【名作発掘】 『スターソルジャー バニシングアース』――ソルジャーブレイド第二章!ゼオグラード軍と最終決戦!ブレイン軍との繋がりも見えてくる!?

Pocket

この記事は、1998年にハドソンから発売されたニンテンドウ64用シューティングゲーム『スターソルジャー バニシングアース』を紹介するものです。『スターソルジャー』と名乗っていますが、世界設定はPCエンジンで発売された『ソルジャーブレイド』と同じであり、事実上の続編であり、完結編といえる内容となっています。少しクセがありますが、慣れると高得点稼ぎがアツイ。「シューターならこの作品のためだけに64を買ってもいいかも」と思える作品だと、私は思いました。

さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を紐解いていこう――。




ブログ代表
こんばんわ、レトロゲームレイダース/ジョーンズです。

今回発掘した作品は、1998年にハドソンがニンテンドウ64用シューティングゲームとして発売した、スターソルジャー64こと『スターソルジャー バニシングアース』となります。ニンテンドウ64自体が、同時期に出たプレイステーションやセガサターンに比べると存在感が薄いハードだったこともあり、この作品の知名度も高いとは言えません。しかし、間違いなくスターソルジャーの系譜に並べるに相応しく、プレイ感覚はスターソルジャーそのもの。『ヘクター87』に当たった時のあの気持ちを立て直すのに苦労する…といったことはないのでご安心ください。

バニシングアースってどんなゲーム?
redline

見た目だけでいってしまえば、劣化版レイストームです。
前作『ソルジャーブレイド』もそうなのですが、他の人気作品のオマージュ色が強すぎる傾向があります。そのせいで、イメージ先行によって本来の魅力が伝わりにくくなっているのではないでしょうか。しかし個人的な感想でいえば、『レイストーム』よりも、こっちのほうが断然面白いです。

スターソルジャー64_劣化レイストーム01
(画面を自在に動き回るポリゴン戦車が出てきたり…)

スターソルジャー64_劣化レイストーム02
(低空飛行したりする大型戦闘機と戦ったり…)

そんな『スターソルジャー バニシングアース』なのですが、前作『ソルジャーブレイド』のゲームシステムを引き継ぎつつも、新しい新システムを搭載しています。その新システムの名は「ローリング」。クルクル回る感じがしますがそうではなく、バリアを張ることです。このバリア、ごくわずかの時間だけ無敵状態になるだけでなく、「敵の攻撃をはね返す」という優れもの。このローリングの採用によって、本作は悪い言いかたをすれば「スターソルジャーらしくないゲーム」になり、良い言いかたをすれば「スターソルジャーの可能性を一段階広げた作品」となりました。

スターソルジャー64_ローリング02
(敵ロボットのレーザーをローリングではね返したところ)

つまり、本作を「名作」か「駄作」かにするのは、プレーヤー自身がローリングを使いこなせるかどうか、にかかっているとも言えるでしょう。

ローリングの何がスゴイのか。それは、弾を避けなくていいのです。むしろ、敵の弾に当たりに行き、リフレクション(カウンター攻撃)する。これは、「弾とは避けるもの」という『スペースインベーター』以降シューティングゲームが背負っていた常識を覆した仕様。自機の属性と同じ弾を取りに行くというトレジャー製シューティングゲーム『斑鳩』のリリースは2002年。本作の4年後。それゆえに、いかに革新的な試みだったかがうかがえます。

ポリゴンを使用したシューティングゲームには共通した問題点があります。それは、敵の弾を避けにくいということ。画面上の構図を自在に変えられること、自機がある程度大きくなってしまうことなど、いろいろ理由があると思います。そのため、どうしても弾除けは大きな動きになりがち。はたしてそれがシューティングゲームのあるべき姿なのか。その問いかけに、『スターソルジャー バニシングアース』は、この「ローリング」という解答を出したのでしょう。

際立ったシステムについて先に言及してしまいましたが、本作はスターソルジャーシリーズらしい伝統も受け継いでいます。

それは、敵は編隊で構成されており、編隊を全滅させると次の編隊が登場するというもの。つまり、早く倒せば次の敵が出てくるため、得点を増やしていくことができるということ。先手必勝。弾を撃ってくる前に撃つ。吐き出された弾はローリングではね返す。この戦いかた、そしてプレイ感覚は、ファミコンやPCエンジン時代のスターソルジャーシリーズと変わりません。

スターソルジャー64_01

一方で、『ソルジャーブレイド』では弾除けとして役立っていた無敵パーツ「ガンボディ」は廃止されました。「赤(ブラスターショット)」「青(レーザー)」「緑(ウェーブ)」のパワーアップも無くなり、ゲームスタート時に「赤」「青」「緑」それぞれの攻撃に特化した自機を選択できる仕様に変更。ステージ中にアイテムを取って攻撃方法を変えることはできなくなっています。

スターソルジャー64_02
(ブラスターショットが得意なF98-VENIDIUM)

スターソルジャー64_03
(レーザーが得意なF98-LATHYRUS)

スターソルジャー64_04
(全方向へ攻撃可能となるウェーブが得意なF98-WISTERIA)

一見すると、ステージ中に武器変更ができなくなっているのはマイナス面に見えますが、『ソルジャーブレイド』も得意な武器にしぼってプレイをしていたことが多かったと思いますので、実際プレイをしてみると大きな変更には感じませんでした。加えて、全体攻撃などといったボム的な攻撃方法スペシャルアタックが追加されたため、不便はないと思います。このような仕様のせいで、スターソルジャーシリーズらしさが失われている気もしなくはないんですけどね(笑)。

バニシングアースのストーリーと展開
redline

西暦2092年、人類は未知なる敵『ゼオグラード』によって壊滅的な被害を受けていた。その中で、SIA(Special Interception Airforce)は最新鋭のF92ソルジャーブレイドを最前線に投入。強行突破の末、ゼオグラード軍の最終ボス、デュオスコア3.3Cの撃破に成功した。
しかし、F92ソルジャーブレイドは致命的ダメージを受けて再起不能に。SIAは大破したソルジャーブレイドの戦闘記録を地球に持ち帰った。
SIAは次のゼオグラード軍襲来に備えて、F92ソルジャーブレイドの戦闘記録をベースにした最新鋭戦闘機を3機開発。それらはF98シリーズと呼ばれた。そして迎えた西暦2098年…。

スターソルジャー64_ステージ01_01

SIAは、先の大戦の戦闘データをもとに、来たるべきゼオグラード軍との戦いに備えたVR訓練システムを作り上げていた。それはいつも通りの訓練メニューのはずだったが、突如、シミュレーターは異変を感知。何者かのハッキングを受け、シミュレーターは撃破されれば即死ぬという死のマシーンへと姿を変えていた。

異変の正体は、ゼオグラード軍。ゼオグラードとは単なる生命体ではなく、高度に進化し独自の社会を構成するミクロ機械だったのだ。シミュレーターの最後に現れたのは、先の大戦で破壊したはずのデュオスコア3.3C!

スターソルジャー64_ステージ01_02

98

スターソルジャー64_ステージ01_04

デュオスコア3.3Cを破壊すると、シミュレーターから帰還することが可能になった。外の世界ではすでに混乱が生じている様子。太平洋にある海上プラントがゼオグラード軍の攻撃に曝されているという。SIAはただちにF98ソルジャーブレイドシリーズを発進させる。

スターソルジャー64_ステージ02_01

スターソルジャー64_ステージ02_02

スターソルジャー64_ステージ02_03

スターソルジャー64_ステージ02_04

海上プラントを制圧したSIA。すでにゼオグラード軍は火星の衛星軌道上にある宇宙ステーションに大軍を配置して攻撃を開始しているという。ソルジャーブレイド部隊は、大気圏突破用のロケットブースターを装着し、火星を目指す。

スターソルジャー64_ステージ03_01

スターソルジャー64_ステージ03_02

スターソルジャー64_ステージ03_03

スターソルジャー64_ステージ03_04

この後、戦いの舞台は火星へと移っていくわけですが、その火星でソルジャーブレイド部隊は、不思議な空間へと誘われます。そこで待ち受けていたのは、「今」でない時、「ここ」でない場所でくり広げられた戦いの記憶…。

スターソルジャー64_ステージ04_01

スターソルジャー64_ステージ04_02

スターソルジャー64_ステージ04_03
(なんだ、ここは!?まったく異なる世界に迷い込んでしまったようだ…)

スターソルジャー64_ステージ04_04
(これは、ラザロ!?いや、まさか…)

スターソルジャー64_ステージ04_05
(なに、デライラ!なぜ、こんなところにお前がいるんだ!?)

スターソルジャー64_ステージ04_06
(スターブレインMK-3だと!!やはりお前たちはブレイン軍…!)

スターソルジャー64_ステージ04_07
(俺たちの知らないブレイン軍の兵器たちが襲いかかってくる!)

『スターソルジャー バニシングアース』は全7ステージ構成。ステージの途中で、ある条件を出すと、ルート分岐が発生し、隠しステージに行くことができます。初代『スターソルジャー』との関連性を匂わせるステージもその1つです。

隠しステージへの行き方をここに記しておきます。

隠しステージへの行き方
redline

■ステージ2
壁を壊して5本の柱があるところ。先にまわりの4つの柱を壊して、真ん中の赤い柱を最後に壊すとルート分岐発生。スペシャル攻撃を上手く使いましょう。

■ステージ3
緑の敵5体と、赤の敵1体があらわれるところ。緑の敵を1体も倒さず、赤い敵だけを倒すことが、ルート分岐の条件です。緑の敵が出てきたら攻撃をやめ、ローリングを使いながら敵の攻撃を避け、緑の敵が撤退したら、赤の敵が撤退する前に撃破。

■ステージ4
緑の敵4体と赤の敵5体があらわれるところ。緑の敵を1体も倒さず、赤い敵だけを倒すことが、ルート分岐の条件。緑の敵はしばらくしたら撤退
するので、その後で、スペシャルアタックを使って赤の敵5体をすべて倒す方法がカンタンです。

最後に
redline

『スターソルジャー』と『ソルジャーブレイド』は異なる世界での物語なのですが、本作で登場するブレイン軍を見ていると、敵であるゼオグラード軍と共通している点も見受けられます。ひょっとしたらブレイン軍とゼオグラード軍は同じ存在で、過去の何かしらの分岐によって分かれた可能性同士だったのかもしれません。もしくは、この戦いで倒しそこなったゼオグラードの一部が宇宙の彼方で増殖し、はるか未来になってブレイン軍となったとか。『ソルジャーブレイド』から『スターソルジャー』に繋がる物語だから、タイトルに「スターソルジャー」と付いている…といった話だと胸が熱くなるのですが、真相は分かりません。

ただ、『スターソルジャー』の正統続編というべき、Wiiウェアの『スターソルジャーR』は、システム面や世界設定を含めて本作『スターソルジャー バニシングアース』の影響を強く受けており、世界観の繋がりを感じられます。

発売当時は、正統な評価ができなかった作品かもしれませんが、時代が流れた今だからこそ分かる面白さという物があります。『スターソルジャー バニシングアース』は、まさに再評価されるべき作品なんじゃないかと思う今日この頃です。

▼プレイする方法は実機を買うしかないぞ▼
  

1クリックお願いします記事が面白いと思ったら1クリックいただけると助かります!


=注意=
この記事に使われているゲーム画面やゲーム音楽の著作権はすべて権利者にあります。当ブログは権利者の温情によって使わせていただいている立場ですので、権利者から削除要請があった際には迅速に対応いたします。