
こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の物語をふり返ってみる企画も今回で4回目。ダイの竜(ドラゴン)の騎士としての覚醒にともない、魔王軍も戦力強化が行なわれ、物語は新たなステージへと突入していくのでした。
ロモス王国武術大会・超魔生物ザムザ戦

竜騎将バランとの戦いを通じて、竜(ドラゴン)の紋章のコントロールができるようになってきたダイ。しかし、覚醒時間にはタイムリミットがあるという課題が明らかになってきました。もう1つの課題は、ダイの竜闘気(ドラゴニックオーラ)に耐えられる武器が存在しないこと。バランが使用していた真魔剛竜剣のようにオリハルコンで作られた剣がダイには必要なのでした。

そんな折、オリハルコンで作られた武器「覇者の剣」が、ロモスで開かれる武術大会の優勝賞品というウワサを聞きつけたダイとポップ。急いで大会に参加しようとルーラでロモスに飛びます。しかし時すでに遅し。選手の受付は終了してしまい、仕方なくダイとポップは試合を見ていくことにするのでした。そんな大会の中で紅一点、破竹の勢いで勝ち進んでいく女性武闘家が一人。それは、パプニカで分かれたアバンの使徒の1人、マァムでした。

再会を喜ぶ3人。マァムはロモスの山奥に住む拳聖ブロキーナのもとで一緒に修行をした大ねずみの兄弟弟子チウと2人で、修行卒業の腕試しにこの大会に参加していたのです。ダイの武器の問題を聞いて、マァムは大会に優勝して覇者の剣をダイに渡すことを約束します。しかし、この大会は魔王軍のワナでした。決勝大会が行われる武舞台に8人が集まった瞬間、武舞台は謎の体組織に覆われて、マァムを含む8人は捕らわれてしまいます。ロモス王に取り入り、この武術大会を企画したザムザの正体は、魔王軍の妖魔学士ザムザであり、あのザボエラの息子だったのです。

ザムザと対峙するダイとポップ。ダイは紋章の力を使ってザムザを圧倒しますが、なぜか致命傷は与えられません。その理由はザムザの身体にありました。ザムザは自らの身体に超魔生物手術を施していたのです。超魔生物とは、妖魔司教ザボエラが目指した神の領域を犯す研究。すべての生き物の長所を合成し、まったく新しい究極の生物を作り出す研究でした。超魔生物に変身したザムザは、魔法こそ使えなくなりましたが、傷を受けても高速で治癒。ダイの猛攻を受けきり、逆に紋章の力を使い果たしたダイを、捕縛してしまうのでした。

その頃、ザムザの生体牢獄(バイオプリズン)に閉じ込められた決勝戦参加の武闘家たちは、それぞれの技で脱出を試みますが、生体牢獄(バイオプリズン)のカベを破壊することはできません。マァムは拳聖ブロキーナから教わった武神流秘奥義、閃華裂光拳を使って生体牢獄(バイオプリズン)の破壊に成功します。閃華裂光拳とは、攻撃にある呪文を乗せて攻撃する技。その呪文とはホイミ。生命循環を司る回復呪文ホイミは使いかたによっては過剰回復を誘い体組織を破壊することもできる。これは古の昔、僧侶の数少ない攻撃呪文として存在していた「マホイミ」を武術に組み込んだものであり、戦士の父、僧侶の母を持つマァムだからこそ体得できた技でした。

ポップとチウの連携によって、ザムザの体内からダイを救出。マァムの閃華裂光拳による攻撃は超魔生物の回復機能をも破壊。覇者の剣によるダイのアバンストラッシュで、ザムザは敗れます。超魔生物にとっての死は肉体の完全消滅。ザムザは自らの戦闘データを父ザボエラに届け、散っていきます。竜(ドラゴン)の騎士をもってしても意図す地縄ではいかない敵が現れ始めるのでした。
?辺境の町ランカークス・伝説の名工ロン・ベルク
ロモスでダイがザムザにとどめを刺した覇者の剣はニセモノでした。本物は魔王軍のもとに送られていたのです。さらなる強い武器を求めていたダイたちの前に現われたのは、テランで出会った占い師メルル。メルルの占いによってダイたちが進むべき次の地として「ランカークス」が導き出されました。なんとそこは、ポップの生まれ故郷だったのです。

ランカークスに行くことに気が進まないポップ。その理由は、アバン先生に弟子入りするために家出同然のことをしてきたからでした。
武器屋を営んでいるというポップの実家に顔を出すと、めちゃくちゃ怖い親父さんが出てきてポップは締め上げられます。そんなポップの実家は、辺境にも関わらず、すごくいい武器が揃えられていました。しかし、竜闘気(ドラゴニックオーラ)に耐えられるほどのものではありません。その中に1つ、不思議な力を持つ剣を見つけるダイ。それは、ポップの親父さんの友だちの魔族が作ったとのこと。その魔族こそ、ヒュンケルの鎧の魔剣、ラーハルトの鎧の魔槍を作った伝説の名工ロン・ベルクでした。
ポップの親父さんの道案内で森の奥深くにいるロン・ベルクに会いに来た一行。しかし、ロン・ベルクは生き甲斐をなくしており、酒びたりの日々を送っていました。ロン・ベルク曰く、刀鍛冶は自分の作った武器の威力を見ることに喜びを感じる生き物。しかし、実力に見合わない武器を持つ者ばかりが増えて、今では武器が飾り物になってしまっている。そんな時代に武器を作る意味を見出せなくなってしまったのです。しかし、ダイのひと言で顔色が変わります。
「あなたの鎧の魔剣ですら一撃しか俺の力に耐えられず消滅してしまった。お願いします!あの魔剣より強い剣を作ってください!でないと、真魔剛竜剣うち勝つことはできない!」

「真魔剛竜剣だとっ!?」
竜騎将バランが持つ真魔剛竜剣は神が作ったと言われる地上最強の剣。ロン・ベルクが百年以上求め続けた究極の武器でした。その真魔剛竜剣を強度の劣る材質の剣で「折った」という使い手が目の前にいる。それは、ロン・ベルクがずっと追い求めていた夢、「最強の剣を作る」への道が拓かれた瞬間でした。態度を一変し、ダイに最強の剣を作ることを約束するロン・ベルク。しかし、そのためには条件が一つありました。伝説の金属オリハルコンを手に入れなければなりません。
しかし、このオリハルコンをダイはずっと前に手に入れていました。デルムリン島にニセ勇者一行が現れた時、ロモス王からもらった「覇者の兜」。あれこそがオリハルコンだったのです。デルムリン島から「覇者の兜」を取ってきて、いよいよロン・ベルクによる最強の剣製作が始まるのでした。
その頃、魔影参謀ミストバーンは、大魔王バーンからのアバンの使徒抹殺の令をしくじったハドラーを探し、ザボエラの秘密研究所に現われていました。自らの驕りを捨て、アバンの使徒抹殺のために魔族の身体を捨てて超魔生物手術を受けているハドラーの姿に驚愕するミストバーン。ハドラーは、自分の手術完了にはまだ時間がかかること、そり時間稼ぎとして、人間たちが集まっているベンガーナ攻撃をミストバーンに依頼するのでした。

ベンガーナ王国・鬼岩城戦
アバンの書に書かれていた「それぞれができることをやる」の言葉に押されて、各国の代表を集めた世界会議(サミット)の開催を進めていたレオナ。しかし、ベンガーナ王は、これまで魔王軍の攻撃を自国の兵力で退けてきたこともあり、脅威に対して団結して戦うことに耳を貸そうとしません。そんなベンガーナ王の目に信じられないものが映ります。それは、侵攻してきた魔王軍の本拠地「鬼岩城」。巨大な城が足を生やして海を歩いて、ベンガーナに直接攻撃を仕掛けてきたのです。

ベンガーナ軍が決死の反攻を行ないますが、それは鬼岩城の表面を覆う岩を破壊するだけ。その下に隠れている城壁を傷つけることもできません。鬼岩城を操っているのはミストバーン。彼はハドラーの決意に心を動かされ、大魔王バーンの許しをもらい、鬼岩城を始動させたのです。ベンガーナ王都を圧倒的な破壊しつくす鬼岩城。ベンガーナ王は、はじめて見る魔王軍の本気に恐怖を覚えるのでした。メルルを通じて、ベンガーナの危機を察知したダイをのぞくアバンの使徒たちは、ルーラでベンガーナに戻り鬼岩城と対峙します。
ミストバーンは魔影軍団の兵士たちを場内で無尽蔵に生成し、次々と城下町に送り込んでいきます。ポップ、マァム、クロコダイン、チウたちの活躍によって次々と倒されていく魔影軍団の兵士たち。ポップの脳裏に師匠マトリフとの会話が思い出されます。それは、フレイザードが使ったメラゾーマ5発を同時に射出する「フィンガー・フレア・ボムズ」をポップが使ったことに対して。マトリフは「二度と使うな!」と釘を刺したのでした。「フィンガー・フレア・ボムズ」は禁呪法という魔法使いにおける邪法。自らの命を削るリスクが伴うもの。ポップはまだ若い。これからどんどん強力な魔法を覚えていくのだから、そんな邪法に頼って自分の未来を潰すな。マトリフはポップにそう忠告すると血を吐き出しました。そう、マトリフ自身、かつてアバンたち仲間を助けるために禁呪法を多用し、命を削っていたのでした。しかし、ポップは葛藤の末決意します。「“いずれ”じゃ困るんだ!要るのは“今”だぜ!師匠!」。そして、フィンガー・フレア・ボムズを放ち、大量の敵を駆逐していきます。
しかし、敵は次から次に湧いてきます。「いつまで戦い続ければいいんだ?」と弱気になるアバンの使徒たち。そこに檄を飛ばすものが現れるのでした。「すべて倒せばいい…!例えやつらが何百回生き返ろうとも…!」。それは、ラーハルトから受け継いだ鎧の魔槍を使いこなすための山籠りから帰還したヒュンケルでした。
ヒュンケルとミストバーンは魔王軍時代の師弟関係。因縁の対決は、ミストバーンが放った3体のデッド・アーマーとの戦いから始まります。これは、かつてミストバーンがフレイザードに与えた鎧。しかし、ヒュンケルはアバン流槍殺法「地雷閃」「海鳴閃」、そして魔槍によるブラッディースクライドで撃破。ミストバーンとの戦いの中で、最後の技「虚空閃」を放つことにも成功。ローブに隠されているミストバーンの素顔が明らかになりかけます。
素顔を見られたことに激高したミストバーンは、相手を金縛りにして体を砕いていく技、闘魔滅砕陣をフルパワーで放ち、ヒュンケルたちの身体をバラバラにしようとします。刹那、「空」の剣撃がミストバーンの傀儡掌を打ち破ります。それは、ロン・ベルクによる最強の剣「ダイの剣」を携えたダイでした。ダイはミストバーンの呪縛から仲間たちを助けると、町を破壊し続ける鬼岩城に向かいます。小さな体で巨大な動く城を翻弄し、その内部に入り込んで、フルパワーの竜闘気(ドラゴニックオーラ)をダイの剣にまとわせて、一閃!

巨大な魔王城は真っ二つになり、瓦解していくのでした。その様子を見て、魔王軍に立ち向かうために勇者たちの力が必要だという認識を新たにする各国の首脳たち。「雨降って地固まるね」とレオナは胸をおろすのでした。一方、大魔王パーンから拝借した鬼岩城を失ったミストバーンは、自ら闇のベールを脱ぎ、真の力を解放しようとします。

しかし、そんなミストバーンの首にかけられる死神の鎌。キルバーンがミストバーンの暴走をすんでのところで止めたのでした。ちなみに、後にミストバーンの正体は明かされることになります。自らの敗北を認め、本拠地に戻ろうとするミストバーンとキルバーン。その人をコケにした発言にカッとなったポップは、2人を追跡。そして、世界の北の果て、死の大地に大魔王の本拠地があることを突き止めるのでした。
ところが、ポップに追跡させたのはキルバーンの罠だったのです。キルバーンはアバンの使徒を冷静に観察し、パーティのムードメーカーであり、これまでの成長度合いからポップの戦士としての潜在能力の高さを見抜き、いち早く始末してしまおうと機会を狙っていたのでした。
死神のキルトラップにかかってしまい、絶体絶命のポップ。彼を救ったのは追いかけてきたダイでした。ミストバーン+キルバーン、そしてダイ+ポップの戦いがいままさにはじろうとした時、死の大地に強大な力を持った何者かが現れます。それは、超魔生物として生まれ変わったハドラーでした。

つづく

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