【良作発掘】『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』(PS1)――月下の夜想曲でファンになった新規ユーザーに向けての耽美系アレンジバージョン!

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こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
今回発掘した作品は、2001年5月にコナミコンピュータエンタテインメント東京より発売されたプレイステーション用ホラーアクションゲーム『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』。このソフトは以前ゲームレビューを書いたX68000版『悪魔城ドラキュラ』と、それを現代風にアレンジしたアレンジモードの2つをセットにしたソフトで、今回はアレンジモードにスポットを当てたいと思います。

▼X68000版の記事はこちら▼

さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を掘り起こしていこう――。

『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』アレンジモードとは

ひと言でいうと、X68000版『悪魔城ドラキュラ』のキャラクターを、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』でパッケージアートを担当された小島文美さんのデザインしたシモン・ベルモンドに変更し、難易度の高かった原作に対して難易度調整「イージー/ノーマル/ディフィカルトから選べる」と新作のアレンジBGMを搭載したバージョンになります。

逆にいえば、「それだけ」です。

そのため、当時5800円の定価で買った俺としては「ボラれた!」という気がして、「2001年代の技術を結集した『悪魔城ドラキュラ』のアレンジバージョンを作って収録しろや」と正直思いました。ただ、俺も歳を取って丸くなってきたこともあり、『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』の価値は、プレイ環境がなかったX68000版『悪魔城ドラキュラ』が家庭用ゲーム機に移植されて遊べるようになっただけでありがたいことであり、このアレンジバージョンは「ただのオマケなのだ」と思うことで、心の安寧を取り戻したのです。

『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』のストーリー

西暦1691年。舞台はヨーロッパの平和な小国トランシルバニア。この国には「魔王ドラキュラは100年に一度、キリストの力が弱まるころに邪悪な心の人間の祈りによって復活し、復活のたびに魔力は強くなる」という伝説があった。

ドラキュラは過去に何度もこの世に復活を果たしたという。しかし、世を暗黒の雲で覆い闇の世界に君臨せんとするドラキュラの野望は、ベルモンド一族との死闘の果てに打ち砕かれ、長き眠りについていたのだ。

今から100年前にも、魔王ドラキュラは復活する。それは、英雄クリストファー・ベルモンドの手によって阻止されていた。

長い平和な日々は、人々の記憶から暗黒の記憶を消し去ってしまう。イースターの夜、町ではキリストの復活を記念した盛大なカーニバルが催されていた。しかし人々貼らない。そのとき町外れの荒廃した修道院跡で邪教徒がドラキュラ伯爵の亡骸に人の生き血を注ぐ黒ミサの儀式を行なっていたことを。

突如、邪悪な雷雲が町を覆い、一筋の稲妻が修道院を貫く。ドラキュラが再びこの世に舞い戻ったのだ。この危機に、ベルモンド一族の血を受け継ぐ青年シモンは、自らの使命を悟る。一族に伝わる不思議な力を秘めたムチ「ヴァンパイアキラー」を手に持つと、単身ドラキュラの城へと乗り込んだ。

『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』アレンジモードのダイジェスト

『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』アレンジモードの魅力

記事のタイトルにも書きましたが、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』によって新規参入してきたユーザー向けに親しみやすい『悪魔城ドラキュラ』を作るというのが狙いだったと思うのですが、予算の都合なのか、開発期間も問題なのか、アレンジバージョンが非常に中途半端なものになったのが、『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』の問題点だと俺は思います。

『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』からの流れをつくるのならば、音楽は山根ミチルさんにお任せするか、もしくは月下の夜想曲の楽曲風にするべきだったのではないでしょうか。アレンジモードのステージ1のBGM「VAMPIRE KILLER」のアレンジは正直いただけません。『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』からの流れを考えるならば、あのアレンジは違うと思うんですよ。曲単体としては好きなのですが、ゲームBGMとしては全体のバランスが悪い、その極めつけの印象があります。

また、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』はゲームのはじめにナレーションが入るわけですが、同様に「悪魔城年代記として、今、シモン・ベルモンドの戦いを語る理由」みたいなナレーションが入るだけでも、印象はだいぶ変わったかもしれません。何よりも、地下ステージでの音が飛ぶ仕様はなんとかならなかったのでしょうか。

こんな風に、問題点も少なくなった作品なのですが、ゲームアーカイブス入りを果たし、お手頃価格で手に入るようになった今なら許せるところも多い作品なのかなーと思いますし、こうや『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』って再評価されることで本来の魅力が見えてくる作品でもあるのかなーと思います。

レトロゲームとしての『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』アレンジモード

商業的に失敗した作品だと思うんですよね。そのため、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』からの流れで、2Dアクションの悪魔城ドラキュラの新作が作られるという道は本作の失敗によって閉ざされてしまったともいえるでしょう。ゆえに、2001年以降の『悪魔城ドラキュラ』の新作は、攻めのポリゴンを使った3D作品と、守りの2Dの悪魔城探索型作品に派生していきます。

2Dアクションの新作は、ポリゴンを使った『血の輪廻』のリメイク作『悪魔城ドラキュラXクロニクル』を待たなければなりません。こんな風に、歴史の変遷を俯瞰しながら、その後のゲーム制作の方向性を探っていくと、レトロゲームって味わいが深くなります。そういった楽しみの場合、大成功作よりも失敗作のほうが得られることは多かったりするのです。

ただ、『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』アレンジモードは将棋用的には失敗したかもしれませんが、ゲームとしては前述したように、高難易度すぎるX68000版をマイルドに遊びやすくしています。アレンジモードのBGMは全体の統一感がないと俺は思っているし、そう思う人もいると思うのですが、下記のウラ技を使うことでX68000版の音源で遊ぶこともできます。

なので、悪いばかり作品ではありません。いや、むしろ、アクションゲームとしての出来はとても良いわけで。こういった作品自体の本当の魅力を発信していくことがレトロゲームファンの在り方ではないかと思います。

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■グリーンヒルさん
あのX68000のドラキュラがPSに移植されると知って、当時はワクワクして発売日を待ってました。移植度はなかなか良好で、ちゃんと2種類のMIDI音源も選べるのは最高でした。(X68の本体も高額でしたが、それに加えてMIDI音源まで揃える必要があるため、実際にこの音源で聴けた人は少なかったのではないでしょうか。)
移植されるタイミングがかなり遅かった(PS1の末期)のは残念な点でしたが、それでも家庭用のハードでこのゲームが遊べることに感謝しました。とはいえ、X68000版のゲームが出来ることに価値を見いだせない(思い入れがない)人にはフルプライス(5800円)が高いと思われても仕方がないかもしれないですね。アレンジ版は敵にやられた時に後ろへ吹っ飛ばなくなってたり、ダメージが緩和されていたりして難易度が下げられているのは、オリジナルの難易度を考えると良い方向の調性だとは思いましたが、曲のアレンジは私好みの方向性では無くて残念でした。

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