
こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
今回発掘した作品は、1991年11月にコナミよりPCエンジン用シューティングゲームとして発売された『沙羅曼蛇』。当時、コナミのPCエンジン参入は遅くてですね。CD-rom2の後に出たSUPER CD-rom2全盛期にHuカードのゲームで参入が発表されんたですよ。それだけなら「なめてんのか、コナミ!」だったのですが、参入ラインナップとして発表されたのが『グラディウス』『沙羅曼蛇』『パロディウスだ!』だったものだから、さあ大変。メガドライブには意地でも人気アーケードゲームの移植をしなかった(ように見える)コナミが、本気を出してきたように思えたものです。PCエンジンがアーケードゲームの好移植で盛り上がっていた1980年代後期を思い出させてくれました。まあ、それは気のせいだったのですが。
さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を掘り起こしていこう――。
『沙羅曼蛇』(PCエンジン)のストーリー
美しい輝きを放つ水の惑星ラティスには、太古より伝わる炎の予言があった。
「千光年の彼方より、炎の海に棲む巨大な竜が目覚める時、狂気のフォースが迫り来て、天地は闇に飲み込まれ、やがて光は打ち砕ける」
強大な勢力で侵略を続けるバクテリアン星団、サラマンダ軍の進行が、ついに惑星ラティスへと及んだ。サラマンダ軍の猛攻にラティス軍は成す術もなく、敗退をくり返してしまう。惑星ラティスの王子ロードデリティッシュは、自分の名前を付けた時空戦闘機「ロードブリティッシュ号」に自ら乗り込み、敵との戦闘を行なう。しかし、満身創痍で脱出することになり、かつてバクテリアン軍団を打ち破ったと言われる惑星グラディウスに救援を求めた。
『沙羅曼蛇』(PCエンジン)とは
『沙羅曼蛇』(PCエンジン)とは、アーケード版の完全移植を目指したゲーム化と思いきや、結構いろんなところでアレンジが加えられている『沙羅曼蛇 Ver.2』みたいなゲームです。
アーケード版をきちんと遊んでいないユーザーは気が付かないくらい、アーケード版っぽい見た目なんですよ。しかし、よくよく見てみると一部パワーアップアイテムの造形が違うし、敵のアルゴリズムが全然違うし、なんか地形もちょっと違う。敵が出してくる弾は妙に速いし、プロミネンスの出現場所やパターンは違うし、ステージ1のゴーレムの動きが早くてスピードアップをそれなりに取っていないと死にます。何よりも自機が被弾すると、ステージ途中まで戻される『グラディウス』仕様になっていて、アーケード版『沙羅曼蛇』のいい意味で大味でお金さえかければ先に進めるゲームとはちょっと違う感じになっています。
ひと言でいえば難しくなっています。ちゃんと手順通りにパワーアップをしていかないとクリアできないタイプのシューティングになっていると言いましょうか。でも、個人的にはこれはこれでアリだと思うんですよ。これは『沙羅曼蛇』のバージョン違いなのだと。音源の性質からちょっとMSXっぽいBGMも良い感じです。少し話がずれますが、PCエンジン版『グラディウス』もなぜかアーケード版の移植っぽく見えるのですがMSX版のリメイクっぽかったりします。開発は当時の新卒メンバーが関わっていたという話も聞いたことがありますが、どうしてこういう仕様になったのかはちょっと気になりますね。
PCエンジンminiの兄弟機である『PC Engine Core Grafx mini』と『TurboGrafx-16 mini』には、本作とアーケード版に近づけたニアアーケード版が収録されているので、そちらもぜひ遊び比べていただければと思います。
『沙羅曼蛇』(PCエンジン)のスクリーンショット





『沙羅曼蛇』(PCエンジン)で遊ぶ方法

PCエンジンHuカードソフト沙羅曼蛇
関連商品
関連記事



ブログランキングに登録しています。この記事を読んで「面白い!」「応援したい!」と思ってくださった方は、下記の2つのバナーをそれぞれクリック(外窓が開きます)してくださると、更新がんばる気が湧いてくるのでうれしいです!







=注意=
この記事に使われているゲーム画面やゲーム音楽の著作権はすべて権利者にあります。当ブログは権利者の温情によって使わせていただいている立場ですので、権利者から削除要請があった際には迅速に対応いたします。