【怪談発掘】『稲川淳二 真夜中のタクシー』(PS1)――怖い話を聞かせたがっている迷惑な客から怖い話を聞される、稲川淳二版クレイジータクシーだ!

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こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです!
今回発掘した作品は、ヴィジットが2000年7月にプレイステーション用アドベンチャーゲームとして発売した『稲川淳二 真夜中のタクシー』。『大幽霊屋敷 〜浜村淳の実話怪談〜』『稲川淳二 恐怖の屋敷』につづくシリーズ第三弾であり、ゲームシステムは 『大幽霊屋敷 〜浜村淳の実話怪談〜』 に近いサウンドノベル形式になりました。

さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を掘り起こしていこう――。

『稲川淳二 真夜中のタクシー』 とは

プレーヤーは怖がりなタクシー運転手となり、深夜の町を流していると、なぜか稲川淳二をはじめとする怖い話を聞かせたがる客に捕まり怪談を聞かされたり、乗車拒否をするとラジオや客の落とし物から怖い話を聞かされるという、『恐怖新聞』的な理不尽を体験できるゲームです(笑)。

語られる怖い話は、フルボイスのものとテキスト表示のものが存在し、全36話収録されています。運転中は「客がいるから乗せようか?」や「ちよっとここで休んでいこうか?」といった簡単な選択肢が出てきて、それによって遭遇する怖い話が変わります(どっちに転んでも怖い話は聞かされる)。

ゲームは5日間の勤務なのですが、後半に行くにつれて、選択肢を間違えると死ぬというデストラップが発生。すると、稲川淳二さんが出てきて「あなたは選択を間違えてしまいましたね~」と笑われます。正解の選択が分かりにくいのと、その日の最初まで戻されて2話分もう1回聞かされるのは正直ストレスです。

とはいえ、いろいろひどかった前作『稲川淳二 恐怖の屋敷』から大きく改善されており、特に怖い話の質が上がっています。

『稲川淳二 真夜中のタクシー』 のストーリー

こんにちは、稲川淳二です。
いやー、1年ぶりですね。また会えて良かった。今回の『稲川淳二 真夜中のタクシー』はあなたが恐れ町という奇妙な町でタクシードライバーとして働くことに。なんでも、この町の連中は怖い話が好きなんですよ。もちろん、私もたっぷりお話しします。それでは、ぼちぼち行きましょうか。

『稲川淳二 真夜中のタクシー』 のスクリーンショット

『稲川淳二 真夜中のタクシー』 の魅力

舞台となる恐れ町の住人が、とにかくすぐにタクシーに乗りたがって、嫌がる運転手さんを無視して、自分勝手に怖い話を語っていく…というゲーム展開がシュールで笑えます。しかし、だんだん時間が経ってくるに従い、この狂っている人たちの中に身を置いていることに、ゾゾゾ…としてくるところがいいですね。

メインのゲーム画面はタクシーの運転席。バックミラーにお客さんが話す様子が映され、暗い夜道の景色が流れていくフロントガラスを見ながら、たまに話す内容を想像したモノがフロントガラスに映りながら、フル音声の怪談を聞いていきます。タクシードライバーとしてお客さんの怪談を聞いていくというシチュエーションはなかなかいい感じ。滅多に味わえませんからね(笑)

怪談も話者が増え、バリエーションに富んで、なかなか飽きさせません。ほとんど「怪談を聞く」だけのゲームであり、たまに出てくるゲームらしいところがストレスだったりするのですが、この手のゲームは夏しか活躍しないもの。水に流しましょう。ほとんどコントローラーを握らない、こんなゲームがあってもいいのではないでしょうか。夏用の接待ゲームとしても使えるかもしれません。

『稲川淳二 真夜中のタクシー』 で遊ぶ方法

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