
こんにちわ、レトロゲームレイダー/ジョーンズです!
今回発掘した作品は、任天堂が1989年4月に発売したゲームボーイ用アクションゲーム『スーパーマリオランド』。ゲームボーイ本体と同時発売のゲームであり、携帯ゲーム機ゲームボーイがどこまでできるハードなのか?を見定める試金石という使命を帯びた作品でもありました。その内容はどうだったのでしょうか。
さあ、今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を掘り起こしていこう――。
『スーパーマリオランド』とは

『スーパーマリオランド』とは、ゲームボーイ版『スーパーマリオブラザーズ』を目指して作られたゲームなのですが、ゲームボーイのハード性能を考慮して、一部パワーダウンしつつも、オリジナルシューティングステージなど新要素を追加しているゲームです。
ファイアフラワー&ファイアボールのかわりに、スーパーボールフラワー&スーパーボールというアイテム&攻撃方法があったり。『スーパーマリオブラザーズ』では出番がなかった『マリオブラザーズ』の敵が復刻していたり。ゴールは上と下の2つあり、上のゴールに入ると機数アップやパワーアップが叶うボーナスゲームが遊べたり。2-3と4-3はシューティングゲームになっていたりします。
ゲームボーイ版『スーパーマリオブラザーズ』を目指していたという経緯もあり、ゲームボーイの小さい画面で『スーパーマリオブラザーズ』の感覚を味わえるようにと、キャラも小さめに作られており、少しチマチマした感じは否めません。しかし、遊んでみると少し挙動が違うものの『スーパーマリオ』であり、難易度も低いことからサクサクと進めるゲームになっています。
『スーパーマリオランド』のストーリー
ピラプト王国・ミューダ王国・イーストン王国・チャイ王国から成るサラサ・ランドと呼ばれる世界がありました。平和なサラサ・ランドは、ある日、突然現れた宇宙人タタンガに征服されてしまいました。危うし、デイジ-姫!!姫を救い、平和を取り戻すため、マリオの冒険が始まった。行く手には、強敵たちが待ち受ける。がんばれマリオ!それ行けマリオ!
『スーパーマリオランド』のスクリーンショット







『スーパーマリオランド』の魅力

『スーパーマリオランド』の魅力は、難易度が低く、サクサクと進めるところだと思います。これは、「ゲームボーイがどんな時に使われるゲーム機か」という任天堂の思惑が見える決断だと俺は思っていて。つまり、任天堂は携帯ゲーム機は据え置き機のファミコンとは異なり、「短い時間にサクッと遊ぶために使う」と考えていたと思われます。当時はまだどこでもセーブ機能などありませんでしたから、「途中で中断できる」ということはなく、時間が来たらすぐに辞める。例えば、電車に乗っている時や待ち合い室で待っている時など。ゲーム&ウォッチに近い使われ方をすると考えていたからこそ、やり込み要素がなく、変な難しさがなくサクッと遊べるような難易度調整にしたのではないでしょうか。
以前の記事でも書きましたが、『スーパーマリオブラザーズ』はステージクリアが面白いのではなく、どのようにしてクリアするかが面白いゲームでした。

本作は、まさにその精神を継いでおり、ステージクリアではなく、どのようにしてクリアするかのプロセスをサクッと楽しめるゲームを目指していたのではないかと俺は推測しています。ゆえに、今遊ぶと「物足りない」「単調すぎる」という感想も出てくるでしょう。それは、ゲームボーイのハードの限界ではなく、想定したゲームボーイの使用場面に合わせて作られたからなのではないでしょうか。
実際、スクウェアが『魔界塔士Sa・Ga』というRPGを投入してきたりしたせいで、ゲームボーイはユーザーから持ち運べるファミコンみたいな使われ方をしはじめ、それに合わせて本作の続編『スーパーマリオランド2 6つの金貨』では大幅なゲームデザイン変更が行われています。
なので、『スーパーマリオランド』の魅力は、難易度が低く、サクサクと進めるところと言ったのは、レトロゲームの楽しみ方として、ハードがどういうポジションにあったかを踏まえて遊ぶと制作意図が見えてきて面白いという、かなりマニアックな楽しみ方ゆえのものだったりするのですが、みなさんはどう思いますか?(笑)
『スーパーマリオランド』で遊ぶ方法
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