【雑記】『ゼルダの伝説』のタイトル画面には、なぜ、滝が流れているのか?

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こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
さて今回は、記事タイトルに書いてある通り、「ファミコンディスクシステムの『ゼルダの伝説』のタイトル画面には、なぜ、滝が流れているのか?」について、考えてみたいと思います。

なお、この話題については、公式な見解を伝えるものではなく、一ゲームブロガーの見解を述べるものでしかないので、あらかじめご了承ください。

『ゼルダの伝説』は、ハイラルを冒険するゲームだから

ゲームのタイトル画面というものは、「そのゲームであること」が分かればいいものなので、タイトルロゴが表示されていれば、一応OKなはずなのです。にもかかわらず、タイトルロゴ以外のものが描かれているということには必ず意味があると俺は思います。

そこで、『ゼルダの伝説』というゲームの特徴を考えてみましょう。『ゼルダの伝説』はハイラルという当時としては比較的広大なマップを駆けまわっていくゲームでした。草原、森、岩山、湖、河、滝…などなど。当時のゲームにしては珍しく、ゲーム中のマップを「プレーヤーが敵を倒す場所」というよりも「ハイラルという冒険の舞台」として描いていたのが特長です。

そう、『ゼルダの伝説』は、マップ上にいる敵を倒すゲームではなく、ハイラルを冒険するゲームだったわけです。

つまり、タイトル画面に描かれている滝は自然の象徴であり、「これから始まるゲームにはいろいろな自然を感じられる冒険の舞台が広がっている」ということを伝えるものだったのではないか?というのが、俺の予想になります。

人間は、脳に伝達される情報の8割が視覚情報であり、その視覚情報に印象が引っ張られます。もし、『ゼルダの伝説』が真っ暗な画面にロゴだけのタイトル画面だったとしたら。ハイラルを冒険する明るいイメージを俺たちは抱いていたでしょうか。タイトル画面に書かれた、岩や滝があったからこそ、ゲーム中の河や湖にせせらぎを感じ、草原や岩場に自然を感じられたのではないでしょうか。

意外と外れてはいない予想だと思います(実際のところは分かりませんが…笑)。

では、続編である『リンクの冒険』は、なぜ、タイトル画面が「夜」なのでしょうか?

『リンクの冒険』は、真の平和の前の“夜明け”のゲームだから

『リンクの冒険』は、『ゼルダの伝説』とは異なり、「ハイラルを冒険するゲーム」ではありません。アクション性が高くなり、「戦って血路を開いていくゲーム」です。

タイトル画面で注意を引くのは、中央にある「剣」です。「剣」から連想されるものは「戦い」。ゆえに、タイトル画面で描かれている「剣」は、「これからはじまるゲームは戦いがメインになるゲームですよ」という隠喩ではないかと考えられます。

そしてもう一点、なぜ「夜」なのか。これについては、『リンクの冒険』のストーリーに注目すると答えが見つかる気がします。同作の物語は、ガノンを倒しても魔物の数は減ることなく、ハイラルには復興の兆しが見えないという、結構暗い感じでスタートします。そして、3つ目のトライフォースである「勇気のトライフォース」を手に入れて、その力で事態の解決を試みるという内容です。一方、魔物たちはガノン復活のためにガノンを倒したリンクのを狙っており、まさにすべてに決着をつける物語でもあるんですね。

昼間ではないのは、「昼=明るい印象」は「本作の世界観とは違う」という制作者の意志が感じられます。つまり、前作『ゼルダの伝説』とは異なり、『リンクの冒険』は暗い話であるという印象付けが、このタイトル画面になった目的であるとは考えられないでしょうか。

もう少し想像を飛躍させるのであれば、キラッと一瞬見える「流れ星」は「願い」の象徴と考えられるため、夜明け前の一番暗い夜という解釈ができるかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか。

レトロゲーム制作は、少ない容量との戦いでもありました。そのため、その容量を使って行われていることには、必ず制作者の意図があると考えられます。その意図が何なのかを考えてみる、読み解いてみるのも、大人のレトロゲームの楽しみかたなのではないでしょうか。

合っている・合っていないは別として、そこにはロマンがある気がするのです。

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