
こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
今回、話題に取り上げたいのは、賛否両論が噴出しているドラクエ映画こと『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』。仕事が忙しくて観るのが公開から1週間後になってしまいましたが、俺も観ましたよ。賛否両論あるこの作品について、自分としては「肯定派」です。
▼個人的な感想はこんな感じ▼

『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』を鑑賞した上での個人的な感想としては…、
・ドラクエ5の映画じゃないのに、ドラクエ5の物語を語るには端折りすぎている・尺が短すぎるという指摘は的ハズレだと思う
・鳥山明の絵でやらないとドラクエじゃないと思うという人は『ブルードラゴン』の悲劇を知らないだけだと思う
・メタ的なネタは使い古された感はあるが、「RPGというものがプレーヤーが登場人物になりきって世界の住人になる」ことで成立しているものであり、ドラクエはその伝統を受け継いでいる作品だからこそラストの展開はドラクエをよく理解した展開だと俺は思っているのだが、否定的な意見の大半は、「余計なことをしてくれた」なのは残念だと思う。
・個人的には、ラストの展開はあれでいいと思っているが、ドラクエユーザーの肯定映画であるならば、作品を愛しているプレーヤーであることがラスボス打倒のカギになるといった演出が必要だったとは思う。それがないから、ジジイの説教だけが際立ってしまったのかも。
・とはいえ、映画を観てどんな感想を持つのも個人の勝手だが、公開した初週からネタバレ全開で自分の怒りを発信するのは大人のやることとしてどうなのか?とは思う。特にはてな界隈。
・「お前のドラクエ愛はそんなものか」と監督にかみつく自称ドラクエファンたちの存在が世間的には「古参のドラクエファン、マジで面倒くせえ」と思われていることが悲しい。
…ざっくり言うと、こんな感じです。
この一連の騒動に関する感想、ご自身が観てきた感想がありましたら、コメント欄に書き込んでください。いろんな人たちの意見を集めていきたいと思います。
みなさんのご意見
■ぷらんとさん
肯定です。これは良”まとめ”作だと思います(誤解を恐れずに)。映画化するからには、未プレイの人にゲームの良さだけでも味わってもらう必要があると考えます。今の時代にゲーム本編をスタートからエンディングまで遊ぶのも、プレイ動画を見るのも時間が掛かります。遊んだことのない人や知らない人にゲーム(ドラクエ)とは何か、ゲーム世代とは何かを映画という形で”まとめ”たのではないでしょうか。
ジョーンズ:
面白い解釈ですね。たしかにそういう試みの映画だったという側面はあったと思います。いい映画だと思うんですけどね。
■ゲーキャスさん
ドラクエという存在を知っている前提で見ると、名シーンダイジェストとして作られており、私は過去にドラクエをやっていた自分と、今の自分を思い返し、ドラクエと向き合うことができました。だから、映画の存在自体は私にとってプラスだったと言えるでしょう。しかし、ゲーム的な文法で見ても、映画としての物語の脚本として見ても穴がありすぎる。名シーンも大事なところは人それぞれ。プックルがゲレゲレと言うだけで許せない人もいれば、妖精の里のシーンで重要なものが欠けていると思う人もいる。それがなければ、単なる駄作としか見られない人は多いと思います。配慮してもよさそうな部分まで抜けている手抜き感がある。個々のCGは良いのですが、ドラクエの世界を見るという意味で圧倒的に予算が足りていなくて、見栄えするシーンがアクションシーンのみというところも悲しいところがあります。終わったあとで「自分は感動して見られたが、ゲーム文法・映画文法、どちらから見てもマイナス感情にとらわれるマニアがいるだろう。悲しい出来だなぁ」と思って映画館を去りました。
ジョーンズ:
コメントありがとうございます。体調を崩していて反映が遅くなってすみません。物語の歯抜け感というところでしょうか。そこに関していうと、そういう映画は他にもいくらでもあるし、その行間みたいなものを観客の想像で補わせるというのは、手法としてアリだとは思うんですよね。ただ、ミュウツーの逆襲Eみたいなのと比べると、「分かりやすく話が提示されていない」+「手抜きされた」という悪感情を生んでしまったというのはとても分かりやすい分析だと思いました。ありがとうございます。
※こちらに更新していきます。


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