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【レトロゲームと俺物語】は、レトロゲームの文化的な価値と正しい歴史認識を構成に云々~といった難しいことは抜きにして、一人のゲームバカがゲームとともに歩んだ時代の1ページをアタマが悪い感じで紹介しているものです。そして今回の話は、特にどうでもいい話であると、先にお断りしておきます。
で、いきなり話がかわるのですが。
俺は、自分が大好きなことを話している時に、周囲のことを考えずに大声で話したり、迷惑行為をするようなオタクが、昔から嫌いです。なぜかというと、そういうオタクからの被害をこれまで何度も受けてきたから。自分もオタクの分類に入る人間ですが、周囲のことを考えずに大声で話したり、迷惑行為をするようなオタクに関しては、いまだに怒りゲージマックスでの↓↙←+強斬りという感じで、ラルフとクラーク心頭です。いや、怒り心頭です。
1990年台前半の話。
埼玉の片田舎出身の俺は、東京の大学に通い、大学の立地から渋谷周辺で遊ぶようになっていました。講義が終わると渋谷にくり出し、クラブに行き、マブいナオンがいたらナンパして、カラオケ行って、そのまま持ち帰る…なんてことはせず。アニメイト(方向が逆)、東急文化会館の三省堂書店、その裏の山下書店、まんだらけ、アンナミラーズを回り、最後はセンター街のゲームセンターで遊んで健全に埼玉県の実家に帰る…という感じ。当時の渋谷には数多くのゲームセンターがあり、『渋谷会館』もその1つでした。
『渋谷会館』は地下1階、地上5階建てのゲームセンターで、俺が通っていた頃は、地下1階は対戦格闘ゲームばかりで、改造版『ストリートファイターII』(通称レインボー)が絶賛稼働していて、そのめちゃくちゃ具合に「うっひゃー!」と驚いたりしていました。3階や4階には、『ダライアス』の3画面筐体も2画面筐体もあり、コナミ版『X-MEN』とかめちゃくちゃ遊んだ記憶があります。たしか基本的に1プレイ50円設定で、ラインナップといい、価格設定といい、「ここに来るだけの価値があるお店」だったのです。
さて、そんな『渋谷会館』には、名物と言われるものが存在しました。それが、エレベーターです。1978年の開業時より稼働しているそれは、ガタガタと音を立て、超低速で移動し、しかも電気も暗いというもので、『サイレントヒル』の世界観を味わえるシロモノ。『渋谷会館モナコ』のヘビーユーザーはそんなものは使わず、階段を上り下りするのが常識。俺も基本そうだったのですが、その日はなんか「いつもと違うことがしたい」と思い、5階だったか4階だったかからエレベータ―を使おうと思ったのです。
チンとドアが開くと中には誰もいません。乗り込んでパネルで1階を押すと、「定員5名」と書かれているのが見えました。マンションやオフィスビルにあるようなエレベーターではなく、風俗ビルやソープランドにある狭いエレベーターを想像してください。それをもう古くした感じです。ドアが閉まろうとした時、「待ってくれ!」と誰かがやってきました。そしてエレベーターに乗り込んできます。1人、2人、3人…。「ぶひー、間に合ったね」「よかった、よかったでござる」。先客の俺のことを無視して、仲間同士での会話がはずみます。俺はその様子をかなりイライラして聞いていました。なぜなら、定員5名のエレベーターに4人、数字上はまだもう1人乗れるはずですが、急に入ってきた3人は体型がジャック・ターナーだったからです。

引用:ジャック・ターナー氏(C)SNK
普通の体格の人が5人乗っても狭いと言われる旧式のエレベーターに、ジャック・ターナー級3人+俺。乗車率120%オーバー状態なのはお分かりいただけるかと思います。そして、エレベーター内での微妙にポジション取りにより、俺はジャック・ターナー3人に囲まれ、トリプル巨乳プレスを受けている状態になってしまったのです。トリプル巨乳プレスというのは、ガイナックスの18禁美少女ゲーム『バトルスキンパニック』に出てくる巨乳三姉妹による肉体を使ったオールレンジ攻撃のことです。
さらに言えば、なぜ、俺がジャック・ターナーと言ったのか。それはこの時代、なぜか、白か黒のTシャツを着て、肩までしかないデニムジャケット(スギちゃんみたいなの)を羽織り、手に謎のグローブをはめた格闘ゲーマーが存在し、コイツらがまさにそれだったからです。本人たちは、『餓狼伝説』のテリー・ボガードのつもりだったかもしれませんが、俺には『龍虎の拳』のジャック・ターナーにしか見えませんでした。そして季節は夏。汗をたっぷり吸いこんだTシャツに、俺は頬をはじめ、体のあらゆるところを押し付けられることになり、36度強の3人の体温と体臭を三方向から味わうことになり、「ひーっ、早く1階についてくれー!」と心の中で叫んでいました。
3人のジャック・ターナーは、中央に挟まれている俺を無視して、さきほどの対戦結果について熱っぽく話していました。どうやらの1人がスーパープレイをして、フロアを湧かせるようなことがあったようです。そしてその話にハアハアと興奮した別のジャック・ターナーがいきなり、「しょう、りゅう、けんっっ!」と言い出したかというと、エレベーター内でジャンプ!天井に拳をぶつけ、ドシンッッと着地。その瞬間、ブンッとエレベーターは止まり、明かりも消えました。
この肉と体臭のおしくらまんじゅう状態だけでも不快村なのに、暗闇のエレベーターにこの状態で閉じ込められるなんて大不快村です。しかも、ジャック・ターナーたちは「エレベーター内の昇竜拳はダメでござる」「いや、しかし、貴重な体験ですよ。ぬふふ」とか話しているので、俺はキレました。「・・・っざけんなよ!」と、ジャック・ターナーの1人の腹に、怒りの強パンチをぶち込んだのです。個人的には、『ジョジョの奇妙な冒険』第三部の、停止した時間の中で充分引きつけたディオにスタープラチナで一撃お見舞いする空条承太郎の「オラァッ!」というつもりでしたが、実際は肉のカーテンに阻まれてポヨンッという感じでした。暴力は許されることではありません。しかし、俺の不快指数が完全に我慢の限界を超えて「プッツン」してしまったのです。ところがです。次の瞬間は、俺は自分の暴力を後悔します。
ブブッ
腹に衝撃が入ったせいか、ジャック・ターナーの1人が屁をこきました。しかも超絶くせぇ。マジくせぇ。うんこがすごく溜まっている時のオナラの匂いが、あっという間に狭いエレベーター内に充満。毒ガス攻撃です。俺たち4人はあまりの臭さに、つぶされたカエルみたいな声をあげ、こみ上げてくるえずきを必死で我慢しました。ここで吐いたら、映画『スタンド・バイ・ミー』のゴーディーの創作小説ブタケツのパイ食い競争のように、連鎖嘔吐が起きて事態はより最悪なものになる。。映画はいつも生きるための知恵を与えてくれます。映画って本当にいいものですよね。てなわけで、事態のさらなる悪化を防ぎたい一心で我慢しました。
まあ、結局すぐにエレベーターは再稼働して無事に出られたのですが。
あのエレベーターに閉じ込められた数分間は永遠と思われる長い時間に感じられました。マジでやばかったですね。これ以降、俺が『渋谷会館』でエレベーターを使うことは二度とありませんでした。そして一番悲しいことは、『渋谷会館』の思い出を語る際、この出来事のインパクトが一番強くて、この事件のことしかはっきり覚えていないということです(涙)
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