『ドラゴンナイトII』――PCエンジンのちょっぴりエッチで、すげえ面白いダンジョンRPG。

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こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
今回発掘した作品は、1992年8月に、NECアベニューよりPCエンジンSUPER CD-rom2用RPGとして発売された『ドラゴンナイトII』。もともとはパソコンの18禁美少女ゲームとして発売された同タイトルの作品を、アダルトな要素をほとんど排除して、女性声優の声をつけることで、ギリギリコンシューマゲーム機でいける感じにした作品になります。

ちなみに、『ドラゴンナイトI』はPCエンジンでは発売していませんでした(後に1作目とグラフィック集をつけて発売)。前作をプレイしていなくても楽しめる内容だったからこそ、二作目からの発売ということになったわけですが、この『ドラゴンナイトII』という作品は、美少女とゲームの融合がなかなか考えられた作品でもありました。

美少女とダンジョンRPGの融合

パソコンの18禁美少女ゲームという分野において、ダンジョンRPGがこれまでなかったわけではありません。女の子モンスターが出てくるというアイデアも珍しくもなく、『カオスエンジェルス』だったり、『ランス 光を求めて』といった作品もありました。そのような作品と比べて、『ドラゴンナイトII』の際立っていたところは、女の子モンスターの存在意義を、ゲームのストーリーにも、ゲームシステムにも、ムフフ要素にも、上手く汲み込んだという点にあります。

『ドラゴンナイトII』に登場する女の子モンスターたちは、元は人間の女子です。魔女メサーニャの呪いによってモンスターの魂に取りつかれており、モンスター化している…という設定です。

彼女たちは、ダンジョン内で出現し、倒すと経験値とジェム(お金)をゲットすることができます。倒した際には、服が少し破けたグラフィックが表示されてちょっとムフフです。

ダンジョン内には「経典」というものが落ちており、これはモンスターごとに1枚ずつ存在。これを持っていると、戦闘中に女の子の呪いを解くことができるのです。解呪された女の子はほぼオールヌードのグラフィックが表示されて、そこそこムフフです。

そして解呪されたモンスターは二度と出現しなくなります。その後、宿屋に泊まると、解呪された女の子が「お礼」のために夜に訪ねてきて、多いなムフフなイベントが発生するのでした。

賢明な読者のみなさんなら、俺が何を言いたいのかすでにお分かりだと思います。ダンジョン内でモンスターと出会うというストレスを女の子モンスターにすることで軽減させ、ダンジョン内の探索というストレスを経典探しという目的でプレイヤーのモチベーションを維持させ、解呪によってモンスターが出現しなくなることで低層階での無駄に戦闘をカットし、宿屋イベントで全モンスター攻略の意欲を引き出す。このような仕組みによって、見事に美少女×ダンジョンRPGの融合を成功させているのが『ドラゴンナイトII』なのです。

ちなみにPCエンジン版では、女の子の胸の突起部分はNGゾーンとなっており、宿屋イベントも女の子が遊びに来ていてキャッキャッ&ウフフするだけのものになっていますが、ゲームとしての面白さは損なわれていません。

ドラゴンナイトIIのストーリー

ヤマトタケルは後悔していた。
そもそもそんなに酒が飲めないくせに、大男と酒の飲み比べ勝負をして負けてしまい、その結果、大男の代わりにフェニックスの街に、あたがたい経典を届けるというお使いをするはめになったからだ。

「村中の女の子たちからきっと感謝される」という大男バーンの言葉を信じてなんとか町にたどり着くものの、街の人たちはどこかよそよそしく、タケルが期待していた歓迎ムードはなかった。

さっさと帰ろう。そう思ったタケルが宿屋で一泊した朝、街中から女の子たちが姿を消していた。村長は語る。「これは魔女メサーニャの呪いだ」と。

魔女メサーニャとはフェニックスの街に住む魔女のこと。もともとフェニックスの街は、数百年前まで産出される破邪の金属を狙って、魔女の一族、ドラゴンナイトの一族が統治している街だったという。仲たがいしていた魔女とドラゴンナイトはある日全面戦争を勃発させ、4日にわたる戦いの末、街から魔女もドラゴンナイトもいなくなってしまった。その生き残りがメサーニャだったのだ。

男の種族ドラゴンナイトに恨みを持つメサーニャは、人間の男性に憎しみを抱いており、男女の婚姻も許さなかった。かくして、フェニックスの街から若い男は姿を消してしまうことになる。しかし、隣村の若者ピエトロと村長の娘ケイトが、偶然の出会いから恋に落ち、2人は結婚することに。しかし、それは魔女の怒りを買うこと。一計を案じた村長は、魔女の力を弱める経典を仕入れ、それによって魔女に対抗し、孫娘の結婚を叶えようとしていたのだ。

しかし、タケルが街に経典を持ち込んだことがメサーニャにばれてしまい、メサーニャは報復として、街中の女の子たちをさらい、村のはずれに立つ魔女の塔に幽閉してしまう。さらに、経典は奪い去られ、バラバラにされて塔内に巻かれてしまったという。

事態を収拾できるのは、剣に覚えのある若い男だけ。今、フェニックスの街にいる若い剣士はタケルだけだった。「お願いじゃ、どうか街を救ってくだされ」。街中から歓迎ムードで迎えられるタケル。その手の平返しに「やれやれ…」と思いながら、タケルは不思議な運命を感じていた。

1年前、偶然立ち寄った女だらけの国ストロベリーフィールズで戦うことになったのもドラゴンナイトの一団。再びタケルはドラゴンナイトにまつわる戦いにとらわれようとしていた…。

『ドラゴンナイトII』って、こんなゲーム

『ドラゴンナイトII』は、フェニックスの街を拠点として、「魔女の塔」を探索し、最上階にいると思われる魔女メサーニャを倒す…という、王道ダンジョンRPGの展開を踏襲しています。

ゲーム画面はこんな感じ。
「ダンジョンRPG」と聞くだけで「うっ!」となってしまう人もご安心を。画面左上にオートマッピング画面があり、歩いて行けば、自動的に灰色になっている部分が解放されていきます。隠し扉や隠し部屋も存在しますが、このオートマッピング画面を見ていれば、怪しいところは怪しく描かれているので、カンタンに見つけることができるでしょう。むしろ、こちらの画面をメインに使うことが多いかもしれません。

フェニックスの街には、何かと次の行先を教えてくれる「長老の家」、体力回復に欠かせない「宿屋」、武器と防具を扱っている「武器屋」、体力回復用の薬を売っている「薬屋」、情報収集に欠かせない「酒場」、魔法関連の相談をする「魔法使いの家」といった施設があります。冒険をしていく中で一番使うのは、「宿屋」「武器屋」「薬屋」です。

『ドラゴンナイトII』は、1992年発売のコンシューマゲーム機のダンジョンRPGということで、ライトユーザー向けに非常に遊びやすくなっている作品であり、ダンジョン内の移動は速く、戦闘も一戦につき1分もかからないほど、非常にテンポもいいです。

その一方で、『ウィザードリィ』『ディープダンジョン』といった古き良きダンジョンRPGっぽさも残しています。特徴的なのは、死ぬときはあっけなく死ぬという死と隣り合わせ感のあるサバイバルさです。「やばい!」と思ったときは探索を諦めて、早急に引き返さないとマジで死にます。そう、ダンジョン1フロアとは、何度も何度も地上との行き来をくり返して、少しずつ構造を解明していくものなのです。

とはいえ、エンカウント率は高いものの、ゲームの難易度が高いわけではなく、レベルが1つ上がるだけで、武器・防具を新調しただけで、さっきまで苦戦していた敵が急に楽勝になる…といったレベルデザイン。最初のうちはやや大味に思えましたが、やり続けていると、長時間プレイの上ではこれぐらいでちょうどいい感じです。とにかく死なないように気をつけて、経験値とジェムを稼ぐこと。そうすれば道は拓けていきます。

ダンジョン内には、住んでいる人や悪魔がいて、さまざまなトラップが仕掛けられています。敵でも味方でもない相手にどうすれば協力を得られるか、設備をどのように動かして先に進むか、知恵を絞っていかなければなりません。

パーティプレイ、そしてストーリーは思わぬ展開に

ヤマトタケルの単独ダンジョン探索としてはじまる本作ですが、魔女の塔2階攻略の段階で、商人である大男バーンがフェニックスの街に到着。タケルといっしょに戦うことになります。

さらにゲーム中盤になると、旅の美人魔法使いソフィアが仲間になり、3人パーティ編成で魔女メサーニャ討伐を目指していくことに。その冒険の中で、フェニックスの街でかつて何が起きたのか? 魔女の一族とは? ドラゴンナイトとは? といったことが次第に明かされていきます。もちろん、魔女の塔もただ上に階に進んでいくという単調な展開にはなりません。

プレイ時間は10時間ちょっと。周回プレイで楽しめる要素とか、やり込み要素があるわけではないのですが、 軽く楽しみたいRPGとしては最適です。女の子モンスターが前面に出ているので、奥さまやお子様の前でプレイするのはちょっとアレですけどね(笑)

初めはいがみあっていたタケルとバーンですが、冒険を重ねていくうちに、イベントで垣間見える2人のバカでスケベなかけ合いに、信頼関係を築いた者同士のそれを感じられるようになってきます。ルパンと次元、ギリアンとメタルギアmk-2、杉下右京と亀山薫のように。この友情が終盤を盛り上げる重要な要素にもなっているのでお見逃しなく。

本作は、ドラゴンナイトシリーズ3部作の2作目であり、本作で明らかになる驚愕の事実は、完結編である『ドラゴンナイトIII』において重要な意味を持ってきます。そういう意味でも、ぜひプレイしておいてほしい一作です。

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みなさんのお声

■なおっきーさんのコメント
PC版もPCE版も何度も遊びました。エンディングの別れの場面で流れるBGMが凄くかっこよくて好きだったのですが、PCE版のアレンジがいまいちだったのが残念だったことが一番強く印象に残ってます。はっきり言ってしまうと、当時を考えてもRPGとしてのシステムは洗練されてるとは言い難い部分が多かったと思いますが、なんだか妙に好きなゲームです。ダンジョンの階段を探してただうろつくだけではなく各階で謎解きがあって、時には戻ったり後回しにしたりする必要があったりするのが探索してる感があってよかったと思います。モンスターとなった女の子たちの呪いを解くことが目的の一つである関係で、最終局面になるとランダムエンカウントしなくなるのでレベル上げが出来なくなるのが少し困りものでしたねw PC版だと最高レベル、最強装備でないとラスボスがジリ貧になって倒せないので、女の子を全員助ける前に最高レベルまで上げないと詰んでしまいましたが、PCE版はどうでしたっけ……。ちなみにこの最高レベル+最強装備じゃないとラスボス倒せないってドラナイ1~3のお約束でもありましたねw

※こちらに追記していきます。
 
 
 
 
 

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