【名作発掘】 『ロマンシング サ・ガ2』─―七英雄よ!追いつめられた人間のチカラ、あなどるなッ!

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吟遊詩人は歌う。
何世代にわたって戦いつづけてきた皇帝たちのサーガを。




ブログ代表
こんにちわ。レトロゲームレイダース/ジョーンズ博士です。

今回発掘した作品は、スクウェアが1993年12月10日にスーパーファミコンで発売したロールプレイングゲーム、『ロマンシング・サガ2』です。

本作の魅力は、ズバリ!ただの世界を救うRPGなどではなく、何世代にもわたって人類の宿敵たる「七英雄」の打倒と大陸統一を成し遂げる、「バレンヌ帝国歴代皇帝たちの一大叙事詩」である点でしょう!さあ、今宵もどんな作品よりも、ロマンシングで、サガな夢を、見ていこうではありませんか。

人外なる“七英雄”と戦うことを宿命づけられた帝国の血統!
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『ロマンシング サ・ガ2』の物語は、バレンヌ帝国の帝国歴1000年から幕を開けます。かつては大陸に広大な領土を誇っていたバレンヌ帝国でしたが、魔物の出現、たび重なる人間同士の戦争によって、いまでは大陸の片隅に位置する小国に成り下がっていました。しかし、日々増え続ける魔物による襲撃、各国の私利私欲による奔走により、人々の暮らしは常に暗雲が立ち込めていたのです。この状況を憂いたバレンヌ帝国の皇帝レオンは、自ら大陸統一を進めるために、まずは国内の安定を目的とした魔物討伐を開始したのでした。

レオン

そんなレオンには二人の息子がいました。第一皇子であるヴィクトールは武芸の達人。レオンの後継者として国の期待を一身に集めています。第二皇子であるジェラールは、歌と文学を愛する青年。戦いには不向きでしたが、人々から慕われていました。

そんなある日のこと。

魔物の掃討を終えたレオンとジェラールが首都アバロンに戻ると、そこには血の海に沈むヴィクトールの姿が…!レオンたちが不在時にソーモンを居城とする“七英雄”の一人クジンシーがアバロンを襲撃。迎え撃つヴィクトールを返り討ちにしたのでした。絶命するヴィクトール。レオンとジェラールは悲しみの淵に立たされます。

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“七英雄”とは─―?

それは伝説に名を残す存在。彼らははるか昔に魔物たちと戦い、世界に平和をもたらしたと伝えられています。しかしその後、いずこともなく姿を消してしまったのです。世界が騒乱に巻き込まれるたびに、人々は七英雄の伝説を口にし、彼らの帰還を待ちました。彼らが再び世界に平和をもたらしてくれることを願って。しかし、彼らが戻ってくることはありませんでした。

そして、七英雄の伝説も風化し始めた頃、彼らは突如世界に戻ってきたのです。

ワグナス、ノエル、ロックブーケ、スービエ、
ダンターグ、ボクオーン、クジンシー。

しかし、彼らは本当に伝承にあるように“英雄”なのでしょうか。その姿は、人間よりも魔物に近く、そして伝承では駆逐したはずの魔物たちを使役している。果たして、敵か、味方か?

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皇帝レオンは彼らを「人類に仇なす敵」と定めました。そして、ジェラールに呼びかけるのでした。「ゆくぞッ、ジェラール!ヴィクトールの弔い合戦だ!」、「はいッ!」 かくして一行は、クジンシーがいるソーモンに進撃をかけるのでした。

ジェラール

対峙するレオンたちアバロンの精鋭とクジンシー。戦いはアバロン軍の優勢で進められたが、クジンシーの必殺奥義「ソウルスティール」によってレオンは倒れてしまいます。偉大なる父と兄を失い、悲しみにふけるジェラールに、レオンは最期の力をふりしぼって語りかける。「お前が、次の皇帝だ!」、と。実は、レオンは謎の魔法使いオアイーブより“伝承法”を修得していたのです。これは、自らの技と力を相手へと受け継がせる秘術。レオンはその身を賭して、クジンシーの奥義「ソウルスティール」を喰らいながら、その「見切り」を体得し、その技をジェラールに受け継がせようとしていたのでした。

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一方、国の大きな支柱であるレオンとヴィクトールを失ったアバロンの民たちは激しく動揺しました。皇帝になるのは、温厚で戦に不向きなジェラールしかいない。人当たりのいい好青年だが、彼に任せて国の平和は守られるのか。そんな人々の不安に呼び寄せられるかのように、アバロンにゴブリンの大群が押し寄せてきます!あっという間に城門は破られ、城下町まで攻められてしまうアバロン!絶体絶命の国家存亡の危機!

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その瞬間、人々は見ました!アバロンの精鋭たちを引き連れて、颯爽とゴブリンたちの群れに飛び込み、剣を煌かせる英雄の姿を!それは、伝承法によって生まれ変わったジェラールでした!父の剣技、そして皇帝としての誇りを受け継いだ彼は、自らの行動で反撃の狼煙をあげます。そしてそれは、七英雄の討伐、そして大陸統一に向けて、何百年と続く戦いの真の幕開けでもあったのです!

敵は、最強・七英雄!
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ジェラールは亡き父の遺志を継ぎ、魔物が跋扈し、各地で紛争が起きている大陸に真の平和をもたらすために、大陸統一に向けて動き出します。そこに立ちはだかるのが、「七英雄」たちです。
7_新宿
“魂の狩人” クジンシー
「ウデをあげたものだ。しかし、これはかわせまい!
くらえっ!」

7_池袋
“幻惑の女帝” ロックブーケ
「皇帝…。ハエのようにウルサイ奴ね。消えなさい!」

7_上野
“殺戮武人” ノエル
「皇帝陛下ですね…?
妹ロックブーケのカタキです。殺らせていただきます!」

7_新大久保
“暗黒の知恵師” ボクオーン
「麻薬作りもやめる!この戦艦も破壊する!だから頼む、許してくれ!
…バカめ!甘いわ!」

7_恵比寿
“七海の覇者” スービエ
「奴らはどこに行ったのか、探しているのさ!
復讐のために!」

7_五反田
“核撃の暴王” ダンターグ
「何? 今のはオレの聞き間違いか? 見逃してやろう…だと?
100年早いわーーーっ!」

7_品川
“金翼の賢者” ワグナス
「お前のほうが強いのか、皇帝…。いいや、七英雄は最強。
そして、その中でもワグナスが最強なのだ!いくぞ!」

彼らは基本的に不老不死、人間よりもはるかに長い寿命を持ち、魔物のチカラを自らのものにできる能力を有し、強靭な肉体と、無双の威力を誇る特殊な攻撃手段を持つ。人間の命を奪うことなどたやすく、彼らが腕を一振りすれば、瞬時にいくつもの命が飛び散る肉塊ととも消えていく。さらに、明晰な頭脳をもっており、人間など彼らの前では足下にも及ばない存在です。

この強大なチカラを前に、人類はなすすべもないのでしょうか?

いいえ、それは違います。

七英雄よ!人間をなめるなッ!
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魔物や七英雄に比べて、個体では力も弱く、寿命も短く、はかなく脆い存在。それが、人間です。しかし、人間には、人間にしかできない戦い方があります。


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その① 「団結
個体では到底敵わない強大な敵!しかし、人間一人ひとりが力を合わせたとき、パーティは時に敵を切り裂く刃となり、時に強靭な盾となり、自分たちよりも何倍も巨大な存在と互角に戦えるのです。『ロマンシング サ・ガ2』では最大5人までのパーティを組むことができます。さらに、25種類のクラス(職種・種族)の組み合わせ、戦闘中の技の組み合わせによって、戦力を飛躍的に高めることが可能です。

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その② 「陣形
パーティは全16種類の陣形を組むことができます。陣形によって、戦闘で生じる効果は異なります。例えば、バランス重視の陣形「インペリアルクロス」は先頭に防御力の高い人員を配置しておくことで、他の4人が攻撃に回りやすくなるというもの。「アマゾンストライク」は前衛3名の先制に特化していたり、「ラピッドストリーム」は行動後にスタン状態となるため盾やカウンターが使えないというデメリットがあるものの常時先制を取れるというメリットがある…など。戦術と陣形がマッチしたとき、敵を瞬殺する鬼人のような戦闘力が生まれるのだ。

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その③ 「閃き
本作では、フィールド上に出てくる雑魚敵との戦闘もまったく油断ができません。不意の一撃で、主力戦力が戦闘不能になるということも珍しくないからです。戦闘は経験値稼ぎなどではなく、まさに、生と死のはざまをくぐりぬける試練!そんなギリギリの極限の中で、人間の生存本能は奇跡を生みます。それが「閃き」です。死線をさまよう中で、偶発的に、人は「技」を生み出していきます。この修得した技が、パーティの戦闘力を上げ、戦術を広げていくのは言うまでもありません。

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その④ 「継承
皇帝の戦闘時の死亡、またはシナリオの時間経過による寿命によって、皇位が継承されると共に、前皇帝の技と叡智は次の世代に受け継がれていきます。それが、オアイーブによってもたらされた伝承法の奇跡!すべての戦闘も、苦戦も、失敗も、敗北も、挫折も、無駄にはなりません。すべては経験として魂に刻まれ、次の代へと受け継がれていく。逃亡することなく、目の前の障害と戦えば戦うほど、それは力となっていくのです。

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その⑤ 「系譜
すべての冒険と戦闘で蓄積されたものは、何十年、何百年という時を経て、何代にもわたる皇帝たちの中で育まれていきます。やがてそれは、大陸の統一、そして七英雄の討伐という悲願を成就するための最後の希望、「最終皇帝」へ繋がっていくのです。

戦乱の時代を駆け抜けろ!歴史は自分でつくっていく!
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『ロマンシング サ・ガ2』は、前作『ロマンシング サ・ガ』同様に、フリーシナリオシステムを採用しています。これは、ストーリーの筋道は一本ではなく、その時々に発生する選択肢によって、ストーリー展開が変わってくるというもの。皇帝の選択は、「要塞をどうやって攻略するか」という戦術的なものから、「次はどのエリアに進軍するか」といった戦略的なものまで。さらに、「帝都にどんな研究施設を建造するか」といった国家予算の使い方、「自然災害に困っている地域を救いにいくかどうか」といった人道的選択まで。さまざまです。

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そして、それぞれの選択には時間の概念まであり、その選択をすると一気に何十年といったときが経過し、次の皇帝へ皇位を継承しなければならないことも。また、選択によっては仲間にならない種族がいたり、統治下に入らない地域ができたり、手に入らない技や魔法まで出てきます。

一方、時間の経過によって、宿敵「七英雄」も力を付けていき、討伐のタイミングが遅くなると、さらに力を付けた彼らと戦うはめに。パーティ編成や陣形、核メンバーの技・魔法の組み合わせと、対峙する難局の相性が合えば比較的にラクに。相性が悪ければ苦戦を強いられることになるでしょう。特に、七英雄のダンターグは最強クラスまで放置しておくと、こちらの最強戦力を軒並み殺しつくすくらいの壊滅的被害をもたらすため要注意です。

「正解」はありません。
自分が正しいと思う道を進むことが、本作の「覇道」です。

物語が進むにつれて、七英雄たちの目的が明らかになっていきます。彼らは魔物たちを取り込みながら、必死に何かを探している。そう、長い時間をかけて、あるモノを探しているのです。そして、そのために多種族の叡智を取り入れていくうちに、彼らは少しずつ狂っていくのでした。

そんな彼らが目指すものとは一体何なのか!?
人間に伝えられてきた伝承の謎とは!?
バレンヌ帝国の大陸統一はなしえるのか!?

その結末は、あなたの目で確かめてください。

吟遊詩人の歌ではじまる雄々しきパレンヌの皇帝たちのサーガ。すべてが終わった後に、最終皇帝がとった最後の選択。彼の背中を見ながら、紡がれていく帝国の歴史に思いを馳せる─―『ロマンシング サ・ガ2』って、そういう作品です。

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