【名作発掘】『グラディウスII GOFERの野望』――これこそグラディウスの正統続編だ!誰もが納得した比類なき完成度!

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こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
今回発掘した作品は、1988年3月にコナミよりアーケード用シューティングゲームとしてリリースされた『グラディウスII GOFERの野望』。名作『グラディウス』シリーズの3作目にして、シリーズの方向性を決定づけた作品です。シリーズ最高傑作ともいわれる本作の凄さはどこにあるのか。俺なりの意見を述べてみたいと思います。

さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を掘り起こしていこう――。

『グラディウスII GOFERの野望』とは

『グラディウス』シリーズの3作目です。『II』なのに3作目というのは不思議と感じるかもしれませんが、この作品の前に『沙羅曼蛇(サラマンダ)』という作品がありまして、こちらの作品がシリーズ2作目となっているからです。

名作『グラディウス』にはいくつかの続編が存在します。前述したアーケード版『沙羅曼蛇』、そしてMSXで作られた『グラディウス2』。いずれも名作『グラディウス』の続編として素晴らしく、また新しいチャレンジの多く、評価の高い作品でした。しかし、『グラディウスII GOFERの野望』はそのすべてを超えて、誰もが「これこそがグラディウスの続編にふさわしい!」と思わしめた作品なのでした。何がすごかったのか――それはすべてです。

シューティングゲームにおいてステージ1はプレーヤーとのコミュニケーションで重要な意味を持ちます。「これからこのゲームはこんな体験をあなたにプレゼントしますよ」というメッセージが込められているからです。『グラディウスII GOFERの野望』が与えてくれたもの――それは燃えさかる人工太陽と吹き上げるプロミネンスが火竜となって襲いかかってくるビジュアルショックでした。

『グラディウス』のステージ2ストーンヘンジのように上下にスクロールできる広いエリアに、巨大な人工太陽がいくつも浮かんでいたのです。燃えさかる炎と吹き上げるプロミネンスは『沙羅曼蛇』のステージ3にもありました。それよりも凄いものが、空中戦の「TABIDACHI」という曲から「Burning heart」という曲に切り替わった瞬間、プレーヤーの目に飛び込んできたのです。この瞬間、たぶん多くのプレーヤーが感じたと思います。新しいグラディウスの宇宙というものを。

ステージ1に込められたメッセージ「これからこのゲームはこんな体験をあなたにプレゼントします」は期待を裏切りませんでした。巨大な触手や未知の生物が救うエイリアンステージ、巨大な隕石ほどの大きさを誇る水晶が浮遊するクリスタルステージ、前作の名残を残しつつ前作以上の苛烈さを見せつける逆火山ステージ、殺意をむき出しにしたモアイステージ、プレーヤーの瞬発力が試される高速スクロールステージ、歴代のボスと再戦するボスオンパレード…。すべてがグラディウスらしくあねものの、誰も見たことがないグラディウスでした。

ボリューム、グラフィック、サウンド、ゲームデザインすべてにおいて前作を超えて高い完成度を誇ったのが、『グラディウスII GOFERの野望』という作品だと思います。

『グラディウスII GOFERの野望』のストーリー

すべてを飲み込み、機械も有機生命体に変えてしまう、正体不明の侵略者バクテリアン。彼らの侵略を受けて、生き残れた種族・軍隊はいないと言われていた。

しかし、グラディウス宇宙軍は、過去二回にわたってバクテリアンの侵攻を退けることに成功していた。惑星グラディウスに侵攻してきたバクテリアン軍を、同盟国・惑星ラティスに侵攻してきたサラマンダ軍を。その勝利には、グラディウス宇宙軍が誇る超時空戦闘機ビックバイパーの勇姿があった。そして、グラディウス宇宙軍は、全宇宙のバクテリアンに脅える人々の希望の灯となりつつあったのだ。

そして今、再び惑星グラディウスにバクテリアンの魔の手が伸びようとしていた。新たなる脅威の名は、バクテリアン軍特殊部隊GOFER(ゴーファー)。

対するグラディウス宇宙軍は、前大戦で活躍したビックバイパーを改良し、攻撃方法が異なる4タイプの新型ビックバイパーで迎撃にのぞむ。

デストロイ、ゼム、オール!戦いの火ぶたは切って落とされた。ビックバイパー、発進せよ。

『グラディウスII GOFERの野望』のダイジェスト

『グラディウスII GOFERの野望』の魅力

『グラディウスII GOFERの野望』の魅力は、ゲームとしての完成度の高さだと思います。完成度って何やねんという話になりますが、あらゆる点でバランスがいい、平均点を大きく上回っている作品ということです。

初代『グラディウス』のパワーアップ順番をプレーヤー自身で考えていく戦略性、パワーアップによる攻撃力のインフレ具合のカタルシス、前作『沙羅曼蛇』のビジュアルとギミックのアイデアが素晴らしいステージ、そのステージの特徴を盛り込んだステージボス…。このようなこれまでの作品の長所を間違いなく抽出し、すべてを一段階「先」に進めたのでした。

戦略性の向上のためには、大胆なアイデアが使われています。ゲームスタート時にパワーゲージが異なる4タイプのビックバイパーから1機を選べるのです。しかも、「?」の部分については、前方の弾に対して強い防御力を誇る『グラディウス』のバリア、全方向からの攻撃に対する防御力がある『沙羅曼蛇』のフォースフィールドのどちらかを選べるように。この仕様によって、どのタイプを選び、どのような順番でパワーアップさせていくか、複数回のプレイが楽しめるようになり、長期プレイが可能となりました。

そんな長期プレイを支えているのが、神がかっているゲームバランスです。これだけアイデアを詰め込んだら、どこかで「簡単すぎる」「難しすぎる」といった破綻が起きてしまいがちなのですが、本作は上手くまとめられているんですね。ゲームバランスというのは、クラブにおけるDJ、テーブルトークRPGにおけるゲームマスターの技みたいなものだと俺は思っていて、プレイヤーを飽きさせないようにゲーム展開に緩急をつけていくものだと思うんですよ。本作は、これが本当に上手くて、パワーアップの順番を変えたり、自機のタイプを変えることによって、「こんな展開になるのか!」と楽しめるんですね。

まさに何度遊んでも、どういう風に遊んでも楽しめるというところが、『グラディウスII GOFERの野望』の懐の深さなのかなぁと思います。

レトロゲームとしての『グラディウスII GOFERの野望』

その完成度の高さゆえに、シリーズに絶大な影響を与えた『グラディウスII GOFERの野望』。光あるところに闇があるように。『グラディウスII GOFERの野望』によって苦しめられた作品があることも忘れてはいけません。

その1つが、続編『グラディウスIII 伝説から神話へ』です。前作超えが容易ではないのは分かっていたわけですから、手応えのある高難易度シューティングという方向に舵を切らざるを得ませんでした。もう1つは、『グラディウスIV 復活』。この作品は、『グラディウス』シリーズのリブートという使命を帯びた作品だったため、どの作品よりもグラディウスであることが求められていたこともあり、『グラディウスII GOFERの野望』を模倣せざるを得なかった結果、コピー作品と言われてしまうことに。

レトロゲームはその作品単体だけでなく、シリーズの前後作品をプレイしてみることで、時代背景や制作者の意図が見えてくる面白さがあります。『グラディウスII GOFERの野望』の凄さは、『グラディウス』や『沙羅曼蛇』、そして『グラディウスIII 伝説から神話へ』や『グラディウスIV 復活』をプレイしてみることで、より感じられるものです。なので、本作をプレイする際には、他のシリーズも一緒に遊んでみることをオススメします。

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