
こんにちは!レイロゲームレイダー/ジョーンズです!
今回発掘した作品は、コナミが1990年4月にアーケード用シューティングゲームとしてリリースした『パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~』。ハードな展開だったZガンダムから、軽薄だけど明るい話になったガンダムZZのように、超絶工難易度シューティングゲーム『グラディウスIII 伝説から神話へ』からバトンを受けてリリースされた、万人に楽しめる楽しいシューティングゲームでした。
さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を掘り起こしていこう――。
『パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~』のストーリー

西暦1990年、20世紀もあとわずかと押し迫った頃。全世界の人々は夢を失いつつあった。役人たちは私腹をこやすことを至福とし、マザコンだった子供たちはパソコンを愛するようになり、女性社員はセクハラの恨み晴らすめぇと立ち上がり、若者たちは人類滅亡の危機を感じながらも、ゲームセンターに通っていた。これらの諸悪の根源は…?なんと語るもおぞましや、お下げ頭にゴーファーの顔をした大ダコだったのだ!
さて、その頃、宿敵バグとの死闘を終えたMr.パロディウスことタコは、有給休暇をとって田舎でのんびりと野良仕事に精を出していた。建売りタコツボの我が家に帰り、宇宙新聞を見た彼は、驚きのあまりマナ板から転げ落ちそうになった!
そこには、今地球を賑わしている謎の大ダコの顔写真があった。「とーちゃん!?」。なんとそれは2年前から行方不明となっていた彼の父だったのだ!そこへ新聞を見た旧知の友たちが駆けつけた。
“ビックバイパー” 第三次G大戦終結後退役し、たいやき屋に転職。58歳。
“ペン太郎” 趣味はエアガンごっこ。ペンギンとペン子の間にできちゃった子。9歳。
“ツインビー” 双子の兄弟の一人。かわいい顔で敵を虐殺する恐い奴。17歳。
これだけ集まれば百人力? ワイワイガヤガヤ、頼りになるやらならぬやら。あとは野となれ山となれ。事件の真相を探るため、タコは仲間たちと共に再び地球を目指して旅だったのであった!
『パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~』のスクリーンショット





『パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~』の魅力

あのMSXが生んだ迷作『パロディウス』(誉め言葉)の続編が、バクテリアンとの最終決戦を迎えてシリーズが完結したアーケード版グラディウスの後釜として抜擢。アーケード完全新作として続編が作られるという知らせを聞いたときは「嘘だろ!?」と驚きました。しかし、ウソではありません。本当でした。
ビデオゲームには「泪橋」といわれる橋があります。アーケードで人気を博した作品が家庭用に移植されるときにわたる橋を人はいつしか泪橋と呼ぶようになりました。「ゲームセンターで大人気のあのゲームが家で遊べる!」とみんな一度は期待に胸を膨らませるものの、悲しいかな、ハード性能の圧倒的な差により、完全移植なんて夢のまた夢。「こんなの〇〇じゃない!」と多くのゲームキッズたちが血の涙を流してきたのが1980年代のアーケードゲーム移植でございました。そんな時代、家庭用ゲーム機(正確にはMSXはパソコンですが)から泪橋を逆に渡ってアーケードゲームになったのが、この『パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~』なのです。
前作『パロディウス』は、同人臭いというか、アニメ雑誌のパロディコーナーのノリが強めでしたが、『パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~』では作風を一新。これまでアーケードでグラディウスシリーズを遊んできたユーザーたちに向けて、明らかに「グラディウスシリーズのアレのパロディですよ」と分かるもの、「グラディウスシリーズじゃないけどアーケードSTGのアレのパロディだよ」と分かるもので再構成。グラディウスの面白さはそのままで、「なんでそんな加工すんねん!」とツッコミを入れて笑える、楽しいシューティングゲームになりました。
おそらく、高難易度化してマニア向けになりつつあったアーケードシューティングゲームの、ライトユーザーの新規参入も見込んでいたと思います。
シューティングゲームとしての難易度は『グラディウスIII 伝説から神話へ』よりはずいぶんと落ち着いたものの、全10ステージ構成など硬派なグラディウスらしさが抜けきっていない部分もありました。それでも、ゲームセンターにグラディウスシリーズの灯を絶やさなかったこと、そしてパロディを仮面をかぶりつつも、挑戦し続けるグラディウスの精神を受け継いだ良作だと思います。
『パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~』で遊ぶ方法
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