【良作発掘】『ドラキュラ伝説』(ゲームボーイ)――それはモノクロの記憶!シモンの時代に語り継がれた英雄クリストファーの孤独な戦い!

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こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
今回発掘したのは、1989年10月にコナミより発売されたゲームボーイ用アクションゲーム『ドラキュラ伝説』。『悪魔城ドラキュラ』シリーズの1つであり、初のゲームボーイ作品でした。

さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を掘り起こしていこう――。

『ドラキュラ伝説』とは、どんなゲーム

主人公の武器はムチで、ライフ制のサイドビューアクションゲームです。一見すると、ファミコンで発売された『悪魔城ドラキュラ』のゲームボーイ版と勘違いしてしまいそうになりますが、内容がかなり違いますので注意が必要です。

まず、「斧」「短剣」「十字架」「聖水」といったサブウェポンがありません。メインウェポンであるムチは「水晶」というアイテムを取るとパワーアップするのは過去作と同じですが、二段階のフルパワーアップをすると、ムチから炎が飛び出す仕様に。これでゲームが簡単になるかと思いきや、ダメージを受けるとムチの攻撃力が一段階落ちる仕様もセットです。つまり、ダメージを受ければどんどん不利に、ノーダメージで行けばラクに進めるゲームになっています。このあたりの感覚は、『グラディウス』的と言えば分かりやすいでしょうか。

あと、プレーヤーの動きが非常にもっさりしています。ゲームボーイ初期の作品と言うこともあって技術的にできなかったのかもしれませんが(背景とか描きこんでいるし)、とにかく動きが重い。そして、登場する敵のほとんどが過去作に出ていないオリジナルです。ステージも段差を登る「階段」や新しいエリアに行く際の「扉」もなく、クリストファーは天井から垂れ下がっていく縄を登っていきます。

このように、過去作との変更点が多すぎるのに、なぜか遊んでいると「ドラキュラだ!」と感じてしまう。本作はそんな不思議な作品です。このあたりの謎は後ほど解説させていただきますが、本作を語る上で注目したいのは、初代『悪魔城ドラキュラ』の<ストーリー>で語られていた、かつてドラキュラ伯爵を倒した英雄クリストファー・ベルモンドが本作の主人公であるという点。本作は、『悪魔城ドラキュラ』の約100年前、そして『悪魔城伝説』の約100年後の戦いを描いた作品です。

『ドラキュラ伝説』のストーリー

舞台は1576年。シモン・ベルモンドの物語のおよそ100年前。

ヨーロッパにある小国トランシルバニア。ここには、今も一つの魔人伝説がある。強力な魔力をもち、人々を恐怖させた魔王ドラキュラの伝説だ。しかし、幾度となく復活をとげたドラキュラも、世界を暗黒に変えることなく、ことごとく滅び去っていった。べルモンド一族の血をひく者たちによって。

有名なシモン・ベルモンドとドラキュラの戦い。だが、魔王ドラキュラはシモンとの対決以前よりすでにトランシルバニアに存在していた。しかし、その頃のドラキュラは魔王ではなく、邪悪な呪術者として。狂的な悪魔崇拝者だったドラキュラ伯爵は、トランシルバニアのはずれに暗黒の城を築き、毎夜悪魔の儀式を行なっていた。そして数々の魔物を異世界より呼び出し下僕とし、自らも永遠の命と魔力をもった魔王となろうとしていたのだ。

その野望は、ラルフ・C・ベルモンドと仲間たちの手によって一度は潰える。しかし、闇の眷属バートリー一族の手によって、ドラキュラ伯爵は100年の時を経て復活を果たしたのだ。

そして、日に日に魔力をつけ凶悪になってゆくドラキュラ伯爵に、街の人々はおびえ、恐怖した。しかし、その時一人の男が立ち上がる。彼こそがベルモンド家の先祖であるクリストファー・ベルモンドである。暗黒の城へと急ぐクリストファー。城には幾重もの魔物や罠がまちかまえている。はたして彼は魔王となったドラキュラ伯爵を倒すことができるのであろうか。

『ドラキュラ伝説』の魅力

前述した通り、本作『ドラキュラ伝説』は、過去作との類似点があまりない作品です。にも関わらず、プレイ感覚は悪魔城ドラキュラであるという不思議の理由は、「どんな敵も必ずダメージを受けない倒しかたがある」というルールが守られているからだと俺は思います。

主人公クリストファーは動きがもっさりしていてキャラ性能が優れているとは言い切れません。それでも、最初の攻撃をどう避けて、その後どう対処すれば倒せるかという解答はきちんと用意されています。そのため、前述したダメージを受けたらムチの攻撃力が落ちるというハンデも、ゲームの難易度を少しは上げるてしまうものの破綻しないのです。そういう意味では、本質的なところでアクションゲーム『悪魔城ドラキュラ』をよく分かっている作りといえるでしょう。

ちなみに、この「どんな敵も必ずダメージを受けない倒しかたがある」というルールは、2Dアクション型『悪魔城ドラキュラ』シリーズでは必ず守られているルールです。ちなみに、本作の制作には後にトレジャーを立ち上げる前川正人さんが関わっているらしく、トレジャー作品における氏のアクション・シューティングのツボを押さえた作りは、この『ドラキュラ伝説』でも活きているのかなぁと思ってみたりします。

レトロゲームとしての『ドラキュラ伝説』

『ドラキュラ伝説』は、「『悪魔城ドラキュラ』のゲームボーイ版」として遊ぶよりも、「これは合ったかもしれない『ドラキュラII 呪いの封印』の発展形」として遊んだほうが面白いと個人的には思っています。

その理由は、前述した通り、『ドラキュラ伝説』は過去作に寄せていない作りをしている点です。アクションゲームとしての本質を押さえつつも、新しい境地を開いた意欲作なんですね。これは、2作目でありながら挑戦を選んだ『ドラキュラII 呪いの封印』によく似ています。結果、ナンバリングタイトルは『悪魔城伝説』で初代『悪魔城ドラキュラ』に合わせた作りに戻ってしまうのですが、もし、『ドラキュラII 呪いの封印』のスタンスで続編を作っていたら『ドラキュラ伝説』のようになっていたのではないかと考えると、なんだかこう、グッときませんか?(笑)

ビッグアイを倒すと爆発し、橋が壊れる。トゲのついた壁が迫ってくる。そんなステージ自体に変化が起きて主人公を狙ってくるという、ゲームボーイ初期作品にしては頑張っている『ドラキュラ伝説』。4ステージまでしかない小ぶりな作品ですが、なかなかお腹いっぱいになる良質なレトロゲームだと思います。

シリーズ作品の記事

この作品の遊びかた

現行機で手軽に遊ぶには、ダウンロード専用の『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』がオススメです。PS4、Xbox ONE、steam、ニンテンドースイッチ版があるので、お好きな環境でお楽しみください!

また、下記のような方法で遊ぶことも可能です。

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