この記事は、『ふぁみこんむかし話 遊遊記 後編』に関する内容です。ドタバタさわぎの印象が強かった前編ですが、それらはすべて後編への伏線。悟空が反省と葛藤と成長こそが、後編の神髄というもの。そして、原作(?)の西遊記から大きく離れた物語は、予想もつかない方向に進んでいき、厳しい最終決戦へと向かっていくのでした。
さあ今宵も、歴史に埋もれし、レトロゲームの魅力を紐解いていこう――。
※この記事には少しネタバレが入っています。

『遊遊記 後編』のおはなし

突如、豪華客船を襲った牛魔王のチカラによって、船は沈没、仲間たちはふたたび離れ離れになってしまうことに。悟空は、あまりにも強大な存在となったかつての盟友・牛魔王の変貌ぶりに恐れおののくのでした。


(目が覚めるとそこは一面の銀世界。たどり着いた先はシベリアでした)

(そして謎のじじいの強襲!応戦するものの悟空はふたたび敗北を喫するのでした)

(持ち物は奪われ、ボロボロのところに今度は吹雪が襲う。悟空大ピンチ)

(瀕死の悟空を助けてくれたのは、見ず知らずの老夫婦。悟空は人のあたたかさに癒される)

(腹いせに雪だるまを殴ったら、後から付いてきちゃった!)

(釣りがしたいというロシア人がいたので、正拳で氷に穴を開けてあげました)

(親切にキツネにエサをあげるのですが、この行為がとんでもないことに…!)

(筋斗雲を手に入れた悟空と悟浄は、三蔵がいるというハワイへ向かう)

(常夏の島ハワイに到着!しかし、ここは牛魔王の支配下にあった!)

(ちゃおと再会するものの、すっかり悟空のことを邪険に扱うように)

(三蔵は海難事故で酸素欠乏症に。すべてお前のせいだと八戒は悟空を責める!)

(こんな風になってしまった三蔵にいい暮らしをさせるために八戒は羅刹女の部下に寝返る)

(三蔵の姿と八戒の言葉に傷つく悟空…)

(三蔵を助けるために、単身、敵の本拠地に乗り込む決意をする悟空!)

(正面突破が無理そうなら、別の方法を考えて…)

(変わり果てた三蔵。その姿を見ていると悟空の中に不思議な感情が湧いてきました)

(湧いてきた気持ちを言葉にすると、奇跡が起きて、三蔵が復活!)

(羅刹女が襲撃してくるが、ここは一旦引くしかない!戦略的撤退だ!)

(なんとか逃げおおせてたどり着いた島も、牛魔王の支配下だった)

(その島国で、悟空は光の小づちのことを知る竜宮人・金太郎と出会う)

(いつしか手放したスクーター”りゅうきち”は、オートバイになって戻ってきた!)

(牛魔王がいる山までやってきたものの。燃えさかる火炎の前になす術なし!)

(城内に侵入したところ、階段は地下へ地下へとつづいていく)

(悟空たちの様子はすべてモニタリングされており、そこには牛魔王と八戒、ちゃおも)

(金角、銀角の兄弟とリベンジマッチ!)

(封印されていた悪霊と戦う三蔵!)

(八戒は心の中で、もう一人の八戒と葛藤する!)

(牛魔王に敗れた悟空はついにちゃおと再会を果たすのだが…)

(悟空がちゃおに発した言葉によって、額に付けられていた緊箍呪が外れ最後の戦いへ!)
さて、ここまで。
このあとも少しだけ物語はつづくのですが、その結末はぜひプレイして自分の目で見ていただきたいと思います。
『新鬼ヶ島』に比べると、物語的な含みは無くなり、痛快娯楽活劇として純粋に楽しめる作品になっているという印象を受けました。難点をいえば、せっかくいい感じで個性的なキャラクターが勢ぞろいしているにもかかわらず、その個性的なやり取りが活かしきれていない気も。
でもそれはマイナス面ではなく、このキャラたちとの冒険をもっと楽しみたいという思いのウラ返しでもあります。
悟空とちゃおの間にある感情は、おそらく言葉にしてしまうと陳腐になってしまうものなので、あえて言いません。イチからプレイしてみると分かりますが、未プレイ者が判断できるほどシンプルなものではないと思います。
その答えは、プレーヤー自身が旅の果てに見つけるべきものかもしれませんね。


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