【良作発掘】 『グラディウスリバース』――もしも、MSX版グラディウスがアーケードに逆移植されていたら。

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DLしておいたほうがいいソフト紹介。
この記事は、2018年3月からポイント購入ができなくなりプレイすることが難しくなる、WiiウェアとWiiバーチャルコンソールの遊んでおくべき作品を紹介するものです。
さあ、今宵も、歴史に埋もれしレトロゲームの魅力を紐解いていこう――。

ブログ代表
こんばんわ、レトロゲームレイダース/ジョーンズ博士だよ。

今回発掘した作品は、コナミが2008年9月に配信開始したWiiのダウンロード専用ソフト(Wiiウェア)『グラディウスリバース』です。

これは、まだやったことがない人は絶対に押さえておいた方がいいソフト。Wiiウェアの配信終了前に、ぜひ購入いただきたいと思います。

グラディウスリバースって、どんなゲーム?
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グラディウスリバース02

こんな感じ。

画面を見ていただければ分かる通り、スーパーファミコン系の色使いのドットで描かれた、古き良き2D横スクロールシューティングゲームです。音源はアーケード版グラディウスシリーズに使用されていたYM2151音源+PCM音源を使用。『グラディウスII GOFERの野望』や『グラディウスIII 伝説から神話へ』の音色データをそのまま使いつつ、奏でられるBGMは、MSX版グラディウスシリーズやファミコン版グラディウスII、ゲームボーイ版ネメシスシリーズの楽曲アレンジという夢の競演。ステージ構成には、プレイステーション版グラディウス外伝やPCエンジン版グラディウスのオリジナルステージを彷彿させるものまで入っています。

まさに、グラディウスファンの、グラディウスファンによる、グラディウスファンのための夢の作品といえるでしょう。

本作のディレクター三崎真人さんによると、「本作はゲームボーイ版ネメシスのリメイク」ということらしいですが、正直、そこはピンときません(笑)。

しかし、2008年という時代に、きちんとした2D横スクロールシューティングのグラディウスの新作が、グラディウス愛あふれるカタチで生まれただけで喜ぶべきでしょう。

グラディウスリバース13

グラディウスリバース14

グラディウスリバース15

グラディウスリバース16

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グラディウスリバース11

グラディウスリバース12

最終作は、すべてのはじまりの物語
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グラディウスリバース04
(物語は、MSX版『グラディウス2』の前日談)

グラディウスリバース03
(『グラディウス2』の自機、メタリオンも使用できる)

グラディウスリバース05
(メタルギアmk-2ではなく、おなじみの<ガウディ>)

正統グラディウスシリーズの最終作は、本作が出るまでは、2004年に発売されたプレイステーション版『グラディウスV』でした。

この作品では、超時空戦闘機ビックバイパーがリークパワーを使って(?)、時間転送を行なったことにより、平行宇宙(パラレルワールド)として描かれていたアーケード版グラディウスシリーズとMSX版グラディウスシリーズがリンクした――という解釈にも取れる2機のビックバイパーの共闘があり、最終ボスもMSX版グラディウスシリーズでは決着がつかなかった「ヴェノムの一部」でした。

『グラディウスリバース』の世界設定と時間設定は、MSX版『グラディウス2』の2年前。グラディウス史上最大最悪の反乱といわれるヴェノム博士らによる反乱”サイレントナイトメア事件”につながるプロローグといえる立ち位置です。

ここが面白いと私は、思っています。

どういうことか?

『グラディウスV』は、トレジャー制作による最新描画機能をフルに使った「新時代のグラディウス」でした。『グラディウスリバース』は、M2制作による最新技術を使ってレトロ再現をした「古き良きグラディウスの復活」でした。

『グラディウスV』は物語の時間軸としてもっとも未来の話であり、宿敵ヴェノムとの決着といえる話でした。『グラディウスリバース』は、ヴェノム博士の反乱の前日談、すべてのはじまりとなる話でした。

いかがでしょう。「最新」と「最新」。「終わり」と「始まり」。「対立」と「尊重」といった面白い構図がいろいろと見えてくると思いませんか。

そういう意味でも、本作は手元に置いてプレイしつづけたいグラディウスだと、私は思っています。

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