『オルゴール サイキック・ディテクティブ・シリーズvol.4』――今度は、アダルティックでサイコな館モノ殺人事件!

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『Orgel』とは、こんな話

すべては、亡者さえ甦りそうな、この熱い夏からはじまった。
奇談亭にたどり着いた降矢木。5人が到着するまで館内をいろいろと散策しておこう。
いつの間にか到着していた客人たち。実はここにも伏線が張られています。
異様な存在感を放っている「塔」。ここに入るためにはカギが必要なのですが、かなり見つけにくいところにあるため、侵入できるのは終盤になります。
樋渡京介。降矢木が密かに館に招き入れた協力者。彼の登場によってどんな化学反応が起こるのか。
ズタ袋に入れられ、両目をえぐられている死体。坂藤医師はそれでも「これは事故だ」と言い張る。
生暖かいものが飛んできて顔についたため、何が飛んできたのか暗闇を調べてみると…。
「この館の中で一番涼しいのは冷蔵庫。いっそ、この中に入りたい」と言っていた人物は、意外な方法で夢を叶える。
加奈子が見たという、館内で宙を舞う小柄な少女。その正体は何なのか。
明らかに人間では不可能な犯罪が次々と起こっていく。クローゼットには全身の皮をはがされた人間が…。
ついに出会うことになる2人の少女。彼女たちは何者なのだろうか。

そして、もの悲しいラストへ

正直、PCエンジンのADVの中でも完成度が高いとは言えません。『AYA』の時から言っているように、本作の魅力の多くはこのアダルティックでサイコな世界観であり、一般的なコンシューマゲーム機のADVとしての内容量を求めると、ちょっと後悔することになるので注意が必要です。

前述した、フツウの探偵ADVとしての展開が長く、ゲーム全体の7割ほどを占めます。ぶっちゃけ、大して面白くない展開のくせに、フラグ立てが面倒くさい作業にも感じてしまう内容です。それらが終わると、物語は崩壊に向かって一気に進んでいきます。この点を挙げて、本作の不満点とする方もいます。

しかし、本作の背景にある悲劇を理解するためには、このゲーム全体の7割を占める前半の人物関係の理解が欠かせません。

フツウのコンシューマゲーム機向けのADVではありえないことですが、本作では事件の真相のすべてが語られません。いや、本当は語られているのですが、分かりやすく解説されていないのです。「察してね」という描かれかたをしており、まあ、理解していなくてもクリアはできるのですが、事件の主犯である人物の精神をここまで追いつめてしまったのは何だったのか。誰だったのか。その日、本当は何が起こったのかは、プレーヤーの想像に委ねられています。真相を知るヒントが、前半の探偵パートなのです。

『AYA』と同じテイストを守りつつ、まったく別の物語を提供してくれた『Orgel(オルゴール)』。タイトルにもなっているオルゴールによるメインテーマがPSG音源になってしまっていたり、原作に比べるとパワーダウンしている点は多々あるのですが、コンシューマADVとして独特の世界観を確立している作品として、 『Orgel(オルゴール)』 の魅力は今なお輝いていると思います。

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