【怪談発掘】『稲川淳二 恐怖の屋敷』(PS1)――ゲームとしては厳しいけれども、稲川さんの怪談が気軽に聞けるムービーゲーム!

Pocket

こんにちわ、レトロロゲームレイダー/ジョーンズです!
今回発掘したレトロゲームは、ヴィジットが1999年7月にプレイステーション用アドベンチャーとして発売した『稲川淳二 恐怖の屋敷』。稲川淳二ファンとしてはマストバイなアイテムですが、そうじゃない人にとっては、取扱注意な作品となっています。

さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を掘り起こしていこう――。

『稲川淳二 恐怖の屋敷』とは

ひと言でいうと、1990年代に流行った稲川淳二さんが登場して怪談を語るビデオをゲーム化した感じの作品です。プレイステーションということでCD-ROMの大容量を活かして、稲川淳二さんの語りの動画が見られる、稲川淳二さんの語りの音声が聞ける、という内容。一部、「稲川淳二さんとは関係のない創作怪談をサウンドノベル形式で読まされる」というパートが入っていて、なんとなくゲームとしての体裁を取ろうとしていますが、この要らない仕様によってゲームとしての軸がブレてしまっているのは残念です。「稲川淳二の怪談を聞く」だけに特化したほうが良かったんじゃないですかね。

『稲川淳二 恐怖の屋敷』のスクリーンショット

『稲川淳二 恐怖の屋敷』の魅力

<収録されている稲川怪談>
開けちゃいけない!
脂ぎった顔
押入の母親
夢の中の女
リヤカーを掴む手
スタジオの怪
背負われた母親
サーファーの死
ムジナ
後部座席
ユキちゃん
赤い半纏
二階からの電話
火葬場
開かずの旅館
拾った人形

俺はそこそこの稲川淳二ファンであり、コロナになる前は毎年稲川淳二の怪談ミステリーナイトというライブイベントに行っている人間なのですが。そんな俺からすると、このゲームに収録されている稲川怪談は王道すぎて、「知ってる!」「何度も聞いた!」というものが多かったです。そのため、わざわざゲームを立ち上げてまで聞くか?というと「厳しいな」という感想です。

稲川さんの語りも、稲川さんの一枚グラフィックの後ろで会談を語る音声が流れるというもので、同じことをやっているにしても、動きをつけたり、オリジナルの画像を用意して、語られる話の雰囲気を大事にしていた、PCエンジンの『百物語』のほうがはるかに出来がいいです。

なので、安っぽく作った稲川怪談ゲームといえばその通りです。しかし、2020年代の今とは異なり、1990年代の怪談というのはいかがわしいものであり、そんなものに予算をかけられないわけで、こういうチープなソフトはたくさん出ていたわけです。その雰囲気がこのゲームにはムンムンあってですね。稲川淳二のファンアイテムとしては「アリ」。それ以外としては「ナシ」。そんな印象を抱きました。

ちなみに俺は、数年おきに立ち上げて楽しんでいます(笑)

『稲川淳二 恐怖の屋敷』で遊ぶ方法

created by Rinker
ヴィジット
¥2,197 (2023/06/07 23:59:22時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
ヴィジット
¥2,350 (2023/06/08 00:02:40時点 Amazon調べ-詳細)

関連商品

created by Rinker
¥149 (2023/06/07 23:59:23時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
¥990 (2023/06/07 18:53:56時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
¥3,800 (2023/06/07 11:11:30時点 Amazon調べ-詳細)

関連記事

【良作発掘】『百物語〜ほんとにあった怖い話〜』――シナリオ分岐こそないものの、これもサウンドノベルの可能性の1つ!個人的にはセガサターン版よりもオススメ!
この記事は、レトロゲームファンの管理人が、PCエンジンで発売された実話怪談サウンドノベル『百物語~ほんとにあった怖い話~』の魅力について語るゲームレビューです。…
retrogameraiders.com

 

【ゲームレビュー】『レトロゲームレイダース 最後のゲー戦』ゲームレビュー記事のまとめ
この記事は、このブログに掲載しているゲームレビュー記事を検索しやすいように、五十音順にリンクを張っているものです。
retrogameraiders.com
ジョーンズ
ジョーンズ

ブログランキングに登録しています。この記事を読んで「面白い!」「応援したい!」と思ってくださった方は、下記の2つのバナーをそれぞれクリック(外窓が開きます)してくださると、更新がんばる気が湧いてくるのでうれしいです!




 にほんブログ村 ゲームブログ レトロゲームへ

=注意=
この記事に使われているゲーム画面やゲーム音楽の著作権はすべて権利者にあります。当ブログは権利者の温情によって使わせていただいている立場ですので、権利者から削除要請があった際には迅速に対応いたします。




この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます: