【良作発掘】『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』(プレイステーション)――ガンダムの魅力は世界観だ!混迷の一年戦争を智略で生き残ることが出来るか!?

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こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです!
今回発掘した作品は、バンダイが2000年2月にプレイステーション用戦略&戦術シミュレーションとして発売した『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』。1998年4月に発売された『機動戦士ガンダム ギレンの野望』のパワーアップ版であり、骨太のガンダムマニアたちを唸らせた傑作です。

さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を掘り起こしていこう――。

『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』とは

『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』は、アニメ『機動戦士ガンダム』の舞台である宇宙世紀0079に起きている“一年戦争”を題材にした戦略シミュレーションゲームです。前作『機動戦士ガンダム ギレンの野望』のパワーアップ版であるものの、マップの概念が大きく変わっているため、まったく別のゲームと言っていいほど変貌を遂げています。この例えが正しいかどうか怪しいですが、前作が『伝説のオウガバトル』的だったのに対して、本作は『タクティクスオウガ』の戦闘が同時多発的に起きる…みたいな感じ。また、各所への予算配分や政治的な工作を行なう戦略パートと、局地戦の戦闘を指揮する戦術パートが分かれたため、「今、何をすればいいか」が格段に分かりやすくなりました。

『ジオンの系譜』というサブタイトルは『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』のオマージュと思われますが、本作も『聖戦の系譜』同様、二部構成となっており、第一部の戦いの結果が第二部に大きく影響してくる…という構成になっています。

戦争を題材にしたシミュレーションゲームの場合、勝てばゲームクリアであることが多いわけですが、実際の戦争は「終わらせ方」が結構重要だったりします。なぜなら、戦争が終わっても歴史は続き、今度は戦後という日々がはじまるからです。『機動戦士ガンダム』は、ファンタジーでありながらもリアルな戦争模様を描いた作品であり、続編でもリアルな戦後の世界が描かれていました。本作は前作の隠し要素であったIF要素――もしかしたらこんなみらいもあったかも?という展開と、原作の続編である『機動戦士ガンダム0083』『機動戦士Zガンダム』の要素を加え、ガンダムファンが大好きな、アニメでは語られていない一年戦争の戦いの詳細と、戦争終結後のもしかしたらこんな感じになっていたかも的な戦いを描いた作品です。

『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』のストーリー

人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになってすでに半世紀が過ぎていた。地球のまわりの巨大な人口都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。

宇宙世紀0079。地球に最も遠い宇宙都市サイド3は、ジオン公国を名乗り地球連邦政府に独立戦争に挑んできた。この1ヵ月余りの戦いでジオン公国と連邦軍は、総人口の半数を死に至らしめた。人々は自らの行為に恐怖した。戦争は膠着状態に入り、8ヶ月余りが過ぎた。

『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』のスクリーンショット

『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』の魅力

『機動戦士ガンダム』という作品は、その緻密な世界設定や魅力的なモビルスーツデザインによって、本編で語られているところ以外にも人気が出た作品です。その1つが、モビルスーツバリエーション(以下MSV)といわれるメカニックデザイン企画です。モビルスーツの兵器としての側面を強調し、試作機があったはずだ、局地戦仕様があったはずだ、といろいろ描かれたアニメ本編には出てこないけど、実際にありそうだった機体の数々は、ガンダム大好き少年たちの心を掴み、こづかいを握らせて模型屋に走らせたものです。そんなガンダム少年たちを迎えたのが、市販されたプラモデルを加工し、こんなことがあったんじゃないか?というシーンを再現したジオラマでした。市街地戦、砂漠戦、湾岸戦、森林戦…。さまざまなシチュエーションをモデラーさんたちが想像し、匠の技でジオラマというカタチにしました。

そんなジオラマなどでしか見られないシチュエーションを見せてくれた、そして体感させてくれたのが『機動戦士ガンダム ギレンの野望』というゲームだったと思っています。モビルスーツで部隊を組んで、敵のモビルスーツ部隊と交戦。お互いの陣地でマシンガンやバズーカを撃ち合う。そして摩耗していくモビルスーツ。仕方がないので混成部隊として編成し直して戦い続ける。平地で、岩山で、砂漠で、海で、そして宇宙で。デザートザクが、ザクキャノンが、ザクマリナーが、ジムキャノンが、ジムスナイパーが動く。地球連邦軍とジオン公国軍がくり広げる戦い。連邦軍で始めた場合、序盤はジオンのモビルスーツが硬く強く、敵の3倍の兵力で囲っても、敵の2倍の兵力が削られる消耗戦を味わうことに。ジオンで始めた場合、優秀なパイロットとモビルスーツがあるにも関わらず、中盤以降はガンダムやジムの大部隊に少ない資産と資源をやりくりして戦うはめに。そんなガンダムらしさが見られる、感じられる作品だったと思います。

『ジオンの系譜』では、『機動戦士ガンダム0083』のデラーズ・フリート、『機動戦士Zガンダム』のティターンズやエゥーゴやネオジオンまでが登場し、モビルスーツの初期運用だった一年戦争後のモビルスーツ活用戦争も描かれるように。ガンダムファンとしてはたまらない作品でした。

戦略&戦術シミュレーションとしては難易度が低めのゲームなのですが、これ系のゲームに慣れていない人には少しとっかかりにくい作風ではあると思います。そして、プレイステーション版はコンピュータの思考速度が遅く、序盤はともかく、やることが増えてくる後半は待ち時間がどんどん長くなっていく始末。思考スピードが速くなっているプレイステーションポータブル版やドリームキャスト版のほうが遊びやすいかもしれないですね。

そういったマイナス面もありますが、前述したガンダムの世界観を見られる&体感できるってところが、この作品の最高に面白いポイントだと思う今日この頃です(笑)

『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』で遊ぶ方法

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