
こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
今回発掘したレトロゲームは、コナミより1986年9月26日にファミコンディスクシステム用アクションゲームとして発売された『悪魔城ドラキュラ』になります。後に、ファミコンロムカセット版も発売されました。今回のレビューはロムカセット版でプレイしたものです。
『悪魔城ドラキュラ』とは

バンパイアハンターである主人公シモン・ベルモンドが、復活したドラキュラ伯爵を倒すため、単身ドラキュラ城に赴き、配下のモンスターたちをバッタバッタと倒していくゲームです。『悪魔城ドラキュラ』シリーズ(海外版キャッスルヴァニアシリーズ)の記念すべき第一作となります。
『悪魔城ドラキュラ』はその後シリーズ化され、2009年にWiiウェアで発売された『悪魔城ドラキュラReBirth』までのほとんどの作品は、この初代『悪魔城ドラキュラ』と同一世界線の物語であり、約100年ごとに復活をくり返す魔王ドラキュラと、彼を倒す宿命を負ったベルモンド一族(シモンの先祖や子孫たち)の戦いが描かれています。
本作に興味を持ったら、ぜひ、シリーズ各作品を追ってみていただきたいです。ちなみに、初期シリーズを追いかけるのなら、2019年にダウンロード専用ソフトとして発売された『悪魔城ドラキュラアニバーサリーコレクション』が、お値段的にとってもお得なのでオススメです。
『悪魔城ドラキュラ』のレトロゲームとしての楽しみかた

『悪魔城ドラキュラ』の名作たる由縁――他のゲームより抜きんでたところは、僕は「ゲームの世界観を作り上げたところ」だと思っています。『悪魔城ドラキュラ』は、ユニバーサルのモンスター映画の影響を色濃く受けていると個人的には思うんですね。『魔人ドラキュラ』『女ドラキュラ』『夜の悪魔』『フランケンシュタインの館』『ドラキュラとせむし女』など。この手の映画に共通している、異国の地での人外なる者と戦うゴシックホラー感が、当時のファミコンゲームの中ではきわめて“異質”でした。
「怖くはないんだけど、なんか雰囲気が不気味」
そんなゲームだったんですね。前述したモンスター映画の特長にもあるのですが、作品の中の異世界感を出すために、程よいタイミングで「バーーンッ」と広大なホラー感あふれるギミックのセットや風景を映し出す演出があったんですね(たしか)。本作も、ステージの合間合間にそういうところがあり、またパーツの1つひとつが細かく丁寧に描かれていることから、「グラフィックが綺麗」といった印象を残しています。
また本作を語る上で、『ルパン三世 カリオストロの城』を欠かすことはできません。製作チームの中に『カリオストロの城』が好きな人が間違いなくいたと思われます。その証拠に、悪魔城のデザインや敵キャラに、ステージ構成にも影響が見られるんですね。レトロゲームって、当時の開発環境は80年代のパロディブームの追い風もあり、開発者の「大好き」なものが作品に色濃く出てしまうところもあって。モンスター映画とか、『カリ城』とか、少年心をくすぐる要素がいろいろ入っている点も要注目です。
『悪魔城ドラキュラ』のストーリー

西暦1691年。舞台はヨーロッパの平和な小国トランシルバニア。この国には「魔王ドラキュラは100年に一度、キリストの力が弱まるころに邪悪な心の人間の祈りによって復活し、復活のたびに魔力は強くなる」という伝説があった。
ドラキュラは過去に何度もこの世に復活を果たしたという。しかし、世を暗黒の雲で覆い闇の世界に君臨せんとするドラキュラの野望は、ベルモンド一族との死闘の果てに打ち砕かれ、長き眠りについていたのだ。
今から100年前にも、魔王ドラキュラは復活する。それは、英雄クリストファー・ベルモンドの手によって阻止されていた。
長い平和な日々は、人々の記憶から暗黒の記憶を消し去ってしまう。イースターの夜、町ではキリストの復活を記念した盛大なカーニバルが催されていた。しかし人々貼らない。そのとき町外れの荒廃した修道院跡で邪教徒がドラキュラ伯爵の亡骸に人の生き血を注ぐ黒ミサの儀式を行なっていたことを。
突如、邪悪な雷雲が町を覆い、一筋の稲妻が修道院を貫く。ドラキュラが再びこの世に舞い戻ったのだ。この危機に、ベルモンド一族の血を受け継ぐ青年シモンは、自らの使命を悟る。一族に伝わる不思議な力を秘めたムチ「ヴァンパイアキラー」を手に持つと、単身ドラキュラの城へと乗り込んだ。
『悪魔城ドラキュラ』のスクリーンショット














関連記事


『悪魔城ドラキュラ』の感想
最初は「難しい」という印象がありました。理由は、このゲーム、ダメージを受けると「うっ!」ってなって、キャラが硬直して後ろに飛ぶんですよ。これが、タイミングの悪いところで発生すると、連続ダメージの餌食になってしまうんですね。
ただ、ですね。くり返しプレイしていると見えてくるのですが、このゲームは、敵が複数出てきてもシモンのキャラ性能が多数の敵に対応していないので、基本1対1で戦わざるを得ません。そして、確実に1体ずつ倒していきさえすれば、道が拓けるゲームなのです。無闇に連打なんかしてはダメで、きちんと敵の動きを読んで、タイミングよく倒していけば、進められます。
ここが『悪魔城ドラキュラ』のカタルシスだと俺は思っていているんですね。キャラ性能としては万能じゃない。しかし、手にした武器は闇の住人たちに圧倒的な威力を発揮する。攻撃が当たりさえすれば倒せる。そのために、攻撃を当てる戦い方に集中する。人間よりもはるかに身体能力の高い魔物たちを相手に、このような戦い方をするシモンの姿に、グッとくるんですよ。
この記事を読んで興味を持ったり、懐かしいと感じたら、ぜひ遊んでみてください。そして感想をいただけたりすると嬉しいです!
みなさんの思い出
▼みなさんの思い出募集!▼
『レトロゲームレイダース 最後のゲー戦』は、管理人の感想を発表しているゲームブログですが、それは作品の感想の一面でしかないと思っており、みなさんの感想も集まることで、多面的な作品の魅力が見えてくると考えています。そのため、みなさんの思い出を募集しています。コメント欄に書き込んでいただいた内容は、随時、こちらの記事のほうに反映してきますね!
■グリーンヒルさん
確かに難しいゲームですが、何度もリトライすれば、いつかは道が切り開ける絶妙な難易度でしたね。それでも死神にはかなり苦戦しましたが、初めて倒せたときの感動は忘れられないです。音楽も素晴らしく、何度やられてもリトライしたくなる気持ちを後押ししてくれました。続編も多数発売されて、そのどれもが面白かったのですが、時々1作目をまたやりたくなります。

ブログランキングに登録しています。この記事を読んで「面白い!」「応援したい!」と思ってくださった方は、下記の2つのバナーをそれぞれクリック(外窓が開きます)してくださると、更新がんばる気が湧いてくるのでうれしいです!







=注意=
この記事に使われているゲーム画面やゲーム音楽の著作権はすべて権利者にあります。当ブログは権利者の温情によって使わせていただいている立場ですので、権利者から削除要請があった際には迅速に対応いたします。