『ダイの大冒険』がどんな物語だったか、ふり返ってみる②(パプニカ王国~バルジ島)

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こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
今回も、アニメが好評放映中の『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の物語をふり返ってみる企画の第二弾をお送りします。ネタバレがありますので、ネタバレを気にしない方、ひさびさに物語を思い出したい方のみ読んでいただければと思います。

パプニカ王国・魔剣士ヒュンケル編

ロモス王国を百獣魔団の脅威から救ったダイたちは、ロモス王の船でホルキア大陸にあるパプニカ王国を目指していました。レオナ姫と再会できる日が近づいています。しかし、港に到着したダイたちを待っていたのは、無惨に破壊しつくされたパプニカの街。最大の激戦地といわれたパプニカの街はすでに魔物たちに滅ぼされていたのです。

レオナ姫はどこに。悲しみと混乱に襲われるダイたちの前に一人の剣士が現れます。アバン流刀殺法・大地斬を使うこの剣士こそ、4人目のアバンの使徒であり、パプニカ王国を滅ぼした不死騎団の軍団長ヒュンケルでした。

大地斬海波斬を使いこなし、剣術の腕も立つヒュンケルは、いわばダイの上位互換。残る手段は呪文での攻撃ですが、ヒュンケルには大魔王バーンより授かった魔剣の鎧がありました。この鎧はすべての魔法をはじくという剣士の弱点を補うもの。これによってヒュンケルはダイたちを全滅寸前まで追い込みます。まさにとどめというとき、ヒュンケルの前に立ちはだかる巨体の戦士。それはかつての敵、獣王クロコダインでした。クロコダインは手に届くダイとポップを配下のモンスターを使って逃げさせます。

クロコダインはダイたちとの戦いを通して、人間の持つ可能性に気がついていたのです。そして、ダイたちと同じアバンの使徒でありながら、人間への憎しみに囚われて一線を越えてしまう前に、ヒュンケルを止めに来たのでした。しかし、ヒュンケルはそんなクロコダインを笑い、とどめを刺すのでした。

ヒュンケルは戦災孤児でした。前の魔王ハドラーの地上進撃の際に、捨てられていた赤ん坊だったヒュンケルは、ハドラーの居城・地底魔上の警護を任される地獄の騎士バルトスに育てられたのです。愛情を持って育ててくれたバルトスはヒュンケルにとって実の父親同然でした。しかしバルトスとの平和な日々は、アバンによってハドラーが倒された日に終わりました。アバンは地底魔城にいた子どもヒュンケルを引き取り、弟子にして育てることにします。しかしヒュンケルは、父親の仇であるアバンを殺すためにアバン流刀殺法を習得していたのでした。「父を奪ったのが正義ならば、正義そのものがオレの敵だ!!」。そう断言するヒュンケルにマァムは涙するしかありませんでした。

からくもヒュンケルから逃れたダイとポップ。しかし、このままではヒュンケルに勝てません。ポップはひと晩考えてある作戦を思いつきます。それは電撃呪文ライデイン。魔剣の鎧がいかなる魔法をはね返すと言っても金属。電撃は通してしまうため、これでヒュンケルに攻撃を加えるという作戦です。しかし、ライデインは高難易度の呪文。そこでポップが雨雲呪文ラナリオンで上空に雨雲を呼び寄せ、ダイが稲妻を発生させるというタッグ攻撃を考えるのでした。2人は早速特訓を開始します。

特訓を終えた2人は、捕らわれたマァムを助けるため、ヒュンケルが居城としている地底魔城に潜入。ヒュンケルと対峙します。そして特訓の成果、合体ライデインは成功。しかし、ヒュンケルは想定上に強く、ライデイン1発では倒せません。2発目を放とうとするも、逆にヒュンケルの必殺技ブラッディスクライドを喰らい、倒れてしまうダイ。戦局を変えたのはマァムでした。

マァムは地底魔城の隠し部屋に置いてあった声を残して置けるアイテム「魂の貝殻」をヒュンケルに渡します。そこには、父バルトスの遺言が残されていました。アバンはバルトスの命を救ったこと。バルトスを殺したのはハドラーだったこと。「人間を恨まず、生きてほしい」というバルトスの願いを聞いて、激しく動揺するヒュンケル。自分の今までの行ないはすべて間違っていたことを悟るのです。しかし、すでに始めてしまったことをなかったことにはできない。そんなヒュンケルを止めたのはダイでした。

紋章の力を解放し、剣に魔法を付与した魔法剣という技でヒュンケルを圧倒。魔法剣によるアバンストラッシュでヒュンケルを倒したのでした。敗者は死ぬのみ。そんなヒュンケルを優しく受け止めてくれたのはマァムでした。そのマァムの慈愛に、ヒュンケルはクロコダインが言っていた人間の可能性を理解し、自分の完全敗北を認めます。

アバンの使徒が4人そろう。そう思われた時、地底魔城に現われたのは魔王軍の氷炎将軍フレイザード。彼は火山に喝を入れ、地底魔城にマグマを噴き出させ、ヒュンケルもろともダイたちを一掃するとするのでした。しかし、ヒュンケルは最後の力を振り絞り、ダイたちを助けるとマグマの海に沈んでいきます。その顔は人間らしいとても穏やかなもの。ヒュンケルは最後の最後で、人間の心を取り戻したのでした。

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バルジ島・氷炎将軍フレイザード編

レオナ姫は城を追われたものの、ホルキア大陸のどこかに身を潜め、反撃の機会をうかがっているとのことでした。その場所は、大渦によって守られている島・バルジ島であることを知ったダイたちは、パプニカ三賢者の1人エイミが乗ってきた気球でバルジ島に向かいます。しかし同じ頃、氷炎将軍フレイザードがバルジ島を強襲。レオナ姫の命を奪おうとしました。その危機を間一髪救ったのは、ダイが投げたパプニカのナイフ。ダイとレオナの約束の再会はこうして果たされたのでした。

しかし、フレイザードには切り札がありました。バルジ島の両端に炎魔塔と氷魔塔という2つの塔を作り出し、氷炎結界呪法を発動させます。これによってバルジ島内はフレイザードの結界となり、人間は呪文は使えず、身体能力は著しく低下してしまうことに。絶対的不利な状態での戦いを余儀なくされます。ダイたちは気球で逃げようとしますが、フレイザードはダイたちが再びここに来るように、レオナ姫を捕まえて氷漬けにしてしまうのでした。

脱出した気球もフレイムやブリザードの攻撃で、バルジの大渦に飲み込まれそうになりますが、すんでのところで呪文攻撃によって救われます。助けてくれたのは、かつてアバンと共に戦った大魔導士マトリフ。マトリフは人間に嫌気がさし、バルジ島近くの洞窟で隠遁生活を送っていたのです。

パプニカ王国再興のためには働かないと宣言するマトリフ。しかし、「レオナを救いたい!」と叫ぶダイの目に、かつてのアバンと同じものを見たマトリフは、氷炎結界呪法を破るための修行と作戦を授けることを約束するのでした。マトリフが目をつけたのがポップ。「あんな弱そうな魔法使いはじめて見た。俺がなんとかしてやらんとあいつは死ぬ」

マトリフの特訓は、アバンのそれとは異なる超ハードなもので、一歩間違えると死ぬものばかり。「殺される!」と悲鳴を上げながらも、ポップは力強くそのすべてを乗り越え、意外にもマトリフの期待に応えていくのでした。

そして迎えた作戦決行の日。マトリフの作戦はこうでした。大渦に飲まれないように魔法力で浮かした船にダイたちが乗り込み、マトリフの魔法で海上を走ってバルジ島に到着。その後二手に分かれ、用意した爆弾で炎魔塔と氷魔塔を破壊し、結界を解くというもの。その作戦は途中までは上手くいきます。しかし、ダイたちが予想していなかったことが起きます。それは、魔軍司令ハドラー妖魔司教ザボエラ魔影参謀ミストバーン率いる軍団がアバンの使徒抹殺のために待ち受けていたことです。ハドラーはアバンの使徒たちがこれ以上脅威にならないよう、このバルジ島で決戦を仕掛けてきたのでした。

絶体絶命。そんなダイたちの前に、死んだと思われていた獣王クロコダインと魔剣士ヒュンケルが、ダイたちを助けるために現れます。

2人はダイたちにフレイザードのいる塔に行けと叫び、魔王軍の引きつけ役を務めます。この戦いによって、炎魔塔と氷魔塔は破壊され、バルジ島を覆っていた氷炎の結界は解かれることに。そしてこの激しい戦いの中で、ヒュンケルは父バルトスの仇であるハドラーを討ち果たすことに成功するのでした。

塔に着いたダイたちに、フレイザードは奇襲をかけます。自分を構成する火山岩と氷結を無数のつぶてとして放つ技「弾丸爆花散」の連続攻撃です。確実に傷を負い、体力を削られていくダイたち。この状況を打破するには、悪の気を放つフレイザードの核(コア)を見つけ破壊するしかありません。それを可能にするのは、アバン流刀殺法「空列斬」。ギリギリの死闘の中、ダイは習得がもっとも難しいといわれる空裂斬の極意を体得し、フレイザードを撃破するのでした。

氷と炎の両立が成り立たなくなったフレイザード。しかし、そこに魔影参謀ミストバーンが登場。呪文をはじく最強の鎧をフレイザードに与えます。強大な力を手にしたフレイザードですが、アバン流刀殺法「大地斬」「海波斬」「空裂斬」をマスターしたダイはあの技を習得したことでもあります。そう、アバンストラッシュ。ダイが放つ真のアバンストラッシュによりフレイザードは今度こそ消滅するのでした。そんなダイの成長を見て、「素晴らしい…」と感想を述べて消えるミストバーン。不気味です。

フレイザードは死にました。しかし、レオナ姫の氷の棺は溶けません。背に腹は代えられない。マァムは魔弾銃の弾に複数発分のギラを込めて、その灼熱で氷を解かすことを提案。しかしそれは、アバン先生の形見である魔弾銃を壊しかねない選択。でも、マァムは躊躇せず発射。その結果、氷の棺は溶けてレオナ姫を無事に救出することができました。そして予想通り、魔弾銃も壊れてしまいます。「力は人を助けるために使うもの」というアバンの教えをマァムは守ったのです。

パプニカ王国から魔王軍の脅威は消えました。その祝賀会のこと、ヒュンケルは自分が不死騎団の団長だったことを告白し、姫自身の手で裁かれることを望みます。レオナはそんなヒュンケルの命を預かると言い、「残りの人生をアバンの使徒として生きること」を命じるのでした。そんなレオナの采配を見て、マトリフは「人間もなかなか捨てたものじゃない」と笑います。

魔弾銃を失ったマァムは、自分の戦力ダウンをどう補うかを考えた挙句、パーティから一時離脱することを決意。父譲りの力を武器にするため、武術の達人の元に弟子入りすることを決めます。戦いの中でマァムのことを意識し始めたポップは、告白するためにマァムを故郷までルーラで送ることに。昔話をしていい雰囲気になった頃、マァムは普段は言わないポップへの感謝を伝えます。「戦いを乗り越えるたびに、どんどん強く、どんどん勇敢になっていく。その努力に負けたくない」。その言葉を聞いたポップは、告白をやめて冗談を言って別れます。

(いまはまだ告白できない。俺はあいつが思っているほど強くもなければ勇気もないんだ!もっと、もっと強くならなくちゃ!)

そして「その時」は、随分先になってしまいます。

その頃、ヒュンケルによって倒されたはずのハドラーは、魔王軍の本拠地「鬼岩城」で目覚めました。ハドラーの身体は、大魔王バーンやミストバーンの暗黒闘気があるかぎり何度でも甦り、死ぬことも許されないのです。そこに死神キルバーンが現れます。キルバーンが持つ「バーンの鍵」によって「鬼岩城」は動き出し、巨大な足跡を残しながら新たな場所への向かうのでした。

時を同じくして、遠方にある騎士の国カール王国。その地は、竜騎将バラン率いる超竜軍団によって滅ぼされようとしていました。ダイの潜在能力の高さを語るザボエラがダイの額に輝く「紋章」の話をすると、バランは思わず立ち上がり、ハドラーが自分とダイを会わせまいとしている理由、ダイの正体に気がつくのでした。

ついに、竜騎将バランが動き出します。

つづく

『ダイの大冒険』がどんな物語だったか、ふり返ってみる③(ベンガーナ王国~神秘の国テラン)
この記事は、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』がどんな話だったかをふり返るものです。ネタバレがありますのでご了承ください。
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