今回は自作自演のインタビュー形式という感じで…。
先日、いつも当ブログを支えてくれているレトロゲームレイダースの有志たちの手により、【 祝!最後のゲー戦、ファミ通ブログ大賞 優秀賞受賞記念パーティー 】が急きょ開催された。大勢の参加者に、私はただひたすら頭が下がる思いだ。ありがたいことである。涙そうそうである。今回の記事は、その時の会話をインタビューの形式にまとめたものだ。付け加えるに、参加者は4名、会場は大宮の居酒屋であった。
─―とりあえず、博士、ファミ通ブログ大賞の優秀賞、おめでとうございます。
うえーい。どうもどうも。
─―ぶっちゃけた話、いけると思っていました?
思っていたよ。
8月の最初にこの話を聞いたときにね、ピキーンと。“ゲームへの愛”が評価基準になるのなら、ひょっとしたらいけるんじゃないか。いや、オレがいかなくてどこが行くんだ。だから、もう少し野心的に「大賞」を狙っていたんですけどね。
─―「優秀賞」が不服ですか?
不服…というのはちょっと違うな。「悔しい」というのが本音かなぁ。
─―FF3キャッチコピーコンテストに続いて、また「2位止まり」ですね。
勝てないねえ。金メダルが取れませんね。
うん。でも、まあ、健闘したほうだと思うよ。エンターブレインさんもよくウチみたいなブログを「2位」に据えたものだと思う。これはこれで勇気がいることだったんじゃないかな。
─―それはどうして?
そもそも今回のブログ大賞の目的がゲーム文化の発展うんぬんというのがあったと思うんだけど、ウチのブログは一応「レトロゲーム」って名乗っているじゃないですか。ホントは違って、現行ハードのゲームも扱っているんだけど(笑)。
で、「レトロゲーム」という過去のものを礼賛しているようなブログを選ぶのって、「今現在の否定」という取られかたもされかねないでしょう、読者の方から。そう考えると、「本当によく選ばれたな!」という気持ちもあります。
─―ブログ名に「レトロゲーム」と入れている理由をぜひ。
ゲームって“旬”が短いでしょ。ネット上にはあまたのゲーム情報を発信しているブログがあるけど、ゲーム雑誌と同じで扱うのは最新作のものばかり。で、それもしばらくしたら語られなくなって、また新しい作品のことしか語られなくなる。そんなたくさんのヒット作に埋もれて語られなかった作品を掘り起こしたい。そんな想いがあったんだよ。
「レトロゲーム」って、古いハードのゲームを指して使われているけど、ウチの場合は「過ぎ去っていったゲーム」という意味のほうが近いかな。
─―ともあれ、ファミ通の書評、ベタ褒めじゃないですか!
本当にありがたいことです。エンターブレインさん、過大評価ですよ。ふふふ。
審査員の中には、憧れの人・高橋名人もいらっしゃったわけで。名人からも「認められた」ということなのかなと思うと、明日からずっと黄色いシャツで過ごしたい気分ですね。今のオレなら連射でスイカも割れるかもしれません。
─―博士は小さい頃に高橋名人と話したことがあるとか。
そうですよ。あの頃からずっとヒーローですから。「ゲームは一日一時間」という言葉を守って、今もどんなに忙しくても一日一時間はゲームやっていますからね。
─―博士、そのネタはもう飽きたから。
そんな高橋名人が今回のブログ大賞の選考途中のコメントで、「私が関わったゲームについて辛辣な意見も…」とかコメントしていてさ。あっ、オレの書いた冒険島やボンバーキングのことだったらどうしよう!って。さすがにその晩は6時間しか寝れなかったよ。
─―それだけ寝りゃ充分でしょ。
テヘペロ。
─―で、どうですか?受賞して何か変わりましたか?
おそろしいことに、何も変わらないね。PVも、訪問者数も、取り立てて増えているわけじゃない。いつも通り。
─―えっ、そーゆーものなの?
そーゆーものよ。
そもそも発表時期が大いにずれ込んだのがアレだったのかも。いつの間にかこっそり発表したもんだから、ゲーム系のブログでは話題にもあがっていないでしょ。開催の告知はいろいろな情報サイトで取り上げられたけどね。『WiiU』の発売とかぶったしねえ。
そうでなければ、「レトロゲーム」というだけで誰も足を運ばないという事実でしょ。おもーい現実。今のゲーム好きの中でも「レトロゲーム」なんてまったく求められていないってわけですよ。
──ジョーンズ博士は誰からも求められていないんですね。
うるさいよ!そっとしておいてくれよ!
─―ブログのほうはこれからどうするんですか?
まだまだ続けるよ。スタートして1年ちょっと、仕事の合間にちょこちょこと書き続けて、一応、日本No.2ゲームブロガー(笑)になれたわけですから。まあ、ウチのブログPV低いけどね。もう少し頑張ってみるよ。何かできるかもしれないし。
─―書籍化を諦めていないわけですね?
逆に、今回のことで火がついたね。
ブログで使っているゲーム画像とかBGMをなんとか別のカタチにすれば、電子書籍というカタチでもいけるかもしれないしね。そういう意味では夢がひとつできたのかもしれない。誰からも求められていないかもしれないけど…(涙)。
─―賞金は何に使うんですか?
もちろん、ゲーム!
といいたいところだけど、家にある30におよぶハードとそのソフト約1000本をなんとかしないと。そもそもブログを始めたキッカケも、持っているゲームについて語り倒して処分するため、だったからね。それでも積みゲーが増えるばかりで終わりが見えないんだけど。
賞金は、両親と奥さんと子供を連れて行く温泉旅行にでも使うよ。両親には大した親孝行をしていないし、俺のゲーム好きを受け止めてくれている奥さんには感謝の言葉もない。息子にいたってはこのブログの前身でマスコットを務めてもらっていたしね。うん、家族を連れて温泉に行きます!
─―えっ、ここの支払いは博士のおごりじゃないんですか?
あれっ、主催者ってオレなの?
おしまい。