はじめに

こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
今回発掘した作品は、1986年2月にファミリーコンピュータディスクシステム用アクションRPG『ゼルダの伝説』。今日まで続くゼルダの伝説シリーズの第一作目です。
さあ、今宵も、歴史に埋もれしレトロゲームの魅力を掘り起こしていこう――。
『ゼルダの伝説』って、どんなゲーム?

ひと言でいうと、広大なハイラルという国を舞台に冒険をくり広げるアクションRPGです。RPGといっても経験値の概念はなく、アイテムの取得によって主人公が強くなっていくタイプのゲームシステムのため、『ドルアーガの塔』に近いイメージです。
ハイラルにはいくつかのダンジョンのほか、魔物から隠れるように営業しているお店があります。それらでアイテムを手に入れることによって、少しずつ先に進めるエリアが広がっていく…というレベルデザインの秀逸さが特長で、10~15時間くらいのプレイでクリアできてしまうのですが、アイテム取得の効率性を上げてみたり、アクション主体でチャレンジしてみたりと、何度も遊べる伸びしろがあるゲームです。
近年のゲームに比べると圧倒的にヒントが少ないため、今からプレイする人には少しハードルが高いかもしれませんが、やり方と考え方が分かれば、この作品の面白さに気がついてもらえるはずです。

『ゼルダの伝説』のストーリー

遠い昔、世界がまだ混迷の時代――。
ハイラル地方にある小王国には、神秘の力を持つ「トライフォー ス」と呼ばれる黄金の三角形が代々伝えられていました。
しかしある日、世界を闇と恐怖によって支配しようと企む大魔王ガノンが率いる魔の軍団がこの国に攻め込み、「力」のトライフォースを奪い去ってしまいます。邪悪な支配を恐れた小王国の姫ゼルダは、もう1枚残された「知恵」のトライフォースを8つの小片に分け、王国の各地にあるダンジョンに隠しました。それと同時に、最も信用のおける自分の乳母インパに、ガノンを倒してくれる勇気ある人物を探すよう命じ、密かに城を脱出させたのです。これを知ったガノンは怒り、姫を捕らえてインパに追手を放つのでした。
森を抜け山を越え、必死の逃走を続けたインパですが、ついに力尽き、ガノンの手下たちに囲まれてしまいます。絶体絶命の時、一人の少年が現れ、巧みに手下達を混乱させ、インパを救い出しました。
彼の名はリンク。各地を旅している旅人で、その最中、魔物に襲われるインパに出くわしたのでした。インパは彼こそがゼルダ姫が探していた勇気ある人物と確信し、リンクに事の一部始終を話します。正義感に燃えるリンクは、姫の救出を決意。しかし、「力」のトライフォースを持つガノンの力は強大です。対抗する力として、ゼルダ姫が各地に隠した「知恵」のトライフォースが必要です。一説には、「力」のトライフォースによってガノンの居城は守られており、「知恵」のトライフォースなしでは侵入するも難しいと聞きます。
果たしてリンクはガノンを倒し、ゼルダ姫を救うことができるでしょうか 。それはプレーヤーである君の腕にかかっています。
『ゼルダの伝説』ハイライト







『ゼルダの伝説』の個人的レビュー

この記事を書くにあたって、ひさしぶりに『ゼルダの伝説』をプレイしました。やっぱり面白かったですね。ディスクシステムのゲームということもあり、ストーリーが語られることはなく、プレーヤーの体験がそのままリンクの冒険として語られるテイスト。そのため、『神々のトライフォース』以降のシリーズ作品のよりも、プレーヤーとゲーム中のリンクとのシンクロ率が高いのが特長的だと感じました。
『ゼルダの伝説』は、アイテムの存在感が大きいですね。出てくるアイテムすべてが「使える」点がすごい。例えば、ブーメラン。飛行したり動きがトリッキーな敵に当てると、一定時間動きを止める効果があるので、剣撃を加えやすくなります。フエは、竜巻を発生させてワープできるアイテムですが、LEVEL5のダンジョンボス「デグドガ」に対しては有効な攻撃手段になります。イカダを使って島にたどり着けたり。ハシゴで河を越えてショートカットできたり。アイテムによって行けるところが広がる、強敵がカンタンに倒せるようになる、といった「成長」を強く感じられるあたりに、レベルデザインが絶妙なアクションRPGさを感じます。
ちよっと話はズレるのですが、最新作の『ブレス・オブ・ザ・ワイルド』は、たぶん、原点回帰的なところも目指していて、個人的には初代『ゼルダの伝説』とプレイ感覚がよく似ていると思っています。
『ゼルダの伝説』といえば、裏ゼルダですね。一度クリアしたセーブデータでプレイすると、アイテムの配置、ダンジョンの入口&MAP、敵が強くなったもう一つの『ゼルダの伝説』をプレイできます。これが難しい。泣きたくなるくらい難しい。でも、最悪の力を手に入れたガノンと戦うことになった世界線での戦いと妄想して頑張ってみてください。
原点にして最終章といえる物語

ゼルダの伝説シリーズは、本作と続編『リンクの冒険』の二作品がシリーズの時系列では一番未来の話(『ブレス・オブ・ザ・ワイルド』を抜かした場合)です。実はマスターソードの名称もマジカルソードだったり、以降のシリーズと整合性が取れていない部分もあります。シリーズの本格的な設定や構成はスーパーファミコンで発売された『神々のトライフォース』以降で作られていったともいえるので、『ゼルダの伝説』と『リンクの冒険』は、シリーズの中でも異端といえば異端だったりするわけです。
でもそれは、逆に言えば、『ゼルダの伝説』という伝統のフォーマットから外れた自由さがある作風があるということでもあり、レトロゲームとして『ゼルダの伝説』と『リンクの冒険』を楽しむポイントなんじゃないかと思います。『リンクの冒険』はちょっとクセが強いので(やり方に慣れると面白いんですが)、まだ未プレイの方は、ぜひ『ゼルダの伝説』は遊んでみてほしい一品です。

『ゼルダの伝説』で遊ぶ方法
『ゼルダの伝説』シリーズを楽しむ書籍
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■グリーンヒルさんの思い出
初めてゼルダを見たのは友人の家出したが、その面白さに衝撃を受けました。たしかにヒントが少なくて難しいところもあるんですが、発見した時の喜びはこのゲームならではでしたね。新しく発見した秘密の入口を見つけて喜んで入ってみると、たまにお金を取られることもありますが。。また、敵の攻略方法もよく考えられていて、戦い方を工夫するとあんなに苦戦していた敵があっさりたおせたりと、色々試して見ることが出来るのも面白い所です。裏ゼルダはホントに難しくて何度も挫けそうになりましたが、友人と情報を交換しながら少しずつ先に進めていったのは良い思い出です。何度も遊べる、まさに伝説とも言えるゲームですね。

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