【名作発掘】 『つるりんくん』─―おまーんに手が出る5秒前。

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つるりんくんタイトル
隙・スキ・隙・スキ・隙・スキ、
あ・い・し・て・る★

「つーるーりーんーくーん!」と呼ぶ声があれば、「はーーーい!」と答える。なんだなんだと振り返ると、そこにはコナミのプライズゲーム機『つるりんくん』がいるのである。レトロゲーマー必読の『ハイスコアガール』3巻に出てくる『功夫老師』とともに、21世紀の子供たちに語りついでいかなければならないゲームでしょう。

さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を紐解いていこう――。

ブログ代表
こんばんわ、レトロゲームレイダース/ジョーンズ博士です。

今回発掘した作品は、1990年にキッズ用ゲームコーナーにひっそりとリリースされていたコナミのメダルゲーム『つるりんくん』です。果たしてどれくらいの人がこの存在を知っているのでしょうか?「知らない」という人は、下の動画をご覧ください。

シンプル・イズ・ベスト!面白いとはこういうことさ!
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本作はもともと、家庭用パソコンMSXの『コナミゲームコレクション番外編』に収録されていたミニゲームのひとつでした。初お目見えが1989年、その翌年にはプライズゲームに移植されています。プライズゲームをアーケードゲームと言って良いのなら、低性能のMSXからアーケードへ泪橋(なみだばし)を逆に渡って移植されたのは、『悪魔城ドラキュラ』、『パロディウス』につづく3作目です。


※MSX版はまんじゅうの数が多く、またエンドレスでつづく。

本作のルールは単純明快!お経を詠んでいる和尚さんの後ろを左右に動き、隙をついてお供え物であるおまんじゅうを掴んで食べる…というもの。十字キーは「右」・「左」、あとボタンひとつしか使いません。

和尚さんは弟子であるつるりんくんの魂胆に気づいており、たまに監視の目を光らせます。そのタイミングで手を出してしまうと“喝ッ”を入れられてダメージ!アーケードでは貴重な残機(初期設定では3回チャンスあり)を失うという仕様です。

MSX出身ということから、「敵の様子をうかがいながら、時に大胆に動く」というあたりは『METAL GEAR』の血統を継いでいるような気も(チト、強引か)。とにかく、すべてのおまんじゅうを食べればメダルが出てくるという仕掛けになっており、「てっとり早くメダルを増やすなら“つるりんくん”だ!」と、悪友たちと『つるりんくん』を占拠したものでした。

実に、シンプルなゲームデザインひと目でシチュエーションが分かるグラフィック純度の高いくだらなさ(いい意味で)。本作には「ゲームに必要なすべてが揃っている」と、私は当時から感じていました。

多くの人たちに愛されるゲームに必要なのは、(1)目的が分かりやすく、(2)操作がカンタンで、(3)適度に達成感を感じられるもの。このような考えていた私は、自作ゲーム制作に勤しんでいた時、煮詰まったら『つるりんくん』に立ち返っていました。

どんなゲームが遊びたいか?

それは人それぞれ違うと思いますが、適度な暇つぶしになって、そこそこ熱中できる。仲間たちと笑いあえる。そんな環境を作り出せるゲームとして、本作をまたプレイしたいなぁと思う今日この頃です。どなたか、まだ稼動している『つるりんくん』をご存知でしたら、場所を教えてくださいm(_ _)m

株式会社コナミデジタルエンタテインメントのホームページ

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