【漫画発掘】 『キン肉マン』 マッスルドッキング誕生の瞬間を見逃すな!

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漫画奥の細道タイトル

キン肉バスターとキン肉ドライバーの奇跡のタッグフォーメーション!

まさに、“最強の敵”と呼ぶにふさわしい敵だった悪魔将軍─―。バッファローマンの友情、そしてギリギリのところで完成した新必殺技「キン肉ドライバー」によってフィナーレを迎えた『二つのマスク編』は、キン肉マン最高のエピソードと言えた。そして物語は急展開を迎える。正義超人の友情の崩壊、みんなからハブられるキン肉マン、なかなか始まらない大会、グタグダの展開で始まった『夢の超人タッグ編』に不安は膨らむばかり。「そもそも、ゆでたまごにタッグマッチなんか描けるのか?」 だが、ジャンプ誌面にあの技が載ってからすべてが変わった。その時、歴史は動いたのである。

≪本日の博士のオススメ≫
 キン肉マン 9 (集英社文庫―コミック版) [文庫]

 夢の超人タックトーナメント開催!だが…。
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富士山のすぐ近く青木が原樹海が突如謎の隆起をはじめた。超人委員会の調査によるとそれは古の超人格闘場の遺跡であることが分かる。そして、超人格闘委員長ハラボテ・マッスルは宣言する。1億4000万年に廃止されたタッグトーナメントを復活させることを。

そんな鳴り物入りではじまった新章だったが、生き残った悪魔超人・アシュラマンとサンシャインの企てにより、正義超人たちの友情は崩壊。バラバラとなった正義超人たちは誰もが「打倒!キン肉マン」を掲げ、誰もキン肉マンのタッグパートナーになってくれる者はいなかった。

友達と思っていた超人たちから拒絶され、落ち込み、ふてくされるキン肉マン。そんなキン肉マンのもとに懐かしい訪問者の姿が!それは、キン肉マンの師匠、プリンス・カメハメだった。カメハメは、何者かの手によって正義超人最大の危機が訪れていることを伝え、タックパートナーを名乗り出る。黒いキン肉マスクと黒いスーツ。『キン肉マングレート』の誕生である。

しかし、これが主人公チームなのか?不安は増すばかりだ。

 四次元殺法コンビとの第一回戦!
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大会の初戦は、キン肉マン+キン肉マングレートのマッスルブラザーズVSブラックホール+ペンタゴンの四次元殺法コンビ。懐かしい顔ぶれだがなんとも地味な対戦相手との戦いは、いい意味でキン肉マン風展開を見せるが、『7人の悪魔超人編』、『二つのマスク編』に比べると実に牧歌的。イマイチ燃えるものがないまま、物語は進んでいく。というか、ぶっちゃけつまんね。キン肉マンはもう終わってしまった漫画なのだろうか。

だが、その瞬間は突然起こった。

ブラックホールによって異次元に閉じ込められたキン肉マングレート。確実に息の根を止めるために現れたブラックホールをなんなく担ぎ出すと、彼はキン肉バスターのパワーで空間脱出を試みるのだった。“今だ、キン肉マン!”、リングの上でグレートの声を聞いたキン肉マンは、すかさずペンタゴンにタックルをかけ、股に頭を潜り込ませるとジャンプ!そこからキン肉ドライバーの体勢へと持っていく。

刹那――!キン肉バスターによって次元の壁を突き破ったグレートが出現!二人をタイミングを合わせ、奇跡のツープラトンが四次元殺法コンビに炸裂するッ!

マッスルドッキング

圧倒的な強さ、圧倒的な美しさ、圧倒的なシンプルさ!
まさに、“ツープラトンの至高”! マッスルドッキングは、どんな技よりも「キン肉バスター」、「キン肉ドライバー」に次に来るNEXTフェイバリットホールドとしての説得力があり、また、「これがキン肉マンにおけるタッグマッチの面白さか!」と心を超え、魂が納得するメッセージとなったのである。

 マッスルドッキングから流れが変わった!
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第三勢力としての完璧超人ケンダマン+スクリューキッドの乱入、
ブロッケンJr+ウルフマンのモーストデンジャラスコンビの敗退、
モンゴルマン+バッファローマンが繰り出すロングホーントレインによる逆転、
ロビンマスク+ウォーズマンの超人師弟コンビ、
立ちはだかるネプチューンマン+ビッグ・ザ・武道のヘルミッショネルズ、
クロスボンバーによるマスク狩り、
テリーマン+ジェロニモの冷徹なファイトスタイル、
改良アシュラバスターの恐怖、
カメハメの死、
二代目キン肉マングレートの誕生、
明かされるはぐれ悪魔超人コンビの過去、
ヘルミッショネルズに奪われる呪いの友情人形、
2000万パワーズを圧倒する完璧超人の実力、
ついに謎が解き明かされるモンゴルマンの正体、
ロングホーンを骨に加工してパワーアップしたキン肉マンの左腕、
アポロンウインドウによる前方後円墳…。

『夢の超人タッグ編』は、この後、怒涛の展開を見せ、キン肉マン史上最高のシリーズへと成長するのであった。

特に、今までの戦い方がまったく通用しない完璧超人ネプチューンマンとビッグ・ザ・武道の存在感はすさまじく、死んでいった仲間のために一矢報いようとする超人すらも圧倒的なチカラでねじ伏せていく。覆面のあるものはクロスボンバーでマスク狩りを、それもない者には何の価値もないと言い捨てる姿にはカタルシスすら感じます。

そんな『夢の超人タッグ編』のターニングポイントとなったマッスルドッキング誕生の瞬間は見逃すべきではありません。かつ目せよ!

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