【レトロゲームと俺物語】レトロゲームコレクションを第三者に勝手に捨てられた話。

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これまできちんと語ったことがない話をします。実はゲームブロガーを本気で辞めようと思ったことがありました。一体、レトロゲームレイダーのジョーンズに何があったのか。もったいぶっても仕方がないので先に結論を書くと、母親にレトロゲームコレクションの大半を処分されてしまったのです。

その当時、俺は奥さんが息子を身ごもったため、マイホームを買いました。新居は実家と同じ市内に買いました。というのも、すでに父は他界しており、母は実家で一人で暮らしていたんですね。何があってもおかしくない年齢だったので、奥さんと話した結果、クルマですぐに駆けつけられる距離感で家を持とうという話になったのです。

マイホームを買う前は、隣りの市のメゾネットタイプのアパートに奥さんと2人で住んでいて、そこは収納が少ない部屋だったこともあり、俺はレトロゲームコレクションの多くを実家の自分の部屋に置いてきていました。実家を倉庫代わりにしていたんですね。

ウチの母親は長年患っている心の病があります。

統合失調症なのですが、不安定な状態が続くとパニック障害を併発させてしまうのです。10数年以上そんな症状の影を見ていなかったので、俺は正直油断していました。安定しているので、もう治ったのではないかと。しかし、母が安定していたのは、父がそばにいたからでした。その父がガンで亡くなり、母は少しずつ不安定になっていたのでしょう。その当時、俺は仕事で責任あるポジションに就き、業績も上向きだったため、仕事が鬼のように忙しかったです。そのため同じ市内とはいえ、母の様子を月1回ペースで見に行くこともできていませんでした。

そんなある日。

母から「家をリフォームしようと思う」と言われました。俺の部屋をきれいにして、母は自室にしようと考えているとリフォームの構想を語りました。電話越しですが、俺は「いいんじゃない?」と賛成の意を伝えました。そこで出てくるのが、実家に置いてあるレトロゲームコレクションです。あれを移動させなければなりません。しかし、かなりの金額を投じたコレクション。1日や2日で整理は出来ませんし、まして引越し業者に頼まなければ運搬もできない量です。俺は母に「3ヵ月時間が欲しい」と交渉。その間に移転先を決めて、実家からコレクションを引き上げると約束しました。母も了承しました。

しかし、前述した通り、当時の俺は仕事が忙しく、朝7時に家を出て、夜23時に帰ってくる日々を過ごしていました。そのため週末は疲れきっており、実家のコレクション整理を行なう気力がない状態。母からは「いつ整理しに来るんだ」と何度か電話をもらいましたが「期日までにはやるから」と答えていました。

ひと月が過ぎ、約束の期日まで2ヵ月残っているある週末。

母から職場に電話がありました。「お前がちっとも整理しに来ないから全部捨てた!」。

その声色は、俺が小学生の時、母親が不安定で俺に怒鳴り散らしてばかりいたあの頃の「狂気」みたいなものを振らんでいました。くわしい話を聞こうにも通話はプツン。かけ直しても電話に出ません。すぐにでも事実を確認したかったのですが、月末で仕事は忙しく、現場を離れるわけにはいきません。なんとかその日の仕事を早めに終えて、22時近くに俺はクルマで実家に駆けつけました。

俺の部屋は、ガランとしていました。

机も、タンスも、本棚も、ビデオデッキも、デジタルコンポも、PC-9801も、マンガも、雑誌も、同人誌も、ソニーのブラウン管テレビも、レトロゲームコレクションも、すべて消えていました。

母は言います。
「便利屋に頼んだ。16万円ですべて処分してもらった。あとで請求するからね」

自分で言うのもナンですが、結構価値のあるコレクションをしていたので、すべて専門店に売りに行けば、結構に金額で買い取っていただけたでしょう。それをこっちが16万円支払って捨ててもらった…?ははは…。ウソだろ?ははははは…。頭の中が真っ白になりました。

俺は約束を破っていません。でも、母にとって「すぐに動かない=約束を破った」なのです。そして、リフォームのために早く片付けたいのに片付かない。そのことが日に日に母の脳裏に膨らんでいき、母にとっての最大のストレスとなり、郵便受けに入っていた怪しい業者にすぐに電話して、俺の部屋のものをすべて捨てさせたのでした。俺が自分のお金で買ったものを勝手に捨てたのです。

ところが「怒り」の感情はまったく湧いてきませんでした。

ショックが大きく、何も考えられなくなっていて、俺はそのまま家に帰りました。どうやって運転したかも覚えていません。その日は夕食を食べずに寝て、起きてからコレクションを失ったことを思い出し、熱を出して寝込んでしまいました。心にあるのは、なんとも言えない虚脱感。本当に胸にぽっかりと穴が開いたようでした。熱が下がり、仕事に復帰してからも、仕事は普通にこなせるんだけど地に足が付いていない感じがするというか。いまいち馬力が出ないというか。そんな心境に陥ってしまったんですね。

なんか仕事に身が入らないな。このままでは良くないな。そう思って、しばらくレトロゲームのことは忘れて、仕事に専念するようにしたのです。すると、今度は心がささくれ立ってきて、いろんなことにイライラしてくるように。ネットでも、リアルでも攻撃的な一面(自分らしくない言動)が出ていましたね。今考えると心が安定しておらず、かなりバランスの悪い状態だったと思うのですが、当時は自分の身に起こっていることにまったく気が付いていませんでした。

文章ではサラッと書いてあるのですが、レトロゲームについてあまり馬力が出ない時期は数年間に及びました。チーム制で行なってきたブログ運営も限界に来ていてチーム制を辞めました。そうこうしているうちに、仕事のほうでもとある決定的なことがあって、俺は長く働いていた仕事を辞めます。この頃の自分には休息期間が必要だったのかもしれません。心療内科にも通っていて、薬を服用していたせいか、記憶が途切れてしまうこともあって、まあ、それなりに大変だったのです。超多忙な日々から解放され、奥さんからのご厚意でニート生活をさせていただき、あらためて自分にとってのレトロゲームとは何なのかを考える時間を持つことが出来ました。

漫画『ONE PIECE』で、エースを助けられなかったと自暴自棄になるルフィに海侠のジンベエが思いをぶつけるシーンがあります。

(C)尾田栄一郎・集英社

このシーンのセリフには結構救われた記憶があります。

母親にコレクションの多くを捨てられてしまったのですが、一方で新居に持ってきていたコレクションもあったんですね。それらとどう向き合うべきなのか。その結論が出るまで、結構時間がかかりました。

そして出た結論というのが、趣味としてのレトロゲームブログの引退です。ただ、このシリーズにはまだ書いていないのですが、俺自身、レトロゲームに救われたと感じている部分もたくさんあって、恩返しというほどちゃんとしたものではないですが、魅力を伝えていくということはきちんとやっていかなければならないと思っていて。それが、「レトロゲームブログをやめるつもりだけどある程度のところまで更新はつづける」という一見矛盾したような結論に至った理由でもあるんですよね。

今回は、ちょっと気分が落ち込む話だったかもしれませんね。すみません。

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【まとめ】『レトロゲームと俺物語』シリーズ記事まとめ
この記事は、レトロゲームファンの管理人がこれまでの人生でレトロゲームとどう関わって生きてきたかのエヒソード記事をまとめたものです。
retrogameraiders.com
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