『ワンダーモモ(PCE版)』――アイドルお仕事アクションゲームとしてパワーアップしたぞ!

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こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
今回発掘した作品は、1989年4月にPCエンジン用アクションゲームとして発売された『ワンダーモモ』。本作は、約2年前の1987年のアーケード版『ワンダーモモ』の家庭用移植版なのですが、容量の都合でいくつかの要素が削られており、かわりにステージ間にオリジナルのビジュアルシーンが追加されました。

こんな感じのやつ。

『ワンダーモモ』って、こんなお話

悪の異次元怪人軍団ワルデモンは、地球侵略のために各地に怪人たちを送り込み、混乱を巻き起こしていた。そんな現場に必ず現れるヒーローが1人。その名はワンダーモモ。彼女は、ロリコット星から地球の平和を守るためにやってきた愛の戦士。がんばれ、ワンダーモモ。負けるな、ワンダーモモ。僕たちの地球を守ってくれ。

…という設定で、特撮ヒロインとして売り出されている新人アイドル、神田桃。彼女をプロデュースしているのは高木順一朗(後に765プロダクションの社長になる男)。神田桃は、フツウの女の子としての幸せに少し気持ちを動かされながらも、高木の指導のもと、カメラ小僧の撮影をきわどいところで避けつつ、体当たりのアクションでショーを盛り上げる日々を送る。

これは、後に”伝説”といわれるアイドル、ワンダーモモの下積み時代の物語。
 

ぶっちゃけ、アクションゲームとしてはアレ

本作は、敵を倒すことに爽快感があるアクションゲームを求めていると、正直、しんどい作品です。そう考えてしまうと、そんなに面白いゲームではありません。アーケード版から比べると、難易度は抑えられているものの、やっぱり敵が多くて難しいですから。でもそれは、本作の認識が間違っています。

『ワンダーモモ』とは、新人アイドル・神田桃が、打ち合わせ通りにアクションを遂行し、無事にショーを終わらせることが目的のゲームなのです。

ゆえに、敵役たちがどのように現れるかをすべて記憶し、1体ずつ確実に倒していくために、正確にモモを操作していくことが求められます(パターン覚えゲーと言うな!)

綾瀬はるか主演の映画で『ハッピーフライト』というキャビンアテンダントの奮闘を描くお仕事映画がありますが、これはまさにそれと同じで。観客から求められていることを応えていく仕事を遂行していく達成感を味わおうと考えると、前述のアクションゲームとしてのストレスが、アラ不思議、緩和されちゃうじゃありませんか。

事実、本作を上手くプレイしていこうとすると、パンチラが発生するジャンプキックを多用せざるを得ず、これこそがひと昔前のアイドルイベントの”お約束”だったりするわけです。

アーケード版と何が違うの?

アーケード版『ワンダーモモ』は、4ステージで1話の展開をつくっており、計4話構成のヒーローショーになっていました。分かりにくいけどね。どういうことかというと、特撮ヒーローモノって、最初に街中で事件が起こって、戦いの場がどんどん移って、最後に人気のないところでその回のボスと戦う、という展開があるじゃないですか。それを1話4ステージで再現していたのが、アーケード版でした。

しかし、PCエンジン版は、敵が削られたり、ステージが減ったため、アーケード版のような構成ができなくなったかわりに、ある程度ステージが進むと、ビジュアルシーンが表示される仕様になりました。

ところがこのビジュアルシーン。この記事にも何枚か画像を載せていますが、テキスト部分が意味不明という声をよく耳にします。これはですね。グラビアなんですよ。アイドルといえばグラビア。グラビアといえば、よく分からない世界観が漂っているグラビアポエム。これはアレを表現しているのです(…たぶん)。

なので、ビジュアルシーンが始まると、よく分からないことを話し始めたり、つまらないダジャレを言い始めたモモにドン引きそうになるのですが、そのときの正しい心構えは、「モモちゃん。アクションショーだけじゃなくて、グラビアのお仕事おつかれさま。むちゅ。僕は掲載誌、3冊買ったよ。1冊目は観賞用、2冊目は保存用、3冊目は…これは言えないなぁ、デュフフ」なのです。

PCエンジン版の価値

ナムコがPCエンジンで発売したアーケード作品の移植作に共通して言えるのは、「元作品の構成要素を洗い出して、PCエンジン向けに再構築したアレンジ移植」という点ではないでしょうか(全作品ではないのですが)。

『ワンダーモモ』の場合、アーケード版の制作スタッフの「ミンキーモモ」と「特撮」と「アイドル」大好きオーラが溢れすぎていて、ちよっと良く分からないことになっていた部分を、PCエンジン版では、ときた洸一さんがワンダーモモのイラストを大人のお姉さんに再構築してくれたおかげで、ミンキーモモの呪縛から逃れ、ようやくオリジナル作品として独り立ちすることができたのではないかと、個人的には思っています。

みなさんからのコメント

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