『ダイの大冒険』がどんな物語だったか、ふり返ってみる①(デルムリン島~ロモス王国)

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こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
今回は、アニメも大好評の『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』とはどんな物語だったのかをふり返る記事になります。先のストーリーのネタバレがありますので、ネタバレを気にしない方、ひさびさに物語を思い出したい方のみ読んでいただければと思います。よろしくです。

プロローグ

かつて、世界を支配しようと目論んだ魔王がいました。しかし、その魔王は勇者と仲間たちによって滅ぼされ、世界に平和が訪れました。魔王の精神支配を逃れた魔物たちは穏やかな性格となり、世界の果てにあるデルムリン島という島で穏やかに暮らすことになったのです。

魔物しかいないその島に、一隻のボートがたどり着きました。そのボートには生まれて間もない赤ん坊が乗せられており、そのゆりかごには赤ん坊の名前が記されていたようだが削れていて「D…」しか読めません。鬼面道士のブラスは、その「D」の字からヒントを得て「ダイ」と赤ん坊に名付けて、魔物たちみんなで育てることにした。

そして時は流れます……。

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デルパ!イルイル!編

ダイは、わんぱくな少年に成長し、島中の魔物たちを率いて毎日勇者ごっこを楽しんでいました。そんなダイの一番の親友は、ゴールデンメタルスライムのゴメちゃんです。ブラスはダイを立派な魔法使いに育てようとしますが、ダイは魔法の才能がないのか、メラ1つ使いこなせません。しょげるダイを島の魔物たちは慰めてくれるのでした。

ある日、デルムリン島に船がやってきます。乗っていたのは勇者一行です。ダイは大喜びして勇者たちに島の仲間たちを紹介します。勇者一行は、世界中を旅して、魔物たちを保護しているとのこと。中でもゴールデンメタルスライムは貴重な種なので、欲深い人間たちに捕まらないように保護する必要があると言います。ダイはゴメちゃんを探しに島の奥地に向かうのでした。

ダイがゴメちゃんを連れて浜辺に戻ると、魔物たちがやられていました。勇者たちの仕業です。実は勇者一行(でろりん、ずるぼん、まぞっほ、へろへろ)はニセモノ。ゴメちゃんを捕まえて売り飛ばそうとしている悪人でした。ニセモノとはいえ、呪文を使う勇者たちにダイはやられてしまい、ゴメちゃんは連れ去られてしまいます。

目が覚めたダイは、ニセ勇者たちを追おうとします。そんなダイに、ブラスは魔法の筒を渡すのでした。これは、「イルイル!」と唱えると筒の中に魔物を封じ込め、「デルパ!」と唱えると筒の中の魔物を外に出せるというアイテム。ダイは島の仲間たちを魔法の筒に入れて、ニセ勇者の行き先ロモス王国に向かうのでした。

魔法の筒を使って魔物たちを出現させてパーティ会場を大混乱に落としたダイは、ニセ勇者たちの卑劣な戦術に苦戦しつつも、無事、ニセ勇者たちをこらしめ、ゴメちゃんを救出します。真相を知ったロモス王はダイを勇気を讃え、勇者が持つにふさわしいと、オリハルコンで出来た「覇者の冠」をダイに授けるのでした。

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ダイ爆発!!編

ニセ勇者騒動があってから3ヵ月がすぎたある日。デルムリン島にパプニカ王国の船がやってきます。乗っていたのは、司教テムジンと賢者バロン、そして王女レオナ。パプニカ王国の王女は王位を継承するために代々デルムリン島の奥地にある地の穴で儀式を行わなければならないそう。その道案内をダイに依頼したいとのことでした。

ダイのことを「チビ」「カッコ悪い」と言い、「オレ、アイツ嫌い!」と機嫌を悪くするダイ。しかし、ブラスの言いつけで嫌々道案内を引き受けることに。その道中、魔物たちと話すダイの姿にレオナは感心。ダイへの評価を改めます。少しずつ打ち解けてきて、いろいろなことを話し出すダイとレオナ。そしてレオナは、「私には重すぎるから」「呪文ができない分、剣をがんばらないとね」と王家に伝わる「パプニカのナイフ」をダイにあげるのでした。

そんな時、デルムリン島にいないはずの魔物、死のサソリが出現。ダイによってなんとか倒されるものの、レオナは毒攻撃を受けてしまいます。それは、レオナを亡き者にしようとするテムジンとバロンのワナでした。

バロンによって地の底に落とされるダイとレオナ。ダイは解毒呪文キアリーを使えない自分のふがいなさに涙しつつも、レオナを助けるためにその身体をおぶって出口を探します。いくらダンジョンを歩いても出口は見つかりません。レオナの体調はどんどん悪くなります。死を覚悟したレオナは、「呪文を契約できた君はきっと才能がある」とダイを励まして昏睡状態に。目の前で大切な人の命が消えるを感じた瞬間――ダイの中で何かがはじけます。

一方、島の入り江では、改良したキラーマシンに乗ったバロンがブラス率いる島の魔物たちと戦っていました。そこに現われるダイとレオナ。ダイは額に謎の紋章を輝かせ、呪文を使いこなし、その戦いぶりはキラーマシンを圧倒。見事、テムジンとバロンの野望を阻止するのでした。レオナはなんとか一命を取りとめ、王位継承の儀式にのぞみます。そして別れ際、「パプニカ王国に来ることがあったらボディガードとして雇ってあげる」と再会を約束して別れるのでした。

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勇者の家庭教師編

レオナ姫の一件から数ヵ月がたったある日。平和なデルムリン島に異変が起きます。島の魔物たちが正気を失い、暴れはじめたのです。それはブラスも同様でした。ブラスは「体中にどす黒い血液が回るようなこの感覚は魔王が復活したのかもしれない」と予想。このままでは自分たちの手でダイを傷つけてしまうとダイを逃がそうとします。しかし、ダイは拒否。そこに、謎の男とその付き人が現れます。

その男は、島中を駆け巡ると巨大な魔法陣を描き、破邪呪文マホカトールを発動。島の魔物たちは正気を取り戻します。謎の男の正体は勇者の家庭教師アバン。付き人は魔法使い見習いのポップ

アバンは言います、「魔王が復活した」と。そして、世界中で魔物たちが人々を襲い、世界は大混乱に陥っていると。パプニカ王国の国王からの依頼を受けて、ダイを未来の勇者として育てるためにアバンはやってきたのでした。「憧れの勇者になれる!」とダイは喜びます。アバンが提示したのは、1週間で勇者に慣れる特別ハードコース。ポップ曰く、これまで誰も成し遂げたことがない地獄の特訓とのことですが、ダイはそれを望みます。

アバン先生の特訓は熾烈を極めました。基礎訓練、剣術・格闘技の指導、魔法や怪物の猛勉強、魔法力を高める瞑想…。しかし、それに食らいついていくダイ。マイペースの修行をモットーとしていたポップですが、果敢に頑張るダイの姿に触発されて、少しずつ真面目に修行に取り組むようになっていきます。そしてダイは、アバン流刀殺法「大地斬」「海波斬」を習得。アバンの必殺技「アバンストラッシュ」の完成に王手をかけるのでした。

その時、デルムリン島に大きな地震が襲います。それは、強大な力を持った魔の者が無理やりマホカトールの結界に侵入した衝撃。デルムリン島に侵入してきた黒マントの男は、アバン先生の前に立ちはだかり、不敵に笑いながら話しかけます。「久しいな、勇者アバン!」。そう、アバンの正体はかつて世界を救った勇者だったのです。そして侵入してきた男にアバンが返します。「やはり復活していたか、魔王ハドラー!」。世界の果てデルムリン島でかつての魔王と勇者が対峙するのでした。

ハドラーは語ります。自分を復活させたのは、魔界の神と呼ばれる大魔王バーンであると。ハドラーは大魔王バーンの右腕として地上進撃を任された「魔軍司令ハドラー」となっていたのです。ハドラーは地上支配における一番の障害である勇者を真っ先に消しに来たのでした。アバンとハドラーは激戦をくり広げます。しかし、ダイとの修行で魔法力を使い果ていたアバンは圧倒的不利な状況に。自分のことよりも、未来の希望を守らなくては。アバンはダイとポップに卒業の証「アバンのしるし」を与えると、2人を生かすために禁断の呪文を発動させるのでした。

自己犠牲呪文メガンテ!

アバンの全生命エネルギーを放出させたその攻撃は、ハドラーの体力を極限まで削ります。しかし、大魔王バーンから与えられた肉体は、アバンの生命エネルギーより勝り、ハドラーを倒すには至りませんでした。そして、ハドラーは後顧の憂いを絶つためにダイとポップを殺そうとします。大切な人を目の前で亡くした悲しみと怒りによって、ダイは覚醒。再び額にあの紋章を浮かび上がらせ、その紋章を見て驚愕するハドラー。

「竜(ドラゴン)の紋章…!?」

紋章解放状態になったダイは、剣技と呪文を駆使した戦いでハドラーを圧倒。そして、未完成のアバンストラッシュでハドラーの撃退に成功するのでした。

しかし、もうアバン先生はいません。ダイとポップは悲しみに暮れます。結局、アバンがダイに修行を施したのは3日間だけ。でも、レオナ姫に危険が迫っている今、旅立たなければなりません。ダイは1人で島を出る決意をします。船が出ようとするその時、「オレを置いていくんじゃねえ!」とポップが駆けつけ、ダイとポップの冒険が始まるのでした。

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ロモス王国・獣王クロコダイン編

魔王軍の居城「鬼岩城」に戻ったハドラーは、アバンとダイから受けた傷を治療していました。ハドラーはダイを伝説の「竜(ドラゴン)の騎士」と知り、アバンの使徒は今後大きな脅威になると確信。成長する前に芽を摘み取ってしまおうと考えます。

魔王軍は6つの軍団によって構成されていました。不死騎団氷炎魔団妖魔士団百獣魔団魔影軍団超竜軍団。それぞれの軍団は実力者である軍団長が統括していました。ハドラーはダイとポップが向かったロモス王国に進軍している獣王クロコダインにアバンの使徒抹殺命令を下します。

一方、ロモス王国内の「魔の森」を進んでいたダイとポップは、百獣魔団の魔物たちに襲われていました。そんな2人を助けてくれたのは、魔弾銃という呪文を弾にこめて発射するという武器を使う少女マァム。実は彼女もアバン先生の教え子であり、その両親はかつてアバンとともにハドラーを倒した戦士と僧侶だったのです。

一方、クロコダインは子ども1人に抹殺指令を出すハドラーを笑いますが、いざダイと対峙してハドラーが正しかったことを理解します。ダイの潜在能力を危険視し、強敵認定したクロコダインはダイと真剣勝負。結果、仲間のサポートがあったとはいえ、ダイはクロコダインの片目に傷つけることに。クロコダインは怒りにほえ、近いうちの再戦を宣言するのでした。

ダイたちがロモス王都に到着するタイミングを見計らい、クロコダインは百獣魔団による王都への一斉攻撃を仕掛けます。王様を助けるために城に向かうダイとマァム。しかし、ポップは「俺は魔王軍と戦うつもりなんてなかった!」「ダイがいるから敵が次々襲い掛かってくる!」「死にたくない!」と臆病風を付加せる始末。マァムはポップに失望して平手打ち。それでもポップは戦いに行くことを拒否するのでした。ロモス王城に駆けつけたダイとマァムは再びクロコダインと対峙。善戦をくり広げますが、六大軍団長の一人、妖魔司教ザボエラの奸計によってブラスを人質に取られ、ダイとマァムは絶体絶命の危機に陥ってしまうのでした。

人々が逃げ去った宿屋に隠れていたポップ。そんな彼に話しかけてくる人物がいました。それは、ニセ勇者一行の魔法使いまぞっほ。ニセ勇者一行は、人がいなくなった家を散策し、金品を盗む火事場泥棒をしており、ポップを仲間に誘います。

「お前らと一緒にするな!」と断るポップ。しかし、まぞっほは言います。「仲間を見捨てるような者でも務まるのかね。アバンの使徒とは」。何も言い返せないポップ。まぞっほは水晶玉を使って、ロモス王城でのダイたちの危機を教えます。ショックを受けるポップ。しかし、自分1人が行ったところでどうにかできるものではない。そんなポップにまぞっほは喝を入れます。

「勇者とは勇気ある者ッ!真の勇気とは打算なきものッ!相手の強さによって出したり引っ込めたりするのは本当の勇気じゃない!!」

それはまぞっほの師匠の言葉だと言います。

「行け。胸に勇気のひと粒でも残っているうちに…。小悪党にゃあ、なりたくないだろう?」。まぞっほのけしかけられ、ポップはロモス王城に駆け出します。

ポップ参戦。しかし、魔法使いのポップにクロコダインを倒せる術はありません。自分にできることで戦局を変える。ポップの機転によってブラスを解放。そして非力ながら正々堂々と戦うポップの姿に、勝利のために卑劣な手段を取ったクロコダインは激しく動揺。ダイは体力を回復を願うと、なぜかゴメちゃんの身体が輝き体力が回復。紋章を解放したダイのアバンストラッシュによって獣王クロコダインは倒されます。しかし、非力なポップの善戦に人間という生き物の輝きを知り、強者であるダイに敗れたクロコダインの表情はどこかさわやかでした。

自分を破ったアパンの使徒たちに「勇者は常に強くあれ…!」と称賛を送ると、クロコダインは戦場に散ったのでした。ロモス王国を救ったダイたちは「小さな勇者」と称され、多くの人たちから感謝されます。ダイ、ポップ、そしてマァムの3人は、レオナ姫のいるパプニカ王国に向けて旅を続けるのでした。

つづく

『ダイの大冒険』がどんな物語だったか、ふり返ってみる②(パプニカ王国~バルジ島)
この記事は、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』がどんな話だったかをふり返るものです。ネタバレがありますのでご了承ください。
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