
こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
今回発掘した作品は、ヴィジットが1988年7月にプレイステーション用アドベンチャーゲームとして発売した『大幽霊屋敷 〜浜村淳の実話怪談〜』。大幽霊屋敷と書いて「だいおばけやしき」と読むのでご注意ください。ここ、テストに出ますよ。
さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を掘り起こしていこう――。
『大幽霊屋敷 〜浜村淳の実話怪談〜』とは

『大幽霊屋敷 〜浜村淳の実話怪談〜』 は、ひと夏だけ幽霊屋敷にアルバイトしようと思った主人公の日々を体感するサウンドノベルです。いい声でいい感じの怪談を語る浜村淳演じる館長をはじめ、この幽霊屋敷で働いているアルバイトスタッフたちはみんなアタマがおかしくて、挨拶の代わりに怪談を主人公に聞かせようとしてきます。怪談は基本的に実写取り込みの背景画像にフル音声。しかも、みなさん語りが上手いです。もちろん、選択によって怪談を聞くことを断ることは出来るのですが、そうすると何かしらのアクシデントが起こって別の怪談を聞くはめになるという…変なゲームです(誉め言葉)。
『大幽霊屋敷 〜浜村淳の実話怪談〜』のストーリー

こんばんは、浜村淳でございます。
このたびは私たちの『大幽霊屋敷』にお越しいただきありがとうございます。当幽霊屋敷は、怪談好きのスタッフたちが運営されており、館内にも曰くつき品々を取り揃え、怖いものを見たいという酔狂なお客様のご期待にお応えしております。そんな幽霊屋敷の仕事ですので、普通の方では到底務まりません。怪談を愛し、怪異に愛される方でなければ務まらないのです。それでも、あなたのこの幽霊屋敷で働きたいのですか?そうですか。それでは、ちょっとしたテストをいたしましょう。なに、大したことではございません。私どもの怪談を聞いていただきたい。ただそれだけなのです…。
『大幽霊屋敷 〜浜村淳の実話怪談〜』 のスクリーンショット









『大幽霊屋敷 〜浜村淳の実話怪談〜』の魅力

作風は、スーパーファミコンで発売された『学校であった怖い話』にとてもよく似ていると思います。実写の登場人物がグラフィックとして表示されて、クセのある性格や言いまわしを披露して怪談を聞かせていく、というゲームです。ただ本作のほうが実話怪談テイストが強く、「実際にあったら嫌だ!」という話が多いです。『ポリフォニカ』の原作者であり、ヴィジット作品で活躍されている大迫純一さんが同名の登場人物として本人そのまま出演されています。
収録されている怪談は41話。浜村淳さんが語っているものが13話、大迫さんが語っているものが5話、その他の人たちの語りが8話、テキスト形式の話が15話という内訳です。何度もいいますが、収録されている怪談のレベルは高いです。
ゲームとしては、選択肢によってエンディングが変わったりはするのですが、盛り上がることはなく、本当に淡々と進んでいきます。全話コンプリートするには2周する必要があるのですが、そんなに難しいゲームではありません。しいて問題があると言えば、ゲーム中に使用している実写映像の一部に本物の心霊写真を使用していることでしょうか。エンディングで「気が付きましたか?」という感じで紹介されます。いやはや困ったものです。
『大幽霊屋敷 〜浜村淳の実話怪談〜』で遊ぶ方法
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