【雑談】人はなぜ欲に狂ってしまうのか。その思考プロセスについて考えてみた。

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こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
先日、息子から「どうして人は大金を手に入れると欲に目がくらむの?」という質問をされました。さすが小学6年生、質問の難度がなかなか高いですね。んで、ちょっと考えてみました。

たぶん、大金が手に入った瞬間は、多くの人は「無駄遣いせずにちゃんと貯金しよう!」と思うんじゃないかなぁと推測します。そこまでは理性が働くと思うんですよ。で、しばらくすると、「このお金を使って何ができるか?」を考え始めると思うんですよね。よく友人同士で「宝くじ当たったらどうする?」みたいなのやるじゃないですか。アレと同じです。

いろいろ考えてみると思うんですよ。ちょっと広い土地を買って、デザインセンスのいい注文住宅を建ててそっちに引っ越すか、とかね。どうせなら広い家がいいし、いっそ平屋で広い家にしよう。庭も広く作れるから犬を飼うのもいいな。書斎には大きい机を買って、スペックの高いパソコンを置こう。リビングには80インチのテレビを置いて、家族みんなでYouTubeを見たら楽しそうだ。料理番組で使うようなおしゃれなキッチンとかいいよね。そうだ、子どもにも部屋をあげたい。ロフトに慣れておいた方がいいな。寝室は大きいキングサイズのベッドを置こう。お風呂もちょっと贅沢して、広めの湯舟とミストシャワーをつけて…。こんなふうに考えると思うんですよ。他にも、クルマを買うとか。海外旅行に行くとか。お金の使い方をいろいろ考えるんじゃないでしょうか。前述した「宝くじ当たったらどうする?」のように。

ただ、大きく違うのは、叶っちゃうことなんですよ、それ。叶えられるだけのお金があるんですから。ちょっと本気で「やっちゃおうか」と思ったら叶ってしまう。つまり、どういうことか。何かやろうとしたときの思考の選択肢にその思い描いたことが加わるんですよ。

「選択肢に加わる」というのは影響力の大きいことだと思います。例えば、社長になる人は仕事探しの時に「起業する」という選択肢があるわけです。一方、社員で終える人には仕事の探しの時に「起業する」という選択肢がないんだと思います。「選択肢に加わる」というのは「0」と「1」くらい違うことなんです。「こんなふうにできたらいいなぁ」と思っていたことが、実現可能な射程圏内に入ってくる。すると、イメージは明確になっていき、「叶えたい」という欲が出てくる。だって仕方ないじゃないですか、叶えられるんですから。そして、叶えたい理由は明確なのに、叶えなくていい理由はほとんどない。すると、欲望が引力のように選択肢の実現に心の矢印を向けるように動くと思うのです。一歩踏み出しさえすれば、想像して「いいなぁ」と思ったことが叶ってしまう。想像して「いいなぁ」と思った未来にピントが合ってしまい、現実での対応や行動が疎かになってしまうのです。

「これが欲に目がくらむプロセスなんじゃないかなぁ」と、俺は息子に答えました。息子は「お父さんすごい!リアリティがある!」と驚いていました。リアリティがある…か。それはそうでしょう。なぜなら、この思考プロセスは、俺が家族に内緒であるプレミアゲームを購入した時の心境に他ならないのですから(内緒だぞ)。

そう、あれは数年前のうだるような夏の日のことでした。俺はとあるゲームショップのショーウィンドウに陳列されている、あるレトロゲームのパッケージを見て「ぐぬぬっ」となっていました。価格は32000円。小遣いの範囲でやりくりできない金額ではないのですが、チト高い。でも欲しい。しかし高い。どうにもならない。そもそも新型ニンテンドースイッチが買える値段です(有機ELの1つの前のやつ)。そして俺は店を後にしました。その日の夜のこと。とあるメディアに寄稿した原稿料が口座に振り込まれていたのです。あぶく銭です。高くもないが安くもない金額でした。これは何に使おうかと考えた時、昼間のプレミアソフトが頭によぎります。そしてこう思いました。「この金を使えば買える…!ニヤリ」と。

いやいや、俺は冷静になろうと考えを整理してみることにしました。大人ですから。そもそもこのプレミアソフトはなんで欲しかったんだっけ?と記憶を辿ります。そう、学生時代に雑誌でその存在を知り「欲しい!」と思っていたゲームでした。しかし、発売日がちょうど受験シーズンと重なったため、受験勉強を優先。合格した後に買いに行ったら売り切れ。ハード末期のソフトということもあり、流通量が少なかったのです。その後、プレミアソフトとして扱われることが多くなり、定価の2倍以上の価格で取引されるようになっていました。「価格が高くて買えないや。もう少し価格が落ち着いてきてから買おう」と思っていたら、月日が経てば経つほど、価格は上がっていくことに(ひーっ)。1年後にはもっと価格が上がっているかもしれない。いや、もしかしたら市場に出てこなくなるかも。

もし、あのプレミアソフトを手に入れたら、俺の生活はどんなに豊かになるのか。少なくとも、ゲームショップに行く度にショーウインドゥを見て「ぐぬぬっ」な気分になることはなくなります。ストレス軽減です。手許にあのプレミアソフトがあれば、俺は「本来だったら手に入れられて遊んでいた未来」を手に入れられます。そして、誰かの言葉が頭によみがえってきました。

「大好きなものが自分の部屋にある。それだけで人は幸せな気持ちになれて、明日もがんばろう!って思えるんですよ。そういう存在があるのとないのとでは全然違う毎日を過ごすことになるんです。心の豊かさって、そういうことじゃないでしょうか」

たしかに。ああ、そうか。こういうことだったんだと思いました。買おう。今、このタイミングで俺にお金が入ったのはきっと運命なのだ。そして、俺はもう、プレミアソフトが手許にある未来しか考えられなくなって、次の日にお金を下ろして、そのソフトを買ったのでした。

しかし結論からいうと、そのプレミアソフトを買っても俺は幸せにはなれなかった。結構、出来が「なんじゃこれ」的なゲームであり、3回プレイしただけでずっと棚に並ぶことになったのです。目に入ると、「32000円あれば他に出来たことがあったんじゃないか」という思いがホワンホワンと湧いてくるので、棚の後ろのほうに封印してしまいました。俺にとってこのプレミアソフトは気になるゲームではあったが、幸せにしてくれるゲームではなかったのです。それを冷静に考えられませんでした。「大好きなものが自分の部屋にある。それだけで人は幸せな気持ちになれて、明日もがんばろう!って思えるうんぬん」の話は、俺にラッ〇ンのデカいイルカの絵を売りつけようとお店に俺を長時間監禁していた女性営業の言葉だったと、後から思い出しました。

このプレミアソフトの購入は俺のお金の使い方失敗の例として使用介しただけであり、プレミアソフト購入を否定するつもりはありません。しかし、欲に目がくらむと人は冷静な判断が出来なくなるものなのです。一時期の激情に身をゆだねるのも一つの選択肢ですが、人生は激情が収まった賢者タイムのほうが長いことも事実。みなさんも心の中に「欲」を感じた時は、気をつけてくださいね。

さいごに

ジョーンズ
ジョーンズ

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