【異説発掘】『グラディウス2 サンプル版』――製品版にはない、もう1つのグラディウス2の魅力に迫る!

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MSX版『グラディウス2』にはサンプルロムというものが存在します。これは製品版になる前のものなのですが、中古市場にたまに出回っていたりするんですね。その内容が、製品版『グラディウス2』と一部違うのです。今回は、このサンプルロムを持つコレクターの友人の協力を得て、こちらの紹介をさせていただきます。

さあ、今宵も、歴史に埋もれしレトロゲームの魅力を紐解いていこう――。


ステージ4が違う
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製品版『グラディウス2』では、「浮遊大陸ステージ」なのですが、サンプル版では「スフィンクスステージ」となっています。


グラディウス2_サンプル版01
(逆火山ステージのはじまりかと思いきや…)


グラディウス2_サンプル版02
(なんか、見たこともないモノが出てきたぞ!)


グラディウス2_サンプル版03
(スフィンクスは口から弾を吐き出してきます)


グラディウス2_サンプル版04
(首が上下に浮いているスフィンクスも!)


グラディウス2_サンプル版05
(ひぃー狭い!破壊しないと進めない!)


グラディウス2_サンプル版06
(ひーっ、今度は逆さの首が上下に浮遊している!)


前作『グラディウス』に出てきたのが「モアイ」だったので、その代わりになるものとして「スフィンクス」を選択したものと思われます。…が、スフィンクスって獅子の胴体とセットでスフィンクスなのであって、首(顔)の部分だけではアプローチが弱かったのかもしれません。首の部分だけ飛んじゃったりしているのですが、もうスフィンクスって分かりにくいですよね。

ただし、ここで注目したいのは、このスフィンクス、自機であるメタリオンを追って振り向くのです。そう、アーケード版『グラディウスII GOFERの野望』の振り向きモアイのアイデアはすでにここで使用されているのです。ちなみに、首だけが飛んで上下に浮遊するアイデアは、PCエンジン版『グラディウス』のオリジナル要素である骨ステージに同じ動きをする敵が登場します。

ちなみに、このスフィンクスステージで使われていた曲「Fortress」は、ファミコン版『グラディウスII』のステージで使用されています。


グラディウス2_サンプル版07


このサンプルロムステージ4の特徴の1つが、ステージボスについてです。ステージボスは製品版と同じくメイヘム艦なのですが、その前にビッグコアが登場します。倒すとさらにもう一機現れ、それも倒すとさらにもう一機…。計5機のビッグコアとの連戦になるのです。

ビッグコア連戦というと、製品はもちろん、PCエンジン版『ときめきメモリアル』内にあるミニゲーム『フォースギア』のほかに、PS2版『グラディウスV』のステージ2で同様のシチュエーションがあります。ちなみに、『グラディウスV』のボスは『グラディウス2』のボスと同一人物(の一部)であるヴェノムです。ヴェノム博士はビッグコアの多重攻撃が好きなのかもしれませんね。


ステージ6が違う
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製品版『グラディウス2』では、「細胞ステージ」なのですが、サンプル版では「細胞ステージ」はステージ7であり、その前にオリジナルの「水晶ステージ」が入っています。


グラディウス2_サンプル版08
(うおおっ、白いクリスタルが広がる幻想的な世界…)


グラディウス2_サンプル版09
(アーケード版の水晶ステージに比べると見劣りはする)


グラディウス2_サンプル版10
(身体に水晶がついている巨大生物が襲いかかる)


グラディウス2_サンプル版11
(この怪獣は頭部を破壊することができる。ちょっと可哀想)


グラディウス2_サンプル版12
(目の前にある水晶の壁を破壊すれば、いよいよボスです)


特筆したいのは、アーケード版『グラディウスII GOFERの野望』よりも前に「水晶」をテーマにしたステージを作っていたという点です。身体に水晶ができている巨大生物なんて、「一体、何年生きているんだよ!」というところからも実に面白いですよね。ただ、ステージとしては単調で、シューティングゲームとしてはあまり面白くない展開が続きます。このあたりがボツになった理由かもしれません。

あとは、水晶を表現するには、MSX1では厳しかったというのもあるでしょう。アーケード版『グラディウスII GOFERの野望』のクリスタルは、あの美しさがインパクトであるからです。

このステージのボスは、たくさんの水晶を吐き出してくる水晶の塊です。クリスタルコアの原形といえるかもしれません。アーケード版『極上パロディウス 過去の栄光を求めて』のステージ5のボス「カプセル怪獣カプチーノ」は、ひょっとしたらこのステージのボスが元ネタなのかもしれません。

さて、いかがだったでしょうか。

なかなかいいアイデアが使われており、実際遊べるところまで出来ていたにも関わらず、諸般の事情でボツになった2つステージ。製品版とはまたちょっと違う魅力があります。願わくば、何かのきっかけでもっと手軽に遊べるようになるといいのですが、ちよっと難しいかもしれませんね。





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