
こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
ジーウォークから「プレイステーションパーフェクトカタログ 上巻/下巻」が12月26日に発売されます。価格は2,640円(税込)です。
商品説明
(以下はAmazonの商品説明より引用)
「パーフェクトカタログ」第15弾はソニーが初めて発売した家庭用ゲーム機、プレイステーション。ゲーム機事業の経験はまったくない門外漢だったにもかかわらず、1994年に勃発した32ビット次世代ゲーム機戦争を大差で勝ち抜き1億台を超えるセールスを記録。現代のプレイステーション5にまで続くソニーの屋台骨にまで成長しました。そんな記念すべき初代プレイステーションをソフト・ハード両面から魅力に迫るパーフェクトカタログを年代で2冊まとめ、上下巻同時発売でお届けします。
B5の大判サイズで224ページ!プレイステーションを語る上で貴重な資料になること間違い無しのパーフェクトカタログです。
・スペック情報も含めたプレイステーションハードを完全紹介
・ 当時のカタログや資料も豊富に掲載
・上巻は1994年~1998年、下巻は 1999年から2004までに発売された国内発売ソフト約1600タイトル余りを画面&パッケージ写真付きで紹介
・ 検索に便利な巻末50音順リストを掲載
Chapter1:プレイステーションハード大研究 パート2
PS One
ポケットステーション
プレイステーションクラシック
ゲームやろうぜ
プレイステーション周辺機器
Chapter2:プレイステーションゲームソフトオールカタログ パート2
日本国内で発売された全3299タイトルのうち、1999年から2004年までに発売された1600タイトル余りのゲームソフトを発売年・メーカー順に、パッケージおよび画面写真付きで紹介
俺のプレイステーション1の思い出

たしか大学受験で大変な時期でした。初代プレイステーションが発売したのは。俺が通っていたのはそれなりの進学校だったということもあり、大学受験に対して結構真面目に打ち込まないといけない雰囲気だったので、やれプレイステーションだ、やれセガサターンだという友人は周囲にいなかったんですよ。
俺自身も、プレイステーションに関して、というよりもこの時期の次世代ゲーム機について、あまりいい印象を持っていませんでした。理由は、経済的な事情と、前ハードであるスーパーファミコン、PCエンジン、メガドライブのゲームを遊びきっていないという感情があり、にもかかわらず、新しいゲーム機(しかもそれなりに高い値段がするもの)を買わなくてはいけないというムーブメントを、ハードメーカーやゲーム雑誌が作っていることに、違和感と嫌悪感を抱いていた…という感じだったのです。
当時、ゲームショップや家電量販店には、セガサターンやプレイステーションの実機が置かれ、『バーチャファイター』や『リッジレーサー』が少し遊べるようになっていました。16ビットの2Dドットじゃ味わえないゲームが家庭にやってくる。それはたしかにすごいことだったと思うのですが、俺自身は結構冷静で、初期の発売ラインナップは一部のすごいタイトル以外は、B級、C級といった印象の作品が多く、このラインナップを見て「うおおっ新しいハードが欲しい!」と思える人は幸せだなぁと思っていました。なぜ、俺がそこまで冷めていたのか。それは1年前に3DO-REALの顛末をよく見ていたからです。
新しいハードに目を向けるよりも、終わりゆくハードの終焉をきちんと見ておきたい。そんな気持ちがありました。それは、長年購読していたMSX-FANが休刊となり、MSXが終わっていく時にきちんとその最期を見られなかった後悔みたいなものがあったので、スーパーファミコン、PCエンジン、メガドライブについてはきちんと看取りたい気持ちがありました。
そんな俺の予想は当たっていて、プレイステーションの初期発売ソフトは、結構やばかったと記憶しています。俺は電撃PCエンジンから電撃プレイステーションに購読を移していったのですが、編集部の「なんとか盛り上げよう!」という気概は感じるものの記事を読んでも面白くなさそうな作品ばかり。いや、実際にやってみないと分からないと思ってプレイしてみましたが、やっぱりあんまり面白くない作品が多かったです。『アーク・ザ・ラッド』とか。俺はあんなつまらないゲームの続編を子どもたちが楽しみにしている『アーク・ザ・ラッドII』のTVCMに狂気すら感じていました。
今にして思うと、<転換期>だったんだなぁと思います。
任天堂がやってきたことが大きいと思うのですが、ゲームの市販が許されるハードルが、プレイステーションやセガサターンのソフトはスーパーファミコン、PCエンジン、メガドライブに比べると低くて、「よくこんなの発売できたな」と当時は感じたのですが、逆に言えば「ゲームとはこうあるべき」という固定観念を植え付けられていた気もします。だからこそ、プレイステーションやセガサターンの初期に出ていた「こういうゲームもアリ」という作風や使いづらいUI、不親切なシステムとかそういうもの全体に拒否反応みたいなものが出て、純粋に作品の面白さと向き合えていなかったのかもしれません。逆に言えば、プレイステーション1って、「こういうゲームもアリ」ということを教えてくれたハードであり、信じられないくらい信じられないような作品が生まれて市場を流通したハードでもあったのかなと思います。
俺がプレイステーション1を買ったのは、『ときめきメモリアル forever with you』目当てで、最初に買ったソフトは『ツインビー対戦ぱずるだま』と『極上パロディウスだ!DELUXE PACK』でした。『極上パロディウスだ!DELUXE PACK』について、俺はまあまあ満足していたのですが、友人が「STGがボス戦の前でローディングで止まるなんて最低の出来」とか言い出して気分を害しました。『ツインビー対戦ぱずるだま』は絵が綺麗でキャラクターが動いてしゃべってゲームも楽しかったのですが、「これが5800円か」と感じたのも事実です。旧ハードのゲームのほうがボリュームがあったんですよね、最初の頃は。で、『フィロソマ』『ファルカタ』『クライムクラッカーズ』などなど、いろいろなゲームに手を出していくのですが、いい思い出です。ちなみに『アーク・ザ・ラッド』については、ずっと不満を抱いていたのですが、後年やり直して、「派手さはないけどいい味がある」ということが分かってきました。
今回の「プレイステーションパーフェクトカタログ 上巻/下巻」は、良作からそうでない作品まで、いろいろな作品が爆発的に生まれたプレイステーション1をふり返るために貴重な資料になるのかなと思います。年末年始、コタツに入りながら、レトロゲームの歴史をふり返ってみるのもいいかもしれませんね。「セガサターンパーフェクトカタログ」と見比べて、勢力争いを俯瞰して眺めるというのもアリかもしれません。

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