【良作発掘】 『ゼビウス~ファードラウト伝説~』(MSX2版)――カートリッジの中に広がっていたのは、ゼビウス新世界!

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名作『ゼビウス』は、ファードラウト・サーガという1万4000年にわたる人類とガンプの戦いの、最終決戦の一部を描いた作品に過ぎません。今回ご紹介する『ゼビウス~ファードラウト伝説~』(MSX2版)は、アーケード版『セビウス』の戦いの続きを描いており、『セビウス2』といってもいい作品なのでした。

さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を紐解いていこう――。




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こんばんわ、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。

今回発掘した作品は、1988年12月22日にナムコよりMSX2用シューティングゲームとして発売された『ゼビウス~ファードラウト伝説~』。名作として有名な『ゼビウス』の続編という位置づけの作品になります。

『ゼビウス』という作品には細かく壮大な世界設定があるのですが、その詳細については当ブログの下記の記事をご覧ください。

▼いろいろ書いています▼
【名作発掘】 『ゼビウス』――14000年にわたるファードラウト・サーガという大設定を楽しむシューティング!

【10分で分かるシリーズ解説】 『ゼビウス』シリーズ全作品まとめ

作品解説
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『ゼビウス~ファードラウト伝説~』(MSX2版)は、物語の時系列としては『ゼビウス』の後の戦いを描いた作品です。ゲームには、『ゼビウス』での戦いをふり返る意味での「RECON」モードと、新章を描く「SCRAMBLE」モードの2つが収録されています。

ゼビウスファードラウト伝説MSX001

「RECON」もアーケード版のベタ移植ではなく、BGMが変わっていたり、敵の配置や動きに変化があるアレンジ版です。で、「RECON」クリア後の戦いが「SCRAMBLE」になるため、ゼビウスの世界観を味わうためには「RECON」⇒「SCRAMBLE」のプレイがオススメとなります。

そして本作の続編が、PCエンジン版『ゼビウス~ファードラウト伝説~』となるようですね。

続編として見せた新世界
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本作の「SCRAMBLE」モードでは、自機はソルバルウのほかに、ソルグラード、ゼオダレイ、ガンプミッションの4機が選択可能に。それぞれ攻撃方法が異なり、ソルバルウよりも派手な攻撃ができるようになった新機体の出現によって、見た目は『ゼビウス』なのですが、ひと味もふた味も違うゲーム展開が待っています。

ゼビウスファードラウト伝説MSX002
(本作では自機を選ぶことができます)

新たな敵も多数出現しており、画面上を舞う弾の数も多いです。その一方で、地上物を破壊すると出てくるアイテム「W:ワイドブラスター」「S:シールド」「K:キル」によって、自機をパワーアップさせることも可能です。

誰もが知らなかった『ゼビウス』の新世界。それこそが、『ゼビウス~ファードラウト伝説~』(MSX2版)の魅力といえるでしょう。

ゼビウスファードラウト伝説MSX003
(中ボスのように、大量の弾を吐き出してくる敵が出現!)

ゼビウスファードラウト伝説MSX004
(ナスカの地上絵も健在です)

ゼビウスファードラウト伝説MSX005
(空母リバーフラック。機能停止しているアンドアジェネシスを載せている)

ゼビウスファードラウト伝説MSX006
(地上兵器も強くなっており、撃たれる前に破壊するのが得策です)

ゼビウスファードラウト伝説MSX007
(な、なんだ、これは!?)

ゼビウスファードラウト伝説MSX008
(”黒いソルバルウ”ことグロバルウの編隊がソルバルウに襲いかかる!)

ゼビウスファードラウト伝説MSX009
(新たな空中要塞ガウルザンジェネシスが立ちはだかる!)

MSX2ということで、みなさんにお手軽に遊んでいただくことができないのが、とても残念です。こういう作品を収録したナムコミュージアムとか出ないものですかね。

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